こんばんは お越し頂きましてありがとうございます
夜行列車で東京へ
殿さまキングスに会いに行く
殿さまキングスに会いに行く
各駅停車の列車に揺られ 東京へ
夜行なので 乗客もまばら
いつになったら東京に着くのかな
夜明け頃だろうか
本を読んだり 寝たり 歌を口ずさんだり
退屈な時間を なるべく減らす努力。
熱海を過ぎたぐらいでしょうか
1人の男の方が
乗ってきました
27か28歳ぐらいの方。
ガラガラの車内なのに
僕の前の席に座ります
「どこへ行くの?」
しばらくしてから しゃべりかけてきました。
「あ、東京です」
「旅行なの?」
「はい」
しばらく沈黙が続き
男性が話してくるので
話が弾んできました。
寂しいのかな?
流れで 殿キンに逢いに行く事も
話してしまうが かなり盛り上って来る
「あのさ、俺って
ちょっと普通の人間じゃないよ」
(え、どう言うこと?)
「背中に入れてるょ」
(トセイニンの方?)
まぁ、いいか
危害も加えられていないし
脅されてもいない
「俺の友達もバンドやってるけど
なかなか厳しい世界だょ芸能界は」
色々話しながら 東京着。
「困ったことがあったら
電話しておいで
なるべく力になるから」
「はい」
(背中に絵を書いてる人
俺は美術的なセンスないし
逢うこともないだろう)
2日後 その人に電話をかける
「先日はありがとうございました
どこかバイトありませんか?」
案外、人を見る方ですが
対応 話し方が 疑う所がないので
頼ってしまいました。
その方は新宿のパブで
バーティンを職に持っていました。
「洗面道具も必要な物は
俺が揃えたから
欲しい物があったら言ったらいいよ」
かなり親切 なにかあるのかな?
同じ店で働いている
弟分らしき人を呼ぶ
「この子田舎から出て来て
東京はあまり知らないから
面倒みてあげなよ」
そしてお店が終る
「まだ、寮が準備できていないから
今夜は俺の彼女の所へ行くよ」
終電近い電車で
浜方面へ そして乗り継いで
目的の駅で降りる。
ずいぶん遠い所 どこだろう
1軒家に到着
若い女の方が出て来ました
僕をみてびっくりしたような雰囲気
突然の来客で機嫌がが悪そう(涙)
口をほとんど聞いてくれないので
風呂を頂いて
隣の部屋で 休ませてもらいました
爆睡です!
あくる日の朝
「おはようございます
朝ですよ」
少し様子がおかしい 妙に機嫌が良くなってる
「嫌いな物 何かありますか」
「お味噌汁は飲めます?」
どうしたの もの凄くアイソが良くなってる。
それから 何回か連れて行ってもらうちに
楽しく話しもできるようになり
「お姉さんいくつ?」
「23歳よ」
僕より 3つお姉さん
「お兄さんとは
結婚するの?」
少し間があく
「‥私にはわからないし
彼にもわからないと思う、
でも彼のこと好きだし
一緒にいられるだけで今はいいから。
ありがとう、心配してくれてたんだ
嬉しい、ありがとう」
力になってくれたお兄さん
そしておとなしくてやさしかった
お姉さん
その後 幸せになったのでしょうか。
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