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2024年08月18日

1122 大きな財産




筋肉が付き、ビッコも徐々に目立たなくなり、勉強で他のいじめっ子を負かす事が出来る、と悟ったひかるは、必ず一番になる、と猛勉強をするように成った。
回りの家では、石油を一升瓶で買うが、貧しく二合瓶でしか買えない、小さなランプだが、父はひかるに明け渡し、細かい仕事を明るい内に済ませ、暗闇でせっせせっせかと内職をする。
子供の時の境遇は大人になってから、大きな財産と成る。
小中学を通し、どしゃ降りの雨に打たれた事は、いつの間にか苦痛ではなく、ひかるの中で、修行僧が滝に打たれる如く、快感になって行ったのである。
ある日、営業で大きなイベント収録を受注、最終打ち合わせ確認時、途中よりどしゃ降りの雨となったが、例によって快感を感じ、客先へ行った。のき先で滴る雨を切り、客の前へ立つと、相手がびっくり。
タクシーも有るだろうに、傘も買えるだろうに、と・・・
ソファーに座ると濡れるので、立ったまま最終確認をし、またどしゃ降りの雨の中を平然と帰る。

1121 ペルテス病




振り返ると、ひかるは小学校入学時、登校拒否児でした。
五歳の時、股関節を痛め、かなりのビッコ、入学時、他の子が運動場一周するにも、半周しか出来ない、ピコタンピコタン状態。貧しくカッパが買えない大雨の日、母は蓑傘を着させ、登校させる。
途中、ひかるはあまりの格好悪さに気ずき、帰ると脱ぎ捨て、ずぶ濡れで登校。急に体を冷やしたせいか、下腹部に激痛を感じるが、我慢できずウンチを漏らしてしまう。ビッコ野郎、ウンチ野郎、といじめられる。
女の子が木切れでつっついて逃げるに、ピコタンピコタン追いつかない。更に、他の村は、同級生が大勢いたのですが、ひかるの村はたった一人。しこたまいじめ貫かれたのである。
登下校時、他の村の連中が徒党を組み、襲ってくるのではないかと、恐怖を感じ、とうとう言葉を失う、しゃべらなくなったのです。
登校拒否に、母はひかるを抱きしめ「ひかるが学校へ行ないんなら、お母さんは生きていけない・・」と大粒の涙をおとす。
当時、母は貧しく栄養失調ぎみ、三人の子が次々と育たなく他界、ひかるがビッコで学校へも行かない・・
顔色から本気で死の道を考えている事が感じられる。母の心の内を感じたひかるは、だまって小指を出した。
ひかるの初めての指切りは、母との約束であった。
どしゃ降りの雨でも、口を真一文字に噛み締め、ずぶ濡れで学校へ行くようになった。
いじめは止まず、当然、成績はすべて零点だったが、通信簿は学校の配慮なのか、1ではなく、オール2のアヒルの行進。しかし、四年の終り頃、勉強もしなかったが、30点、40点が出るようになった。
この、ちょっとだけ成績が良くなった事を、先生が見逃さず、進歩賞なるものを直筆で作り、みんなの前で表彰、褒めてくれたのです。
口を閉ざしたひかるの学校恐怖症、素晴らしい先生との出会い、粋な計らいが自信となり、徐々に心を開いていったのです。
登校拒否やいじめ問題は、このような思いやりのある先生に出会えれば、事なきを得る事でしょう。

 1120 放送、開局!




ブログによる放送、そんなに難しい事ではない。即、実現可能である。
例えば、野球放送を考えた場合、12球団、各球団のフアンブロガーを、6名集め、試合が行われると、その球場へ行き、逐一1分単位でもいい、ブログで、結果を上書きして、立ち上げる。
6試合であるから、六つのブログを一つのサイトとして、位置づけるのだ。
常に、各球場の最新情報が、ポータルサイトで書き換えられているという事になる。
テレビで、ダイジェスト版として、プロ野球ニュースがあるが、そんな番組はもう用をなさなくなる。
例えば、TBSが、東京ドームで行われる巨人、横浜戦を中継しようとしても無理だ。
素材をニュースとして使うぶんにはいいが、番組としては使えない規則になっており、お互い縛りっこしている。
ブログの場合、携帯を球場へ持ち込ませない、という訳にはいかない。
縛りがないので、誰でも自由にブログ番組の立ち上げが出来るのだ。
ブログのポータルサイトをうまく作れば、野球だけではなく、サッカー中継、全国の祭りサイト、もろもろの番組が、放送時間枠、時間帯など関係なく、ほぼリアルタイムに送出できるのである。
テレビの場合は、どうしても放送時間、各局間の縄張り争い、あるいは一方的な情報の流し方など問題があるが、ブログの場合、ワンセグテレビを見るように、気のついた時、一服の時、信号待ちの時に自由に見れる。
テレビ放送にはない、かなりのメリットを有している。
一少年が、5コマ漫画に夢を見、浦島太郎になっていく姿自体が、5コマ漫画の格好の題材になるかと思います。
紙面の隅っこ、あまり注目される事もなく、流れすぎていく5コマ漫画の世界と同じで、あっという間の人生でした。

1119 ドザエモン




ひかるがパスポート時代、結婚には、女房の親から猛反対を受けた。
その親が、ある会合で、放送関係者と出会った。
その人の話で、放送業界に、沖縄出身の誰もがリスクを恐れ、引き受けない仕事でも、平気で引き受け、ものの見事に成し遂げる、素晴らしい男がいるという話を聞く。
よくよく聞いてみると、それが、自分の娘の婿、ひかるだという事が分かった。
そして、今までの考え方を一変させたのだ。
勿論、ひかるも和解、何事もひかるを頼りにするようになったのである。
そして、都心の一等地の不動産をひかる夫婦に託し亡くなったのである。
ひかるは先見性では、ずば抜けた面をもっている。
建築法が緩和され都心回帰、マンションのブームが来る、といち早く高層マンションをぶち立てたのである。
六本木ヒルズには届かなかったが、ひかるは最上階で、ベランダから東京の夜景を眺め、日々旨い酒を飲む。
また南の島には、父が残した、広々とした土地と生まれ育った別荘がある。
暇な時は、ふらりと南の島へ飛ぶ。
JAL、ANAはワシの下駄だ・・と。
貧乏王国大統領閣下と呼ばれたが、気がついてみると、名実共に大富豪になっていた。
島のひかる邸の広い庭には、大きなヤラブの木が5,6本ある。
大き目のハンモックとガーデンテーブルをしつらえ、朝食は自動パン焼機で出来立てのパンと出来立てのジュースを飲む。
ハンモックで本を読み、うつらうつら・・・パソコンをやったり・・・
潮時のいい時は、150メータ先のプライベートビーチへ、ぷらりと行く。
この島のリーフは世界的にも類を見ない、東京ドーム数個分の天然プールがいくつも出来上がる。
潮の流れもなく、観光客は浮き輪さえあれば絶対安全。熱帯魚達と戯れる竜宮城だ。
ひかるの特技は、この巨大プールで浮き輪に入り、立ったまま、むぎわら帽子をかぶり、サングラスをしたまま立ち昼寝をする事。
観光客は動かないので、ドザエモンだ! と大騒ぎ。ある時は救難ヘリコプターを呼ばれる寸前までいった。
ワシはまだ死にたくないぞ! 
死なせるな!
夕日が周り一面を真っ赤に染める頃、プライベートビーチで、ひかるは若かりし頃に思いをはせていた。

 1118 攻めようぜ




30年も前の話だが、画期的といわれた、ISDNの開発を大々的に国がPRした。
霞が関の郵政省と、三鷹の当時の日本電信電話公社との間で、ISDNを使って映像をやり取りするという、
国家的プロジェクトに、どういう訳かひかるに白羽の矢が立てられた。
当然NHKがやるはずのところだが、どんないきさつでひかるに話が来たのかは、定かでない。
それ以来、インターネットに関しては、かなり注目し、放送業界もいち早く取り入れるべきだと、主張したが、放送業界は惰眠をむさぼっていた。
その結果、業界からすれば、赤ん坊にすぎない、ホリエモンや楽天に、脅され、揺さ振られる結果となったのである。
これから、ブロードバンド携帯が発売されるようになれば、日本全国、個人が放送局を持つ時代になるんだぞ!
企業や団体など、独自に、それぞれ専門分野の放送を始めるであろう。
既にテレビ業界には、陰りが見える。
今の若者達は、車や携帯電話などを購入する際、あんな30秒コマーシャルで、意思決定する人はいない。
インターネットで、たっぷり時間をかけて、そこから購買へ結びつく。
既に自動車や家電など、ドル箱スポンサーが、テレビからかなり減っているのが見てとれる。
放送業界は、惰眠をむさぼっている場合じゃない!
急ぎ、手を打たないと、お先真っ暗だぞ。
キー局はネット局を食わせる責任がある。
ネット局を使わずに、電波や情報を全国発射出来れば大変な事になる。
もし一局でもネット局が脱落すれば、スポンサーはテレビ局に値下げをあからさまに要求する。更に苦しくなり、次から次と脱落。
その内、ジャパネット高田の限定販売、チラシ広告屋になりさがるぞ!
ひかるがブロードバンド携帯を手にすれば、南の島から、携帯放送、チャンネル1919で、たった一人の放送局を立ち上げて見せるぞ!
今立ち上げているブログは、携帯放送のテスト中だ。
若者の就職ランキングで、放送業界は、かなり上位にあるようだが、頭を使って、ひとりで放送局を立ち上げたほうがいいじゃないかな・・・
コンテンツさえ良ければ、行けるぞ!
放送業界、出版界、広告業界、シェアをもぎ取れるぞ!
若者よ、夢を持て!
果敢に攻めようぜ!

1117 竜宮の使者




最近、伝説の生き物だと思われた、竜宮の使者と呼ばれる魚が釣りあげられたとの事。
体長数メートル、巨大な太刀魚に似た、鋭い切っ先の口に、流線形の見事な背ビレ。
銀色の魚体には、ブルーラインが1本入っていたとの事。
巌流島の決闘、佐々木小次郎の物干し竿は言うに及ばず、この魚を怒らせると、人間の心臓は、簡単にぶち抜かれる事でしょう。
欲に目の眩んだ男が、海で見事に心臓をぶち抜かれ、成敗された、という昔話を聞かされた事があります。
竜宮の使者の怒りに触れたのだろうか?
最近では、重さ数10キロ。体長1メートルにも及ぶ、巨大な白イカが釣れ、話題になっているとの事。
海面はスミで黒く染められ、釣り上げる醍醐味は格別だった事でしょう。
一度釣り上げたい、格闘技をしてみたいと描く、楽しい夢。
また、畳4枚分にも及ぶ、巨大なマンタをテレビでご覧になった事があるかと思いますが、ひかる家の、プライベートビーチの前を通り、西表島小浜島間のヨナラ水道を堂々と回遊。人に危害を与えない為、観光の目玉となっています。
無造作に見える海底のテーブルサンゴ類、陽光と見事に調和した動物たちの造形美、ゆるやかな潮流は、夕凪を感じさせ、遊泳の眺めは、
地上のいかなる遊覧飛行、宇宙遊泳にも勝るものではないだろうか。
人間には、とてもまねの出来ない、個性豊かなファッションショーを繰り広げ、乙姫たちが舞う竜宮城。
魚達も、少年の頃に出会った魚達の、孫か、ひ孫になっているのかなぁ?
ひかるは間違いなく、浦島太郎になっている事でしょう。
澄み切った空あり、海あり、命あり。
部屋には、孫達の大きな写真を張り、5コマ漫画に出ていた、大きなテレビで、映画を見よう。
そこは、ひかるの極楽、メルヘンだ!!
長年待ち望まれた、羽田、石垣島間、直行便が飛ぶようになりました。
更に成田から往復2万円で格安便も出ています。
古代の生き物たちと共存出来る、生まれたままの島。
流れ星の、燃える音が、聞こえて来そうな島。
体中に張り付く、幸せを呼ぶ、星砂の島。
人々の、純な心に触れ合う島。
ここは別天地、ロマンあふれる南の島。
恋を語ろう・・・・・
夢を語ろう・・・・・
人生を、語ろう・・・・
人生の、アルバムを作ろう・・・・

 1116 自論




「人生には、ロマンと、スリルと、メルヘンが、必要である!」これは、ひかるの自論である。
ロマンについては、別に書いた通り、スリルも、命を張れる生き方をすれば当然。
さて、ひかるにとって、メルヘンの世界とは?
やはり、ひかるのメルヘンは、南の小さな島にしか求められません。
生きる厳しさ、激しさを教えてくれた、台風に遇いたい!
灼熱の太陽エネルギーを浴び、風と戯れ、小鳥達や、百面相の雲と語り合いたい。
そうだ、命を誕生させてくれた、母なる海の世界もある。
華やかで、色とりどりの熱帯魚達、格好良くないけど、ナマコも、クラゲもいるだろう。
ヒトデは手が五つ、五回も握手を交わせるなんて、おまえは幸せものだ。
人が親類に見えるのか、擦り寄って来る、小さな耳かきヒレのタツノオトシゴ君、泳ぎが下手で、立ったまま流に漂い、どうやって、家に辿り着くのだろうか?
魚達の親子は夜、どうやって寝るのだろうか?
また、イソギンチャクに隠れんぼする、真っ赤に白い、派手な縦縞のクマノミちゃん。
卑弥呼の世界で、ボスクマノミは、自然にメスになり、ボスの座を降りると、自動的に、オスに性転換するとの事。
オスを従えての女王様。
スズメダイ、ベラ等は、クマノミと逆、ボスはオスになり、今までメスだった魚が、ボスになると、性転換するとの事。
便利というか、人間の世界では考えられない、厳しい世界だ。
周りには、光柱ライトの中、テーブルサンゴの舞台狭しと踊り狂う魚や、薄暗い根元では、魚体をくねらせ愛し合う魚あり、コバルトスズメの団体は、一斉に向きを変え、一糸乱れぬ行動、光に映える魚体の見事な模様は、立体ラインダンスを演出してくれます。
おちょぼ口の針千本が、小ビレをばたつかせ、警戒警報!
突然現れる、わんぱく小ザメ、しかし枝サンゴへひょいと入れば、絶対安全。
ビー玉ほどの小魚とて、恐れる事はありません。
ちょこちょこと出入りしながら、揶揄する小魚達に、小ザメは仕方なく、「今に見ていろ、痛い目に合わせてやるぞ!」と、威嚇しながら捨てぜりふを吐き、退散。
見ているだけで、時を忘れさせてくれます。
退職金で、小さな船を買い、風のない日は釣り三昧。
そして風が出れば、畑を耕し、汗を拭かせよう。
果て無き宇宙の天の川の下、母なる大河、黒潮に身を委ね、ゆったりとした時浴の中、春には一斉に産卵する、魚達の出産に立ち合う気ままな生活。
子供の頃不自由した飲料水も、同じ町内の島、東洋のアマゾンと呼ばれる、西表島の豊富な水が、海底パイプで引かれており、枯れる事はないでしょう。
人生劇場***本土では考えられない、年間日射量、畳2枚分のソーラーで必要な電気は賄えるはず。
水と電気さえ確保出来れば、あとは大自然の恵みで十分、待つのは、贅沢過ぎる、心豊かな生活のみ。
定年後も夢があり、自分の思った通り、楽しく過ごせる。
これぞ、メルヘンの世界ではないだろうか。

 1115 画像

クマノミ.jpg

クマノミちゃん

1114 明日は華




そして、人生の大海原、舵の取り方次第で、己の未来形は思いのまま。
しかし人々は、先輩の歩んだ人生、位置づけを参考として人生航路を航海。
人それぞれ、目指す分野や人生に、夜空に輝く星の如く、目標とする先人が居る事でしょう。
何時までも、人生航路の人生灯台として、目標にされる立派な人間になろうではないか。
群れ星の中、ひときわ輝く星になろうではないか。
80年前、遥か南の小島で動き出したこの鼓動。
嘘のような魔法の箱物語を求めた60年間。
常に夢一杯、幸せ一杯の人生を送る事が出来ました。
ひかる少年の求めた魔法の箱、単なるテレビにとどまらず、素晴らしい幸せの宝箱だったのです。
今の少年なら、月に別荘を建て、どでかい花火を打ち上げ眺めてやる、といった壮大な夢を持てば、結果は50年後に出る事でしょう。
昭和30年代、時代の求める流れも加味したかと思いますが、若者達が未曾有の勢いで都会へ集中して行きました。
当時、若者達のロマンを駆り立てる要因は、何んだったのか、と考えると、あのクラーク博士の「大志を抱け!」メッセージに行き当たります。
豊かな時代になったからとて、燃えたぎる若者の情熱は不変。
ひかるは幸いにも、少年の夢を思い通り実現出来ました。
自分なりに学び得た多くの教訓から、今こそ若き力を奮い立たせる、令和の語録が必要ではないかと、あえて遥か南の小島より熱きメッセージを送ります。

人生の 喜怒哀楽に ロマンあり!
若者よ! 思い残すな 明日は華。
貴方には 誰にも盗られない 知恵がある。
貴方には 誰にも止められない 鼓動がある。
これしかない!
己の人生ドラマ ロマンを持て!
そして、
 命を張れ!
 命を張れ!

 1113 幸せの鼓動




一人一人平等に与えられた、この莫大な鼓動エネルギーと、尽きる事のない知財を最大限に引き出し、己の目標を真剣に求める、情熱的な生き方。
脳いっぱいに詰め込まれた、溢れ出んばかりの人生のアルバムで、老後を楽しみ、周りに幸せエネルギーを放射出来る生き方。
振り返った時、後悔は ない!
これしか なかった! と言い切れる人生。
これこそ、幸せの鼓動、と言えるのではないだろうか。
そして、油面の海が、雄叫びをあげ、暴れ狂う海に変化するが如く、我々の人生においても、厳しく辛い時期もあり。
決して、平穏無事で終りません。
夢が大きければ大きい程、理想が高ければ高い程、苦労は付き物。
高く険しい登山、直線登山では、息切れ必定。
いろは坂登山になるかと思いますが、夢が大き過ぎ、理想が高過ぎ、いろは坂人生もやむなし。
考え方、目標さえしっかりしていれば、決して、到達不可能という事は、ありません。
平和な飽食時代、食うに事欠く話や街頭テレビの話など、時代錯誤もはなはだしい、と言われるかも知れませんが、たった50年前の話。
人は皆、懸命に仕事を覚え、結婚。子供が出来てからは、育児や教育問題等に追われ、
人生にターボが付いたのではないかと思われる加速。
これから社会人となる人達は、いま一度考えてみる必要があるのではないだろうか。
過疎の島から上京、二十歳で夢を語り貫き通した親友と二人。
青春時代の楽しい思い出を肴に飲み干す、夢涙汗の味わい酒。
一人でも多くの若者達が、夢を貫き、夢涙汗酒、飲み乾せん事を願っています。
アリ家族 明日を夢見て 蓄える!
カラスとて無い知恵絞り 生きて行く!
人の道 無駄にはすまい この知財!
人の道 無駄にはすまい この鼓動!

1112 伝説




2百年前の伝説ですが、この島のある男が、くり舟で遭難し遥か南方の無人島へ漂着。
半年後、夢に出てきた神様のお告げを頼りに海へ出ると、黄色いサメが、又間へ入り込み、背ビレに捕まると、そのまま北上。
一昼夜かけ、元の島にたどりついた、という伝説があります。
法事も済ませた後での男の帰還に、島中大騒ぎで、話は広まり、男は琉球王朝へ呼び出され、詳細を報告。
多良間真牛(たらまもーしー)の伝説として、日本の伝説沖縄編に、しっかり位置づけされており、素晴らしい掛け軸と、当時の状況を克明に記述した古文書が今に残されています。
ジュゴンに助けられた伝説は、北欧諸島にあるとのことですが、サメに助けられた伝説は、どこにもないとのことで、国内外より、民話伝説等の研究者が、調査にくる貴重な物語です。
何を隠そう、この話は、わがひかる家に代々伝わる伝説で、掛け軸に使われた色や図柄などの調査結果から、描写の技法は、琉球王朝の絵に源流があり、色は当時の八重山地区では出せない、島では作れない、紛れもなく琉球王朝より、贈られた物だとの事。
琉球王朝の風は、南の島のひかる家にまでささやかに訪れ、わが家は、由緒ある家柄でした。
そしてひかるは、サメに助けられた伝説、五代目の子孫。
末代まで、サメを傷つけてはいけない!
食してはいけない!という家訓があり、サメを神様として崇め、供物を絶やしたことがありません。
なにげなく仲間と酒を酌み交わし、注ぎつ注がれ、フカのヒレ酒だと言われ、急いで戻しましたが、後の祭り。
翌日は、飲み過ぎたのか祟りなのか、1日中頭痛がしていました。
ご先祖様に陳謝! 陳謝!
(多良間真牛の伝説は、平成5年2月26日付け中日新聞、3月29日付け東京新聞に、日本版ロビンソン、クルーソー物語として、大きな紙面で、取り上げられました)

1111 人生最後のゴール




三高流行の今時、しっかりした考え方に、感心させられました。
確かに三高に越した事はないはずですが、世の男性に求められているのは、外見や条件よりも、その人の持てる、内命的な考え方や個性、生き方ではないだろうか。
夢を語り、人生を語り、一緒になって、人生ドラマを築き上げて行こう、と真剣に取り組む姿に、本当の男らしい魅力が感じられるのです。
燃える男の情熱、希望に胸膨らませ、光り輝く瞳に、心惹かれる女性が現れるはずだ。
見果てぬ 夢がある限り!
たった一度の人生なら!
試してみよう この人生!
必ず 結果が出るはずだ!
何を言われようとも、たった一人の、自分だけの夢を持ち、未知なる道を求め、見た事のない、他人の真似事でない花、人生の一輪を咲かそう・・
そして人は、泣いても笑っても、黙っていても年を経りますが、この世に生まれた以上、幸せを求めない訳にはいきません。
生まれたい、と望んで生まれ出る人は、一人もいないはず。
もし、生まれ出たくて生まれ出た人なら、生まれ出ると同時に、演説を叩っています。
また、望まなくても死んで行くのが人間。
人生最後のゴールは、たった一人で切るしかありません。
誰も、道連れはしてくれません。
二度と戻らぬ人生、一睡もせず、刻一刻、止まる方向へ進む鼓動。
今一度、胸に手を当て、対話を試みてみましょう。
今まで、何んのために打って来たのか?
これから先、何んのために生きるのか?
真剣に考える時、生涯、休む事許されず、けなげに打ち続ける鼓動に負けない、強い精神が求められ、
いかに無駄な時を刻んではいけないのか過ぎ行く一日の大事さが分かるかと思います。
たとえ、喜怒哀楽の激しい、振幅の大きな人生だとしても、恐れる事はない!
むしろ、浮き沈みの大きな人生程、他人の気持ちを広く受けとめられ、苦境を苦とせず、信頼される人間になれるのだ!

 1110 夢こよみ




子供の頃、日めくり暦でしたがこの暦、不思議と夢が詰っていた事を思い出します。
誕生日や夏休み迄あと何枚かと、1枚1枚めくる楽しみ。
夏休みが日1日と過ぎ、宿題の重みがヒタヒタと乗しかかり焦る日々。
年末には、ほんのチョッピリと薄くなった暦をめくり、お年玉までもういくつ寝ると、とウキウキ。
そして一年間の反省。
元旦には、分厚く真新しいページをめくり、新学年や今年1年間の夢を見る。
昔の子供達は暦をめくり、知らず知らず日1日を重ねる意味。
夢が積み重ねられていたのです。
日めくり暦、今の若者達にもぜひ利用し、常に夢を膨らませ続けて欲しいものです。
そして、夢を追い求め、40年が過ぎた今、人間は、パンのみに生きるものではない事が、本心から理解できるようになりました。
貧しくても、夢のある人生、自分の考えた通りに生きられる人生が最高の人生で、夢のない、老いを待つばかりの人生は、最大の苦痛なのです。
夢を展開し、これが自分の歩んで来た道だ! ドラマだ! とはっきり言える生き方。
そして、老後の人生を楽しめる生き方こそが、大事ではないだろうか。
最近20代後半の独身女性と話す機会があり、数年間も交際続行中の恋人がいるにもかかわらず、どうしても結婚に踏み切れない、との事。
訳を聞くと、これと言った欠点もなく、嫌いと言う訳ではない。
しかし、夢が無い。
会う度に、仕事の不満や世の不平を聞かされ、この男の不平不満に、生涯付き合わされるのかと思うとうんざり。
どうしても付いて行く気分になれないとの事。

 1109 己の主役ドラマ




そして、少年の求めた魔法の箱は、当時の状況下、あまりにも大きな夢でした。
好奇心旺盛なひかる少年は、諦める事なく、心に秘めて上京するにも、三千円の家賃さえ遅れがち。
オーバーが買えない、初めての冬、「沖縄だってね〜、死んだ亭主のオーバーだから、着な、家賃は出世払いでいいよ!」と励まし、慰めてくれた大家のおばちゃん。
オーバーを着た時、湯気が出る程、ぽかぽか暖かかったのは、忘れられません。
トラックの助手時代、寮費は心配するな、と声をかけてくれた社長。
卒業時、「決して悪いようにはしない、我が社に留まれ!」、と言われましたが、どうしても、テレビの世界を求めたいと、丁重に断りました。
苦しい中で初めて鼓動に触れ、自分にとっては、夢を追い続けるしかない!
たとえ、苦しみが続こうとも、進むしかない、と言い聞かせ、自らの手で、全国へ映画を放送した時、思わず流れ出た、歓喜の涙は、生涯忘れられません。
そして、人は誰でも、夢を見ます。
夢があるから、喜びがあるんです。
初詣の人出に、大勢の人達が幸せを願い、夢を追い求めている姿が見られますが、神に祈るだけで、夢は実現しません。
幸せにも、なれません。
では、幸せとは、何んだろうか。
やはり40年を通した中から、夢を、己のドラマ、ロマンとして展開した人生を体験する事が、幸せの一番大事な要素ではないだろうか。
小さな夢でも、それを追い求め、努力するからこそ、汗や涙に価値があり、己のドラマとして、展開す事が、幸せの出発点で、体験をした結果として、幸せが感じられるのではないだろうか。
まぐれや奇跡を当てにしているような人生では、あまりにも心細い話でしょう。

1108 蘇って来る




少年の目に映った魔法の箱、テレビは、東独はじめ東欧諸国の民主化にも大きな影響を与え、オリンピック中継等でもわかる通り、人々の目となっています。
情報の乏しい小島で育った、ひかる少年の目、子供らしい、素直な目、だったのではないだろうか。
今の子供達にもこのような目は、あるはずで、清らかな瞳を見る時、将来、どのような素晴らしい人生が約束されているのだろうか、と期待せざるを得ません。
また、親元を巣立つ時、県内にとどまるべきか、当時の、常識を越えた所へ飛ぶか、と真剣に悩んだ時期がありました。
しかし、親は既に50才を過ぎ、自分なりの人生を歩んで来た。
二十歳、30歳と歩む、己の今後の人生を考えると、ここで別れがあったとしても、生涯離れ離れになったとしても、自分の人生を優先すべきだ、という結論を得、行動に移したのです。
はたして、何が少年に、生涯を左右する、大きな決断をさせたのだろか。
おそらく、遊びや、悔しい思いの中から、沸々と湧き出た情熱でしょう。
あの甲子園で繰り広げられる高校野球、若者達が、たった一つの目標の為、最大限努力し、熱き鼓動、燃える鼓動をぶつけ合い、勝っても負けても、涙する、あの姿は、ブラウン管を通し、燃える情熱を感じさせ、感動させてくれます。
光輝く瞳から流れ出る、あの大粒の涙は、どんな味がするのだろうか。
辛苦の涙だろうか・・
歓喜の涙だろうか・・
満足の涙だろうか・・
忍耐の涙だろうか・・
他人には分からない、自分一人の味でしょう。
流した涙は、人生のアルバムとして脳裏に収められ、何万回でも蘇って来る事でしょう。
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