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2024年09月14日

日本語教育のためのプログラム まえがき2

 日本語教育の現場で働きながら書いたレポートをまとめて、関係者の方たちに私の仕事ぶりを伝えていこうと思う。基礎編は4部構成である。第一章の「話す」は、2009年から2011年にかけて、武漢外語外事職業学院日本語学部で担当したクラスの教案をまとめた論文である。第二章の「読む・書く」は、2012年から2013年にかけて、天津外国語大学(滨海区)日本語学部で担当したクラスの教案を再考した論文である。
 また、第二章の内容は、2012年8月に名古屋大学で開催された日本語教育国際研究大会で発表済である。 第三章の「訳す」は、2011年8月に中国・延辺大学で開催された第二回中日朝韓言語文化比較国際シンポジウムで発表した内容に加筆して、中日翻訳を比較言語学の視点(例えば、語順)から考察している。第四章の「シナジー・共生」は、名古屋大学で開催された日本語教育国際研究大会(2012)の「研究でつながる広場」で意見を交わした内容とマクロを巡る現状の評価について述べた論文である。
【話す】
教材:みんなの日本語1、2、日本語会話-技巧編 、実践ビジネス日本語会話、 レポート:日本語の会話や作文からやさしい翻訳へ
【読む】
教材:日语最新新闻听读、構成/特徴/分野から学ぶ新聞の読解、購読から要約へ、レポート: 中国人の学生に日本語の読み書きを教授する−要約文の作成について
【書く】
教材:实用日语写作教程、 大学日語写作教程、課題作文、レポート:人文科学のための人材育成について
【訳す】
教材:汉译日精编教、汉日日汉同声传译、課題翻訳、シャドウィング、レポート:中日翻訳の高速化−比較言語学からの考察

花村嘉英(2017)「日本語教育のためのプログラム」より
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花村嘉英
花村嘉英(はなむら よしひさ) 1961年生まれ、立教大学大学院文学研究科博士後期課程(ドイツ語学専攻)在学中に渡独。 1989年からドイツ・チュービンゲン大学に留学し、同大大学院新文献学部博士課程でドイツ語学・言語学(意味論)を専攻。帰国後、技術文(ドイツ語、英語)の機械翻訳に従事する。 2009年より中国の大学で日本語を教える傍ら、比較言語学(ドイツ語、英語、中国語、日本語)、文体論、シナジー論、翻訳学の研究を進める。テーマは、データベースを作成するテキスト共生に基づいたマクロの文学分析である。 著書に「計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか?」(新風舎:出版証明書付)、「从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む」(華東理工大学出版社)、「日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで(日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用)」南京東南大学出版社、「从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默-ナディン・ゴーディマと意欲」華東理工大学出版社、「計算文学入門(改訂版)−シナジーのメタファーの原点を探る」(V2ソリューション)、「小説をシナジーで読む 魯迅から莫言へーシナジーのメタファーのために」(V2ソリューション)がある。 論文には「論理文法の基礎−主要部駆動句構造文法のドイツ語への適用」、「人文科学から見た技術文の翻訳技法」、「サピアの『言語』と魯迅の『阿Q正伝』−魯迅とカオス」などがある。 学術関連表彰 栄誉証書 文献学 南京農業大学(2017年)、大連外国語大学(2017年)
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