子供の好奇心、色々な事に、疑問を感じます。
ひかるは、野生のハトを生け捕り、飛べないよう羽先を切り、ニワトリ同様、飼い慣らそう、と実験。
難なく飼い猫に食べられてしまい、小さなウズラですら、野良猫に襲われても逃げ切れるのに、何んでいとも簡単に食べられるのだろうか、と考えさせられました。
やはり、空を飛ぶ鳥は空で生き、たとえ小さなウズラでも、地上で生きる代々の知恵が備わっているのだなぁと感心。
また、大空を飛び交う、ひばりを観察すると、巣へ入る時、直接巣には入りません。
わざと別な場所へ降り、茅の根を這って近づき、巣に入ります。
直接巣に入ると、カラスに巣の場所を狙われ、卵や雛を食べられる為、知恵を使っているのです。
しかし、巣から出る時は、直接飛び立ちます。
頭隠して、尻隠さず、の格言通り。
やる方もやる方、気付かない方も気付かない方。
どちらも、似たもの同士。
間抜けな鳥もいます。
ニワトリを野生化させた場合、卵を産む度に、必ず喜びの大声を「コケコッコー コケコッコー」と上げます。
カラスはその大声で、卵が生まれた事と、巣の場所を確認、労せずして、栄養満点な卵を頂戴。
ニワトリの馬鹿さ加減は、見て居られません。
他にも無責任な鳥がいます。
野生のハトは、人間に見つからないよう、細心の注意をし、場所を考え巣を作ります。
野生のハトの巣を見つけるのは、容易ではありません。
一度、人間が巣を見つけ、近づいた気配が感じられると、警戒し、二度と巣には戻りません。
多分、人間の匂いを感じるのでしょう。
我が子より、我が命を大事にする、臆病な生き物。
普段は、楽しく飛び回っているスズメやひばり達、台風の時どうするのだろうか。
台風を避け、遠くへ逃げるはずは無い。台風を避け、数十キロ先の島へ逃げ、翌日その島へ舞い戻って来る事は、とうてい考えられません。
それが証拠に、台風が過ぎ去った翌日には、元気よく飛び回っているのです。
その疑問は解けました。
小鳥達は、危険が迫った時、岩穴で台風が過ぎ去るのを、じっと待っているのです。
彼らは、どうしたら尊い命を守れるか、心得ていたのです。
我々も、小鳥の生き方に見習うべきではないだろうか。
時代のうねりや大きな組織力で、一人で立ち向かっては、どうしようもない事が、しばしば身に振り掛かります。
何も一人で立ち向かい、尊い命を落とす必要はなく、厳しい嵐が自分に振り掛かった時、岩穴でじっと時を待ち、思案する事も必要。
嵐が通り過ぎた時、思いっ切り行動に出ましょう。