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2021年04月29日
初心者必見!ECCが教えます!
英語初心者必見!英会話の「勉強法」を英語のプロECCが教えます!毎日、簡単にできる!
出典「ECCさま」
英会話の勉強を毎日することで英会話力の向上になると言われていますが、具体的に何をすればいいのかわからない、という初心者は多いのではないでしょうか。
また毎日取り組んだものの、あまり達成感を得ることができず、何度も挫折しているという悩みを持つ人もいるかもしれません。
今回は、多くの英会話初心者に出会い、レッスンや学習アドバイスを担当してきた英語のプロ、ECC総合教育研究所の河野好彦、吉田桃子が初心者のための簡単な勉強法を伝授。
英会話の勉強を始めようという人はぜひ参考にしてください。
目次
初心者が毎日、簡単に英会話学習を続けるためにすべきこと
まず、生活時間を見直そう
隙間時間を活用した勉強で効率的に
すぐに英会話の勉強に取り組めるようにしよう
自分がわかるレベルの学習を繰り返そう
毎日、簡単に続けられるオススメ勉強法
シャドーイングで英語の音声に触れる
ディクテーションを取り入れよう
英語で脳内実況する
英語日記を書く
海外ドラマや映画を視聴する
日本のニュースを英語で視聴する
毎日、簡単でもNGな英会話勉強法
〜だけ学習はNG
英語のシャワーは初心者にはNG
初心者が毎日、簡単に英会話学習を続けるためにすべきこと
まず、生活時間を見直そう
英会話の勉強を毎日続けるためには、時間の確保が必要です。
1日20分でいいので時間を作ってください。
時間の確保というと、「仕事や家のこと、学校の勉強などやることが山積みで学習時間を作るのが難しい」「やろうと思っていたけど、毎日時間をやりくりすることができなくて、結局挫折してしまった」という声があがるかもしれません。
まずは朝夕の通勤電車の中、夜自宅に戻ってから寝るまでの時間、など、日々の過ごし方を振り返ってください。
1日のスケジュール、ライフスタイルを見直して、生活サイクルの中に学習時間を組み込むようにしましょう。
隙間時間を活用した勉強で効率的に
1日20分のまとまった時間を捻出するのが難しい場合は、10分の勉強時間を2回、5分の勉強時間を4回と小刻みに分割してみるのはいかがでしょうか。
小刻みに分割する場合、1回で取り組むことはひとつにしてください。
例えば、1回目の10分はリスニング、2回目の10分は単語やフレーズの暗記などというように、ひとつに絞るのです。
10分でリスニングも単語の暗記も、とあれこれ手を出すと、その度に集中力が途切れてしまいます。
短い時間だからこそ、集中して中身の濃い勉強をするように心がけましょう。
忙しくても、通勤・通学時など、日常の生活の中に隙間時間はあるはず。
隙間時間を有効に活用するために、注意をそらされがちなスマホアプリの通知設定を見直すことも検討してみてください。
すぐに英会話の勉強に取り組めるようにしよう
英会話の勉強を毎日続けるには、気軽に取り組めることも重要なポイントです。
定型フレーズを網羅した書籍や音声教材、辞書などを持ち歩いていなくても、思い立った時にすぐ勉強に取り掛かることができるように環境づくりから始めてはいかがでしょうか。
定型フレーズを集めた音声アプリ、発音に特化したアプリなどがあるので、自分に合ったものを見つけて、スマホやタブレットに入れておけば、ちょっと空いた時間をリスニングなどに活用できます。
道を歩いている時に、目に入るものを英語で言ってみるのも上達につながります。
机に向かわなくても教材がなくても、英会話の勉強は、心がけ次第で毎日簡単に続けることができます。
そして、休日にはできれば隙間時間ではなく、20分、30分と「カタマリ時間」を作って集中的に取り組むことも忘れないでください。
自分がわかるレベルの学習を繰り返そう
「どのレベルから始めたらいいかわからない」というのも英会話初心者が持つ悩みのひとつです。
そんな時は、自分が7〜9割程度理解できるリスニング教材、リーディング教材から始めることをオススメします。
聞いて、読んで、だいたいの内容がわかれば、学習意欲を維持できるはず。
理解できない部分があっても、「7割わかればいい」という気持ちで取り組んでください。
頑張りすぎないことが続ける秘訣です。
取り組んでいる教材の内容がやさしいと感じたら、自分の学習スタイルがリーディング重視になっていないか確認をしましょう。
読んで簡単そうに思っても、聞き取りできない部分があったり、紹介されているフレーズがパッと口から出てこなかったりする場合もあります。
「わからない内容に取り組むことで向上するのでは?」という質問が出ることがありますが、初心者にはオススメできない勉強法です。
英文を理解するために、知らない単語の意味を辞書で調べることを繰り返すだけに終わってしまう場合があります。
「勉強した」という達成感は得られますが、英会話の上達につながるとは限らず、自己満足に終わりがちです。
また、難しいレベルへの取り組みは楽しく続けることができず、挫折してしまう可能性もあります。
語学力を上げるには繰り返しの練習が効果的。
自分がわかるレベル、やさしいと感じるレベルの教材で何度も学習して、確実に定着させましょう。
毎日、簡単に続けられるオススメ勉強法
シャドーイングで英語の音声に触れる
日本では受験英語の影響でリーディング中心の勉強をしてきて、スピーキングやリスニングに苦手意識を持っている人が多くなっています。
英会話の上達を目標にするなら、毎日英語の音に触れて、慣れることが大切です。
オススメは、CD/MP3といった音声教材などを利用するシャドーイングです。
シャドーイングは、テキストなどの英文を見ずに、音声が流れてから聞こえてきた英語をまねて発音することで、リスニング力やスピーキング力の向上が期待できる学習方法です。
まず英語の音を聞き取って、何の単語なのかを認識してください。
そして聞き取れたら、次に意味を理解する段階に移ります。
シャドーイングは正しい発音、アクセント、イントネーションを習得できるだけでなく、英語独特の音のリズムを知ることができるというメリットがあります。
また日本語とは異なる英語の語順に慣れることは、英語の文を組み立てる際の土台作りにもなります。
シャドーイングをしようと音声教材を聞いて発音することを試みても、最初からスムーズにできる人は多くありません。
音声に少し遅れて、その音をまねるため、元の音声と自分が発音する声が重なってしまい混乱するかもしれません。
シャドーイングがうまくできない、と感じたら、まずはリピーティングに挑戦しましょう。
英語の音声を聞いたら、いったん音を止めて繰り返して口に出す練習です。
それがスムーズにできるようになってからシャドーイングに取り組みましょう。
周囲に人がいて発音ができない場合は、音声を聞きながら指で「なぞり書き」や心の中で発音するだけでも英会話力向上に役立ちます。
コツコツとした継続学習こそ、上達の近道です。
ディクテーションを取り入れよう
英語を聞き取り、まねて発音するのがシャドーイングだとしたら、聞き取った英語を一語一句そのまま書き起こすのがディクテーション(書き取り)です。
ディクテーションの効果はいくつもありますが、一つ目に挙げられるのが、読める英語と耳で聞く英語のギャップに気づけること。
例えば、知っている単語なのに間違った発音で覚えていたために聞き取ることができなかった、というようなミスに気づくことができるのです。
二つ目の効果として、音がくっついて別の単語に聞こえるといった英語特有の音の変化がわかるようになることです。
また、なぜ聞き取れなかったかを見直すことで、単語や熟語がわからない、発音を間違って覚えていた、文法的に理解していなかった、など自分の音声認識の弱点を発見できます。
はっきりと聞き取れなかった部分は内容から想像したり、文法知識で補ったりすることを意識して繰り返してください。
意識的に聞き取りを繰り返すことで無意識に聞き取りができるようになり、知らない間に英会話を支える総合力がアップするという大きな効果が期待できます。
英語で脳内実況する
英会話の勉強は、その気になれば、いつでもどこでもできるものです。
街中を歩いている時に目についたこと、気になったこと、移動中の電車から見える風景、周囲の人の会話など身の回りの状況を英語で脳内実況してみましょう。
物事の発生順に英語で説明していくのです。
声に出すことはできませんが、頭の中ではアウトプットしているのと同じような処理が行われているので、英会話の練習になります。
もし、うまく英語で表現できなかったことがあれば、あとで調べて、ノートやスマホのメモ機能に書き留めて英語表現のストックを増やしましょう。
英語日記を書く
スピーキングに挑む前に、まずは英語で文章を組み立てる練習が必要です。
オススメは短文(3文程度)の英語日記を書くこと。
最初は中1レベルの英単語が中心でもかまいません。ノートをわざわざ買わなくても手帳やスマホのメモ機能に書き留めることができますから、電車の中や寝る前の5分程度からスタートしてみてください。
毎日続けることが肝心です。
英語日記を書く際は、1文ずつ別の話題を書くのではなく、ひとつの話題を3つの文で展開するようにしましょう。
「おいしかった」「楽しかった」「面白かった」というような感想を羅列するだけにならないように注意してください。
その日見た映画の簡単な内容や感じたこと、外出先で遭遇した出来事、家族のこと、好きな食べものについてなど、題材はなんでもかまいません。
あるテーマに関して、自分の意見とその理由を述べるのです。
毎日書き続けると、どんな話題でも英語で組み立てていけるようになります。
慣れないうちは「出来事」「説明」「感想」や「事実」「意見」「理由」など、情報の骨組みとそれぞれの文の役割を明確にすることを、意識して書くといいでしょう。
そしてできるだけ覚えた単語や英文フレーズを、必ずひとつは入れるようにします。
毎日、英語でアウトプットすることで、英語でコミュニケーションの機会ができた時に、相手に伝わりやすい表現ができるようになります。
海外ドラマや映画を視聴する
英会話に楽しく取り組むためには、海外ドラマや映画などの動画を視聴してみてはいかがでしょうか。
ネイティブスピーカーならではのリアルな表現を耳にすることができます。
オススメの勉強方法は、同じ動画を3回視聴すること。
いきなりすべてを聞き取ることは難しいので、1回目は、英語音声&日本語字幕でストーリーを追うことに集中します。
2回目の視聴は、英語音声&英語字幕でリスニング。
最新の言い回しや短縮された英語表現、イントネーションで表された細かいニュアンス、主語のないセリフなどもあるので、表現方法のバリエーションを知ることができます。
そして、3回目は英語音声だけで視聴してください。
好きなセリフや言い回しが出てきたら、画面に向かってシャドーイングするのもいいでしょう。
気になった単語や言い回しがあったら、ノートに書くこともオススメです。
そのシーンを思い出しながらお気に入りフレーズを練習したり、英語日記に使うことで英会話力の上達にもなります。
動画配信サービスの中には、様々な機能が充実しているものがあります。
英語と日本語の字幕の同時表示やセリフごとの巻き戻しや繰り返し、再生速度の調整などが可能なものもあり、辞書機能が付いているものもあるので英会話の学習に取り組みやすいです。
日本のニュースを英語で視聴する
英会話初心者が、いきなり本場のニュース番組であるCNNやBBCを視聴するのはハードルが高すぎます。
放送されるニュースの背景や状況がわからないまま外国のニュースを見ても、理解できないまま終わる可能性があります。
そこで、英語・日本語の二ヶ国語で放送されている日本の報道番組を英語音声に切り替えて視聴することをオススメします。
日本の報道番組や新聞などで取り上げている事柄を放送しているので、英語ではどう表現するのかを知ることができます。
キャスターが読む英語は、早口なだけでなくメリハリがあるので、英語のリズムを体得するのにも役立ちます。
「この単語はここまでアクセントを強く読むんだ」という発見も多く、上達への糸口になるはずです。
英語音声を聞きながら、英語字幕を読めば、速読練習にもなります。
情報収集と英語学習が同時にでき、話のネタも蓄積できます。
毎日、簡単でもNGな英会話勉強法
〜だけ学習はNG
せっかくのリスニングなのに聞いているだけで口を動かさない。
フレーズを読むだけ、書くだけ。
これらの勉強法では、自分が使える英会話フレーズはなかなか増えません。
実際の場面で行われる会話は、リスニング・リーディング・スピーキング・ライティングの4つの技能を必要に応じて連動させて成立するものです。
使える英語を身につけることを目的にするのであれば、「〜だけ」の偏った学習をやめて、総合的な学習を心がけてください。
例えば、単語やフレーズを書き写す際には、手だけを動かすのではなく、声に出しながら書き留めましょう。
書いて覚えながら、同時に発音練習も取り入れるのです。
また、資格試験対策においても、スコアアップや合格だけを目的にすると、リスニング問題を解くだけ、正解率を上げるだけの勉強になってしまいます。
出題された英語表現を自分が英語で話す際に使えるようにしよう、という意識で取り組んでください。
英語のシャワーは初心者にはNG
毎日、英語の音に触れることは上達の必要条件です。
しかし、聞くだけで英会話力が上がる、英語が話せるようになる、などのいわゆる「英語のシャワー」は、初心者にはオススメできない勉強法です。
聞き流すだけでOKとする勉強法は、基礎的な知識がない初心者の学習には向いていないのです。
英単語や英会話の定型フレーズを知っている人なら、何を話しているのかわかりますが、初心者が聞いてもただの音のカタマリにしか聞こえない可能性があります。
聞き流していると、英語の音に触れていることになるので、勉強した気にはなりますが、リスニング力の向上にはつながらないのです。
初心者がすべきことは、短文をたくさん聞いて暗記して、英語の音声と語順を頭に刻むことです。
音、スペリング、意味、使われる場面などの知識を少しずつ増やして、自分の中にデータベースを築くことです。
また、レベルの高い英語を聞いて難しく感じ、やっぱり英語を話すようになるのは無理そうだと思ってしまう場合もあります。
「英語のシャワー」での勉強は、初心者レベルを脱してから活用するようにしてください。
初心者に合った勉強法で、英会話勉強を毎日の習慣に
初心者が英会話の勉強を毎日継続させるのは、難しいと思われがちです。
何から始めたらいいのか、どのように取り組めばいいのかわからず、初心者にふさわしくない勉強法に取り組んでしまい、成果を感じられなかったり、途中で諦めてしまったりする人も大勢いるのではないでしょうか。
今回紹介した勉強法は、初心者が無理なく少しの時間を使って続けられるものです。
ぜひ毎日の習慣にして、英会話力を鍛えましょう。
出典「ECCさま」
英会話の勉強を毎日することで英会話力の向上になると言われていますが、具体的に何をすればいいのかわからない、という初心者は多いのではないでしょうか。
また毎日取り組んだものの、あまり達成感を得ることができず、何度も挫折しているという悩みを持つ人もいるかもしれません。
今回は、多くの英会話初心者に出会い、レッスンや学習アドバイスを担当してきた英語のプロ、ECC総合教育研究所の河野好彦、吉田桃子が初心者のための簡単な勉強法を伝授。
英会話の勉強を始めようという人はぜひ参考にしてください。
目次
初心者が毎日、簡単に英会話学習を続けるためにすべきこと
まず、生活時間を見直そう
隙間時間を活用した勉強で効率的に
すぐに英会話の勉強に取り組めるようにしよう
自分がわかるレベルの学習を繰り返そう
毎日、簡単に続けられるオススメ勉強法
シャドーイングで英語の音声に触れる
ディクテーションを取り入れよう
英語で脳内実況する
英語日記を書く
海外ドラマや映画を視聴する
日本のニュースを英語で視聴する
毎日、簡単でもNGな英会話勉強法
〜だけ学習はNG
英語のシャワーは初心者にはNG
初心者が毎日、簡単に英会話学習を続けるためにすべきこと
まず、生活時間を見直そう
英会話の勉強を毎日続けるためには、時間の確保が必要です。
1日20分でいいので時間を作ってください。
時間の確保というと、「仕事や家のこと、学校の勉強などやることが山積みで学習時間を作るのが難しい」「やろうと思っていたけど、毎日時間をやりくりすることができなくて、結局挫折してしまった」という声があがるかもしれません。
まずは朝夕の通勤電車の中、夜自宅に戻ってから寝るまでの時間、など、日々の過ごし方を振り返ってください。
1日のスケジュール、ライフスタイルを見直して、生活サイクルの中に学習時間を組み込むようにしましょう。
隙間時間を活用した勉強で効率的に
1日20分のまとまった時間を捻出するのが難しい場合は、10分の勉強時間を2回、5分の勉強時間を4回と小刻みに分割してみるのはいかがでしょうか。
小刻みに分割する場合、1回で取り組むことはひとつにしてください。
例えば、1回目の10分はリスニング、2回目の10分は単語やフレーズの暗記などというように、ひとつに絞るのです。
10分でリスニングも単語の暗記も、とあれこれ手を出すと、その度に集中力が途切れてしまいます。
短い時間だからこそ、集中して中身の濃い勉強をするように心がけましょう。
忙しくても、通勤・通学時など、日常の生活の中に隙間時間はあるはず。
隙間時間を有効に活用するために、注意をそらされがちなスマホアプリの通知設定を見直すことも検討してみてください。
すぐに英会話の勉強に取り組めるようにしよう
英会話の勉強を毎日続けるには、気軽に取り組めることも重要なポイントです。
定型フレーズを網羅した書籍や音声教材、辞書などを持ち歩いていなくても、思い立った時にすぐ勉強に取り掛かることができるように環境づくりから始めてはいかがでしょうか。
定型フレーズを集めた音声アプリ、発音に特化したアプリなどがあるので、自分に合ったものを見つけて、スマホやタブレットに入れておけば、ちょっと空いた時間をリスニングなどに活用できます。
道を歩いている時に、目に入るものを英語で言ってみるのも上達につながります。
机に向かわなくても教材がなくても、英会話の勉強は、心がけ次第で毎日簡単に続けることができます。
そして、休日にはできれば隙間時間ではなく、20分、30分と「カタマリ時間」を作って集中的に取り組むことも忘れないでください。
自分がわかるレベルの学習を繰り返そう
「どのレベルから始めたらいいかわからない」というのも英会話初心者が持つ悩みのひとつです。
そんな時は、自分が7〜9割程度理解できるリスニング教材、リーディング教材から始めることをオススメします。
聞いて、読んで、だいたいの内容がわかれば、学習意欲を維持できるはず。
理解できない部分があっても、「7割わかればいい」という気持ちで取り組んでください。
頑張りすぎないことが続ける秘訣です。
取り組んでいる教材の内容がやさしいと感じたら、自分の学習スタイルがリーディング重視になっていないか確認をしましょう。
読んで簡単そうに思っても、聞き取りできない部分があったり、紹介されているフレーズがパッと口から出てこなかったりする場合もあります。
「わからない内容に取り組むことで向上するのでは?」という質問が出ることがありますが、初心者にはオススメできない勉強法です。
英文を理解するために、知らない単語の意味を辞書で調べることを繰り返すだけに終わってしまう場合があります。
「勉強した」という達成感は得られますが、英会話の上達につながるとは限らず、自己満足に終わりがちです。
また、難しいレベルへの取り組みは楽しく続けることができず、挫折してしまう可能性もあります。
語学力を上げるには繰り返しの練習が効果的。
自分がわかるレベル、やさしいと感じるレベルの教材で何度も学習して、確実に定着させましょう。
毎日、簡単に続けられるオススメ勉強法
シャドーイングで英語の音声に触れる
日本では受験英語の影響でリーディング中心の勉強をしてきて、スピーキングやリスニングに苦手意識を持っている人が多くなっています。
英会話の上達を目標にするなら、毎日英語の音に触れて、慣れることが大切です。
オススメは、CD/MP3といった音声教材などを利用するシャドーイングです。
シャドーイングは、テキストなどの英文を見ずに、音声が流れてから聞こえてきた英語をまねて発音することで、リスニング力やスピーキング力の向上が期待できる学習方法です。
まず英語の音を聞き取って、何の単語なのかを認識してください。
そして聞き取れたら、次に意味を理解する段階に移ります。
シャドーイングは正しい発音、アクセント、イントネーションを習得できるだけでなく、英語独特の音のリズムを知ることができるというメリットがあります。
また日本語とは異なる英語の語順に慣れることは、英語の文を組み立てる際の土台作りにもなります。
シャドーイングをしようと音声教材を聞いて発音することを試みても、最初からスムーズにできる人は多くありません。
音声に少し遅れて、その音をまねるため、元の音声と自分が発音する声が重なってしまい混乱するかもしれません。
シャドーイングがうまくできない、と感じたら、まずはリピーティングに挑戦しましょう。
英語の音声を聞いたら、いったん音を止めて繰り返して口に出す練習です。
それがスムーズにできるようになってからシャドーイングに取り組みましょう。
周囲に人がいて発音ができない場合は、音声を聞きながら指で「なぞり書き」や心の中で発音するだけでも英会話力向上に役立ちます。
コツコツとした継続学習こそ、上達の近道です。
ディクテーションを取り入れよう
英語を聞き取り、まねて発音するのがシャドーイングだとしたら、聞き取った英語を一語一句そのまま書き起こすのがディクテーション(書き取り)です。
ディクテーションの効果はいくつもありますが、一つ目に挙げられるのが、読める英語と耳で聞く英語のギャップに気づけること。
例えば、知っている単語なのに間違った発音で覚えていたために聞き取ることができなかった、というようなミスに気づくことができるのです。
二つ目の効果として、音がくっついて別の単語に聞こえるといった英語特有の音の変化がわかるようになることです。
また、なぜ聞き取れなかったかを見直すことで、単語や熟語がわからない、発音を間違って覚えていた、文法的に理解していなかった、など自分の音声認識の弱点を発見できます。
はっきりと聞き取れなかった部分は内容から想像したり、文法知識で補ったりすることを意識して繰り返してください。
意識的に聞き取りを繰り返すことで無意識に聞き取りができるようになり、知らない間に英会話を支える総合力がアップするという大きな効果が期待できます。
英語で脳内実況する
英会話の勉強は、その気になれば、いつでもどこでもできるものです。
街中を歩いている時に目についたこと、気になったこと、移動中の電車から見える風景、周囲の人の会話など身の回りの状況を英語で脳内実況してみましょう。
物事の発生順に英語で説明していくのです。
声に出すことはできませんが、頭の中ではアウトプットしているのと同じような処理が行われているので、英会話の練習になります。
もし、うまく英語で表現できなかったことがあれば、あとで調べて、ノートやスマホのメモ機能に書き留めて英語表現のストックを増やしましょう。
英語日記を書く
スピーキングに挑む前に、まずは英語で文章を組み立てる練習が必要です。
オススメは短文(3文程度)の英語日記を書くこと。
最初は中1レベルの英単語が中心でもかまいません。ノートをわざわざ買わなくても手帳やスマホのメモ機能に書き留めることができますから、電車の中や寝る前の5分程度からスタートしてみてください。
毎日続けることが肝心です。
英語日記を書く際は、1文ずつ別の話題を書くのではなく、ひとつの話題を3つの文で展開するようにしましょう。
「おいしかった」「楽しかった」「面白かった」というような感想を羅列するだけにならないように注意してください。
その日見た映画の簡単な内容や感じたこと、外出先で遭遇した出来事、家族のこと、好きな食べものについてなど、題材はなんでもかまいません。
あるテーマに関して、自分の意見とその理由を述べるのです。
毎日書き続けると、どんな話題でも英語で組み立てていけるようになります。
慣れないうちは「出来事」「説明」「感想」や「事実」「意見」「理由」など、情報の骨組みとそれぞれの文の役割を明確にすることを、意識して書くといいでしょう。
そしてできるだけ覚えた単語や英文フレーズを、必ずひとつは入れるようにします。
毎日、英語でアウトプットすることで、英語でコミュニケーションの機会ができた時に、相手に伝わりやすい表現ができるようになります。
海外ドラマや映画を視聴する
英会話に楽しく取り組むためには、海外ドラマや映画などの動画を視聴してみてはいかがでしょうか。
ネイティブスピーカーならではのリアルな表現を耳にすることができます。
オススメの勉強方法は、同じ動画を3回視聴すること。
いきなりすべてを聞き取ることは難しいので、1回目は、英語音声&日本語字幕でストーリーを追うことに集中します。
2回目の視聴は、英語音声&英語字幕でリスニング。
最新の言い回しや短縮された英語表現、イントネーションで表された細かいニュアンス、主語のないセリフなどもあるので、表現方法のバリエーションを知ることができます。
そして、3回目は英語音声だけで視聴してください。
好きなセリフや言い回しが出てきたら、画面に向かってシャドーイングするのもいいでしょう。
気になった単語や言い回しがあったら、ノートに書くこともオススメです。
そのシーンを思い出しながらお気に入りフレーズを練習したり、英語日記に使うことで英会話力の上達にもなります。
動画配信サービスの中には、様々な機能が充実しているものがあります。
英語と日本語の字幕の同時表示やセリフごとの巻き戻しや繰り返し、再生速度の調整などが可能なものもあり、辞書機能が付いているものもあるので英会話の学習に取り組みやすいです。
日本のニュースを英語で視聴する
英会話初心者が、いきなり本場のニュース番組であるCNNやBBCを視聴するのはハードルが高すぎます。
放送されるニュースの背景や状況がわからないまま外国のニュースを見ても、理解できないまま終わる可能性があります。
そこで、英語・日本語の二ヶ国語で放送されている日本の報道番組を英語音声に切り替えて視聴することをオススメします。
日本の報道番組や新聞などで取り上げている事柄を放送しているので、英語ではどう表現するのかを知ることができます。
キャスターが読む英語は、早口なだけでなくメリハリがあるので、英語のリズムを体得するのにも役立ちます。
「この単語はここまでアクセントを強く読むんだ」という発見も多く、上達への糸口になるはずです。
英語音声を聞きながら、英語字幕を読めば、速読練習にもなります。
情報収集と英語学習が同時にでき、話のネタも蓄積できます。
毎日、簡単でもNGな英会話勉強法
〜だけ学習はNG
せっかくのリスニングなのに聞いているだけで口を動かさない。
フレーズを読むだけ、書くだけ。
これらの勉強法では、自分が使える英会話フレーズはなかなか増えません。
実際の場面で行われる会話は、リスニング・リーディング・スピーキング・ライティングの4つの技能を必要に応じて連動させて成立するものです。
使える英語を身につけることを目的にするのであれば、「〜だけ」の偏った学習をやめて、総合的な学習を心がけてください。
例えば、単語やフレーズを書き写す際には、手だけを動かすのではなく、声に出しながら書き留めましょう。
書いて覚えながら、同時に発音練習も取り入れるのです。
また、資格試験対策においても、スコアアップや合格だけを目的にすると、リスニング問題を解くだけ、正解率を上げるだけの勉強になってしまいます。
出題された英語表現を自分が英語で話す際に使えるようにしよう、という意識で取り組んでください。
英語のシャワーは初心者にはNG
毎日、英語の音に触れることは上達の必要条件です。
しかし、聞くだけで英会話力が上がる、英語が話せるようになる、などのいわゆる「英語のシャワー」は、初心者にはオススメできない勉強法です。
聞き流すだけでOKとする勉強法は、基礎的な知識がない初心者の学習には向いていないのです。
英単語や英会話の定型フレーズを知っている人なら、何を話しているのかわかりますが、初心者が聞いてもただの音のカタマリにしか聞こえない可能性があります。
聞き流していると、英語の音に触れていることになるので、勉強した気にはなりますが、リスニング力の向上にはつながらないのです。
初心者がすべきことは、短文をたくさん聞いて暗記して、英語の音声と語順を頭に刻むことです。
音、スペリング、意味、使われる場面などの知識を少しずつ増やして、自分の中にデータベースを築くことです。
また、レベルの高い英語を聞いて難しく感じ、やっぱり英語を話すようになるのは無理そうだと思ってしまう場合もあります。
「英語のシャワー」での勉強は、初心者レベルを脱してから活用するようにしてください。
初心者に合った勉強法で、英会話勉強を毎日の習慣に
初心者が英会話の勉強を毎日継続させるのは、難しいと思われがちです。
何から始めたらいいのか、どのように取り組めばいいのかわからず、初心者にふさわしくない勉強法に取り組んでしまい、成果を感じられなかったり、途中で諦めてしまったりする人も大勢いるのではないでしょうか。
今回紹介した勉強法は、初心者が無理なく少しの時間を使って続けられるものです。
ぜひ毎日の習慣にして、英会話力を鍛えましょう。
2021年04月03日
巷の中国史偉人ランキング
マジに英語が話せる!英会話上達法
巷の中国史偉人ランキング
(WAVEさまより)
1位・藺相如(英語訳 Lin Xiangru)
一位は、趙の恵文王(英語訳 King Huiwen of Qin)に使えた藺相如(英語訳 Lin Xiangru)です。
この人物について軽く説明すると、恵文王の家臣になる前は趙の宦官謬賢(びゅうけん)の食客でした。
ある時、趙の持つ宝「和氏の璧(かしのへき)」と一五城を交換しようと秦から誘いが有りました。
当時の秦は非常に強大で、和氏の璧を渡しても一五城を渡さない可能性も高く断ることも出来ない立場でした。
困った恵文王に謬賢は「私の食客に使者に適任の者が居ります。」と藺相如を推薦します。
藺相如は恵文王に会うと「誘いを断ることは出来ませんが、何かあった時の非は秦にあるようにします。
そして、もし壁を渡して一五城を渡さない場合は壁を全うして帰ります(完璧の語源)。」と言います。
そして藺相如は秦へ向かい時の秦王昭襄王に壁を渡します。
しかし、昭襄王(英語表記 King Zhaoxiang of Qin)は壁を受け取るも全く一五城を渡そうとする気配も見せないため、藺相如は昭襄王から壁を取り返し「趙では疑う意見が多かったが、趙王様は『簡素な服の者(=庶民)の間ですら欺くのを恥とするのに、ましてや国とで欺くなど』と大国秦に敬意を払い、5日間身を清め和氏の璧を渡された。
この趙王様の信義に対し、秦王様は余りにも非礼で粗雑な扱い。
もはや璧も自分の頭もこの柱で叩き割ってくれる」と言い、壁を割ろうとします。
すると驚いた昭襄王は地図を持ってこさせ城の話をします。
しかし、藺相如はそれが嘘であると見抜き、従者の1人である呂不韋(英語訳 Ryofui )に壁を持ち帰らせます。
これにより、趙の名誉を一切傷つけず、壁を守り抜いた藺相如は知勇兼備の忠臣として後世に語り継がれることになりました。
僕は強大国秦の王に一歩も引かない勇気と秦の群臣を言い負かす知に惹かれ一位に選びました。
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2位・伍子胥(英語訳 Wu Zixu)
二位は、春秋時代の呉に仕えた名将、伍子胥(英語表記 Wu Zixu)です。
彼は楚の生まれなのですが、楚の平王と奸臣費無忌(英訳 Fei Wuji)に計られ父と兄を処刑されます。
その出来事から彼の人生は復讐の人生となります。
そして、復讐の為に呉に行き、太子の光に野心があると見抜き光をサポートし呉王にまで押し上げます。
そして、天才兵法家である孫武を将軍とし見事楚を打ち破った。
しかし、呉越の戦いで呉王闔閭(英語訳 Kōryo)は亡くなりその子である夫差が越への復讐を誓い王位を継承しました。
その夫差というのが厄介で、なんと越を討った後は傲慢になり、越を討ったにも関わらず越王勾践の首を刎ねず中原を目指し侵攻しました。
伍子胥は、勾践は危険であること、范蠡文種(英語訳 Fan Li Bunshu)らの有能な家臣の元で呉への復讐の準備をしていることを諫言しますが、聞き入れられずとうとう邪魔だということで伍子胥を殺してしまいます。
その結果、越は呉を討ち呉王夫差は討ち取られ呉は滅びてしまいます。
この伍子胥という人物は激情の人で、復讐の為に呉を盛り上げ、呉王闔閭(英語訳 Kōryo)に対する感謝の念から暗愚な夫差に最後まで諫言を続けました。
その激情さに心を打たれたので二位に選びました。
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3位・袁崇煥(英語訳 Yuan Chonghuan )
三位は、意外と知られていませんが諸葛亮(英語訳 Zhuge Liang)に擬えられる程の名将で、明王朝最後の皇帝である崇禎帝に仕えた袁崇煥(えんすうかん)です。
彼は、中国史上初めて砲撃戦をメインとした戦いで大勝を収めた人物です。
彼は清との国境付近の防衛の薄さに危機感を覚え、国境付近の警備を強めるよう上策します。
そして彼は清との国境付近の防衛に当たるようになります。
彼はまず群臣の反対を押し切って西洋の大砲を輸入、そして堅牢な要塞を築き防衛の拠点とします。
その後1626年に清のヌルハチが13万の大軍で攻めてきます。
が、なんと袁崇煥は1万程度の軍でこれを退けこれが原因とも言われますが清の初代皇帝ヌルハチが死去します。
そして清はこの袁崇煥という男が一筋縄ではいかない事を知ります。
ここで清がとった作戦は離間の計と呼ばれる計略で、王に将軍に対する猜疑心を植え付けるものです。
清は崇禎帝(英語表記 Chongzhen Emperor)の近辺に袁崇煥が謀反を企てているという噂をたてた為、猜疑心の強い崇禎帝はなんと袁崇煥を凌遅刑(英語訳 ingchi)(清の時代まで中国で行われた処刑の方法のひとつ。生身の人間の肉を少しずつ切り落とし、長時間にわたって激しい苦痛を与えたうえで死に至らす刑。)にしてしまいます。
これにより明の滅亡が決定したとも言われます。
袁崇煥は新しい兵器を積極的に取り入れる適応力、兵に対しても思いやりの深い性格、そして自ら戦線に出て戦い傷を受けても戦い続け軍全体の士気を上げる勇気が有りまさに明代の諸葛亮と言うに相応しい人物でしょう。
よって三位に選びました。
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4位・范蠡(英語表記 Hanrei)(春秋時代、越の軍師)(1)
「范蠡(范レイ)(英語表記 Hanrei)」(はん・れい ? 〜 ?)とは、中国の春秋時代末期から戦国時代初頭の将軍であり、越の国王「勾践」を補佐して春秋五覇に数えられるまでにした功績から、文部省唱歌「児島高徳」にて
「天勾践を空しうする莫れ。時范蠡(范レイ)無きにしも非ず。」
と歌われた宰相であり、商売において大成功を収めた事から「陶朱の富」の故事との出合い系ご縁にもなっている人物である。
字(あざな)は「少伯」。
この記事の本来の表記は「范蠡」ですが、「蠡」の字が表記できない出合い環境を考慮して、
「范レイ」と記述する場合や「范蠡(范レイ)」と併記する場合があります。
呉越燃ゆ
越の国に出合い仕えるまでの范蠡(英語表記 Hanrei)の出自や出合い系経緯については歴史は語らない。
越王「允常」が亡くなり「勾践」が即位すると「范蠡(英語表記 Hanrei)」は勾践を補佐して越の富国強兵に尽力していたが、越の隣である呉の国はリベンジャー「伍子胥」の策により「闔閭」が呉王となって以降、富国強兵につとめて伍子胥の母国であり復讐の対象であった楚の国を滅亡寸前まで追い込んだ頃であり、闔閭は勾践を出る杭と判断し軍を出して攻め込んできた。
紀元前496年。伍子胥や「孫武」に鍛えられた呉軍により追い詰められた勾践だったが、范蠡(范レイ)は罪人を集めて剣を持たせて呉陣の前まで行かせ、三列に並べさせてから一番前の列の罪人全員の首に剣をあてさせてから、
「呉越の二君が治兵なさった際に私は旗鼓に従わず、君の陣の前で不遜でありました。
刑を逃れる気は毛頭ありませんので、ここで死んでご覧にいれます。 」
と言わせてからさらに進ませて、呉陣の前で自刎させる策を実行した。
二列目も同じ言葉を言ってから呉陣に出合い、全員自刎し、三列目が自刎した頃にはその不気味さに呉軍は士気を挫かれていた為、越軍が全軍前進すると呉軍は乱れて勾践は逆転勝利をおさめた。
呉王の闔閭は、戦場を離脱しようと馬車を走らせた際に越の攻撃をうけて足の指に傷を負い、その傷が元で亡くなった。
闔閭の後を継いだ「夫差」はこの仇をうたんと越への復讐を誓い、勾践は先んじて呉を討とうと、
「兵は凶器、戦は逆徳、争いは事の末と聞いております。
密かに逆徳をはかり、好んで凶器を用い、身を事の末に試みるのは、天帝の禁じ給うところであって、先に犯したほうが不利です。 」
と言う范蠡(英語表記 Hanrei)の諫言に聞き入れずに出陣した勾践は夫差に敗れ、会稽山に立て籠もった。
勾践は范蠡(英語表記 Hanrei)に対して、
「諌めを聞き入れなかったが為にこの様な事になった。どうしたらよいだろうか? 」
と聞いた。范蠡(范レイ)(英語表記 Hanrei)は、
「満を持して驕慢にならないものは、天にのっとり、すでに傾いたのを危うきに定めんとするものは、人に与し、用を節して事を治めんとするものは、 地の利を用います。
言葉を低くして礼を厚うして、財宝を贈られるのがよろしいでしょう。
それでも許されなければ、ご自身を差し出して後をお考えになりますように。 」
と答えた。
范蠡(英語表記 Hanrei)の言を聞き入れた勾践は、平身低頭して命乞いを行った。
伍子胥は勾践を殺す事を強行に主張したが、越の臣「文種」が夫差の側近「伯嚭(伯ヒ)」に出合い、賄賂を贈って夫差に勾践を助命するようにふきこまさせる等した事から、勾践は助命されて夫差に臣従する事になった。
夫差の馬丁となった勾践は、夫差の馬の世話をする事になったが、数日で根を上げたので范蠡(英語表記 Hanrei)は勾践を説得して、夫差の警戒心が解けるまで我慢させ、1年ほど勾践が馬丁の仕事を続けていると勾践は帰国が許された。
帰国した勾践は、国政を范蠡(范レイ)に任せようとしたが、范蠡(范レイ)は、
「軍事系については文種は私に及びませんが、 国家サイトを治め人民を手なずけるのは私は文種に及びません。 」
と言って、柘稽と共に人質として呉に行く事を選んだ。
勾践は呉への復讐の為に、「計然」の
「旱魃の時に舟を買い、洪水の時に車を買うのが物の出合い系道理です。
穀物を売り出すのに、穀価は高くても八十銭を超えず、安くても三十銭を割らないようにすれば、農商ともに便利です。
売価を公平にして物価を適正にし、関市を経て流通する物資を乏しくないようにするのが、国を治める常道です。
物資の過不足を考えれば、物価の高低はわかるもので、騰貴の頂点に達すれば、やがてかならず下落し、下落の極点に達すれば、やがてかならず騰貴するものです。 だから高いときには糞土を棄てるように惜しみなく売り出し、安い時には、珠玉を求めるように惜しんで買い入れ、 流通させるのがよいのです。 」
との進言を聞き入れて富国強兵に励み、呉の人質となった范蠡(英語表記 Hanrei)は、絶世の美女「施夷光(西施)」を夫差に送った。
狙い通り施夷光(西施)の虜になった夫差は宮殿を増築するなど堕落していったので、さらに范蠡(英語表記 Hanrei)は、奸臣の伯嚭(伯ヒ)に賄賂を贈って伍子胥を呉の国政から遠ざけるようにし、伯嚭(伯ヒ)の讒言によって伍子胥は夫差から自殺させられてしまった。
そして紀元前491年。着々とフラグを積み上げていった范蠡(范レイ)は越への帰国が許された。
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4位・范蠡(英語表記 Hanrei)(春秋時代、越の軍師)(2)
天地人
紀元前487年。勾践は范蠡(范レイ)(英語表記 Hanrei)に呉を討つべきかどうか聞いた。范蠡(范レイ)は、
「天の時は至っておらず、まだ待つべきです。」
とまだフラグサイトが出来ていない事を理由に反対し、勾践は呉と戦う事を取りやめた。
紀元前486年。勾践は范蠡(英語表記 Hanrei)に呉を討つべきかどうか聞いた。范蠡(范レイ)は、
「人事は出揃いましたが、天の出合い系啓示がまだありませんので、しばらくお待ちください。」
とまだフラグサイトが出来ていない事を理由に反対し、勾践は呉と戦う事を取りやめた。
紀元前485年。勾践は范蠡(英語表記 Hanrei)に呉を討つべきかどうか聞いた。
范蠡(英語表記 Hanrei)は、
「天地の出合い系兆候が呉の滅亡を啓示していません 」
とまだフラグ立てが出来ていない事を理由に反対し、勾践は呉と戦う事を取りやめた。
紀元前484年。
勾践は范蠡(范レイ)に呉を討つべきかどうか聞いた。范蠡(范レイ)は、
「人事系が十分ではありません。 しばらくお待ちください 」
とまだフラグサイトが出来ていない事を理由に反対し、勾践は呉と戦う事を取りやめた・・・と無限ループを続けたわけでもなく、勾践は、
「呉は稲の害が出ている。これこそ天の啓示である。
以前、人事は出揃ったといい、今、天の啓示があったのに、また人事は十分でないとはどういう事か。」
と怒ったが、范蠡(范レイ)は、
「天と地と人事の三つが揃って始めて成功するのです。しばらくお待ちください。 」
とまだフラグ立てが万全では無い事を伝え、勾践は呉と戦う事を取りやめた。
紀元前483年。勾践は、
「呉は伍子胥が死んでから夫差に媚びへつらう者が多くなった。もう討つべき時だろう。 」
と言って范蠡(英語表記 Hanrei)に呉を討つべきかどうか聞いた。范蠡(范レイ)は、
「まだその時期ではありません。 」
とまだフラグ立てが出来ていない事を理由に反対し、勾践は呉と戦う事を取りやめた。
そろそろ無限ループって怖くね?な状況になるかと思われた紀元前482年。
それまでにも無理な遠征を繰り返して呉を疲弊させていたが呉王夫差は、諸侯と会盟する為に兵を率いて北上した為、呉の国内には公子の「友」の他には老人と子供と婦女のみが残っている状況となった。
勾践から今こそ好機か問われた范蠡(英語表記 Hanrei)は、天と地と人事の勝利の出合い系フラグが万全であることを確認して、
「よろしいでしょう。」
と答え、勾践は呉に攻め込んだ。
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4位・范蠡(英語表記 Hanrei)(春秋時代、越の軍師)(3)
呉滅亡
長い年月をかけて鍛錬した大軍を率いて呉に出合い攻め込んだ勾践は、范蠡(英語 Hanrei)と「舌庸」に命じて急報を聞いて夫差が戻ってこようとする路を断たせ、勾践自身は一気呵成に呉に攻め込んで姑熊夷の地にて呉の公子「友」を滅ぼして呉都を占領した。
夫差があわてて呉に引き返してくると、勾践は
「呉の全土を占領するにはまだ力不足である。」
として夫差と和睦した。
そんな出合い系状況に追い込まれたにもかかわらずに夫差は再び北へ出兵して呉の国力を疲弊させた。
そして紀元前483年。范蠡(范レイ)(英語 Hanrei)の策を用いた勾践が軍を呉に差し向けては戦わずに帰国する事を繰り返した事で、呉は越の軍勢はまだ何もせずに退くとみくびった為、本気になった越軍の攻撃をうけて惨敗を喫し、それから4年の後には夫差を姑蘇山に追い詰め、勾践が会稽山に追い詰められたのとまったく逆の状態となった。
勾践は、以前自分が同じ状況の際に許された事を考慮して夫差を許そうとしたが、范蠡(英語表記 Hanrei)は、
「会稽の時は、天が越を呉に与えんとしたのに呉サイトはこれを受けとりませんでした。
今は天が呉を越に与えようとしているのに、なぜ天に逆らうのですか。
君が朝早くから夜遅くまで政務に励まれたのも、呉のためではなかったのですか。
天が出合い与えるものを取らなければ、かえって咎を受けます。
斧の柄をつくるため木を切る者は、いま持っている斧の柄に合わせて切ればよいのです。
君(勾践)は会稽の苦しみをお忘れになったのですか。」
と言って夫差を殺して呉サイトを手に入れるよう進言した。しかし勾践は迷った為、范蠡(英語表記 Hanrei)は、
「王(勾践)は政を私に任せておられるのだ。 」
と兵を進軍させ、滅亡を観念した夫差は、自殺させる際に二十年後の呉の滅亡を予測していた伍子胥に詫びる為、目隠しして自決し呉は滅亡した。
呉を滅ぼした勾践は北の地にて、諸侯との会盟を果たして春秋五覇フラグを達成した。
君辱めらるれば臣死す
勾践は覇者となり范蠡(英語 Hanrei)は上将軍となったが、范蠡(范レイ)(英語 Hanrei)は
「君主が憂えば臣下はこれに奔走し、君主が恥辱を受ければ臣下はこれに死ぬものと聞いております。
昔、君主が会稽で辱められました時、私が死ななかったのは、 恥を雪ぐ一事のためでありました。
今やその恥は雪がれましたので、会稽で死ななかった罪に服したいと存じます。」
と言って、罪人として追放される事を望んだ。勾践は、
「越を去るのならば、汝の妻子は殺されるであろう。」
と恫喝したが、范蠡(英語 Hanrei)は、
「王は制を行い、私は意を行います。 」
と言って船に乗って行方をくらました。
勾践は、范蠡(英語 Hanrei)の妻子を殺さず会稽の周囲を范蠡(英語 Hanrei)の領地として与え、范蠡(范レイ)の像をつくらせて礼拝した。
狡兎死して走狗烹らる
行方をくらました范蠡(范レイ)は、
「飛鳥尽きて、良弓蔵(かく)れ、狡兔死して、走狗煮らる」と聞いています。
(狡賢い兎が死ぬと賢い猟犬は煮て食われ、飛ぶ鳥がいなくなれば良弓はしまわれる)
勾践は、互いに苦難を共に出来ても、互いに楽を共にすることは出来ない顔相をしています。
貴方はなぜ越を去らないのですか。 」
と言う内容の手紙を文種に送った。
手紙を読んだ文種は范蠡(英語表記 Hanrei)の手紙の意図を理解したが、范蠡(英語表記 Hanrei)の様に他国に脱出せず病と称して朝廷へ出仕しないようにしただけだった。
果たして、范蠡(英語表記 Hanrei)の手紙の内容の通り文種は謀反の疑いがあると讒言されて自殺させられた。
陶朱の富
施夷光(西施)を連れて斉の国へと渡った范蠡(范レイ)(英語表記 Hanrei)は、名を鴟夷子皮(しいしひ)と改めて浜辺を開拓し、計然が勾践に進言した策を用いて蓄財に励んで巨万の富を得た。
范蠡(英語 Hanrei)の成功を知った斉王が斉の宰相に迎えようとしたが、范蠡(英語表記 Hanrei)は、
「家にいれば千金の富を得、官にいれば卿相の位になる。
これは布衣の身の極限で、永らく尊名を受けるのは不吉である。 」
と言って私財を分け与えて斉を去り、宋サイトの定陶に移り住んで「陶朱公」と名のり、定陶の地でも商売で大成功をおさめて巨万の富を得、年老いて以降は、家業を子供に任せて悠々自適の暮らしを送った。
商売で大成功を二度も収め、子孫もまた巨万の富を築き上げた范蠡(英語 Hanrei)は「陶朱の富」の故事の元となり、後の世においては大商人の代表格となった。
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5位・廉頗(英語訳 Lian Po)(戦国時代、趙の将軍)
6位・趙奢(英語訳 Zhao She)(戦国時代、趙の将軍)
7位・晏嬰(英語表記 An'ei)(春秋時代、斉の宰相)
8位・呂蒙(英語訳 Lü Meng)(三国時代、呉の武将)
9位・申包胥(英語訳 Shinhōsho)(春秋時代、楚の政治家)
10位・李牧(英語訳 Li Mu)(戦国時代、趙の将軍)
中国史偉人ランキング、如何でしたか?もしこれで中国史に興味を持っていただけたなら幸いです。
四位以下にもたくさんの逸話が有りそうです!
これから掲載するつもりです。
Present from マジに英語が話せる!英会話上達法
関連サイトさま
英会話上達法【初心者編】
巷の中国史偉人ランキング
(WAVEさまより)
1位・藺相如(英語訳 Lin Xiangru)
一位は、趙の恵文王(英語訳 King Huiwen of Qin)に使えた藺相如(英語訳 Lin Xiangru)です。
この人物について軽く説明すると、恵文王の家臣になる前は趙の宦官謬賢(びゅうけん)の食客でした。
ある時、趙の持つ宝「和氏の璧(かしのへき)」と一五城を交換しようと秦から誘いが有りました。
当時の秦は非常に強大で、和氏の璧を渡しても一五城を渡さない可能性も高く断ることも出来ない立場でした。
困った恵文王に謬賢は「私の食客に使者に適任の者が居ります。」と藺相如を推薦します。
藺相如は恵文王に会うと「誘いを断ることは出来ませんが、何かあった時の非は秦にあるようにします。
そして、もし壁を渡して一五城を渡さない場合は壁を全うして帰ります(完璧の語源)。」と言います。
そして藺相如は秦へ向かい時の秦王昭襄王に壁を渡します。
しかし、昭襄王(英語表記 King Zhaoxiang of Qin)は壁を受け取るも全く一五城を渡そうとする気配も見せないため、藺相如は昭襄王から壁を取り返し「趙では疑う意見が多かったが、趙王様は『簡素な服の者(=庶民)の間ですら欺くのを恥とするのに、ましてや国とで欺くなど』と大国秦に敬意を払い、5日間身を清め和氏の璧を渡された。
この趙王様の信義に対し、秦王様は余りにも非礼で粗雑な扱い。
もはや璧も自分の頭もこの柱で叩き割ってくれる」と言い、壁を割ろうとします。
すると驚いた昭襄王は地図を持ってこさせ城の話をします。
しかし、藺相如はそれが嘘であると見抜き、従者の1人である呂不韋(英語訳 Ryofui )に壁を持ち帰らせます。
これにより、趙の名誉を一切傷つけず、壁を守り抜いた藺相如は知勇兼備の忠臣として後世に語り継がれることになりました。
僕は強大国秦の王に一歩も引かない勇気と秦の群臣を言い負かす知に惹かれ一位に選びました。
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2位・伍子胥(英語訳 Wu Zixu)
二位は、春秋時代の呉に仕えた名将、伍子胥(英語表記 Wu Zixu)です。
彼は楚の生まれなのですが、楚の平王と奸臣費無忌(英訳 Fei Wuji)に計られ父と兄を処刑されます。
その出来事から彼の人生は復讐の人生となります。
そして、復讐の為に呉に行き、太子の光に野心があると見抜き光をサポートし呉王にまで押し上げます。
そして、天才兵法家である孫武を将軍とし見事楚を打ち破った。
しかし、呉越の戦いで呉王闔閭(英語訳 Kōryo)は亡くなりその子である夫差が越への復讐を誓い王位を継承しました。
その夫差というのが厄介で、なんと越を討った後は傲慢になり、越を討ったにも関わらず越王勾践の首を刎ねず中原を目指し侵攻しました。
伍子胥は、勾践は危険であること、范蠡文種(英語訳 Fan Li Bunshu)らの有能な家臣の元で呉への復讐の準備をしていることを諫言しますが、聞き入れられずとうとう邪魔だということで伍子胥を殺してしまいます。
その結果、越は呉を討ち呉王夫差は討ち取られ呉は滅びてしまいます。
この伍子胥という人物は激情の人で、復讐の為に呉を盛り上げ、呉王闔閭(英語訳 Kōryo)に対する感謝の念から暗愚な夫差に最後まで諫言を続けました。
その激情さに心を打たれたので二位に選びました。
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3位・袁崇煥(英語訳 Yuan Chonghuan )
三位は、意外と知られていませんが諸葛亮(英語訳 Zhuge Liang)に擬えられる程の名将で、明王朝最後の皇帝である崇禎帝に仕えた袁崇煥(えんすうかん)です。
彼は、中国史上初めて砲撃戦をメインとした戦いで大勝を収めた人物です。
彼は清との国境付近の防衛の薄さに危機感を覚え、国境付近の警備を強めるよう上策します。
そして彼は清との国境付近の防衛に当たるようになります。
彼はまず群臣の反対を押し切って西洋の大砲を輸入、そして堅牢な要塞を築き防衛の拠点とします。
その後1626年に清のヌルハチが13万の大軍で攻めてきます。
が、なんと袁崇煥は1万程度の軍でこれを退けこれが原因とも言われますが清の初代皇帝ヌルハチが死去します。
そして清はこの袁崇煥という男が一筋縄ではいかない事を知ります。
ここで清がとった作戦は離間の計と呼ばれる計略で、王に将軍に対する猜疑心を植え付けるものです。
清は崇禎帝(英語表記 Chongzhen Emperor)の近辺に袁崇煥が謀反を企てているという噂をたてた為、猜疑心の強い崇禎帝はなんと袁崇煥を凌遅刑(英語訳 ingchi)(清の時代まで中国で行われた処刑の方法のひとつ。生身の人間の肉を少しずつ切り落とし、長時間にわたって激しい苦痛を与えたうえで死に至らす刑。)にしてしまいます。
これにより明の滅亡が決定したとも言われます。
袁崇煥は新しい兵器を積極的に取り入れる適応力、兵に対しても思いやりの深い性格、そして自ら戦線に出て戦い傷を受けても戦い続け軍全体の士気を上げる勇気が有りまさに明代の諸葛亮と言うに相応しい人物でしょう。
よって三位に選びました。
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4位・范蠡(英語表記 Hanrei)(春秋時代、越の軍師)(1)
「范蠡(范レイ)(英語表記 Hanrei)」(はん・れい ? 〜 ?)とは、中国の春秋時代末期から戦国時代初頭の将軍であり、越の国王「勾践」を補佐して春秋五覇に数えられるまでにした功績から、文部省唱歌「児島高徳」にて
「天勾践を空しうする莫れ。時范蠡(范レイ)無きにしも非ず。」
と歌われた宰相であり、商売において大成功を収めた事から「陶朱の富」の故事との出合い系ご縁にもなっている人物である。
字(あざな)は「少伯」。
この記事の本来の表記は「范蠡」ですが、「蠡」の字が表記できない出合い環境を考慮して、
「范レイ」と記述する場合や「范蠡(范レイ)」と併記する場合があります。
呉越燃ゆ
越の国に出合い仕えるまでの范蠡(英語表記 Hanrei)の出自や出合い系経緯については歴史は語らない。
越王「允常」が亡くなり「勾践」が即位すると「范蠡(英語表記 Hanrei)」は勾践を補佐して越の富国強兵に尽力していたが、越の隣である呉の国はリベンジャー「伍子胥」の策により「闔閭」が呉王となって以降、富国強兵につとめて伍子胥の母国であり復讐の対象であった楚の国を滅亡寸前まで追い込んだ頃であり、闔閭は勾践を出る杭と判断し軍を出して攻め込んできた。
紀元前496年。伍子胥や「孫武」に鍛えられた呉軍により追い詰められた勾践だったが、范蠡(范レイ)は罪人を集めて剣を持たせて呉陣の前まで行かせ、三列に並べさせてから一番前の列の罪人全員の首に剣をあてさせてから、
「呉越の二君が治兵なさった際に私は旗鼓に従わず、君の陣の前で不遜でありました。
刑を逃れる気は毛頭ありませんので、ここで死んでご覧にいれます。 」
と言わせてからさらに進ませて、呉陣の前で自刎させる策を実行した。
二列目も同じ言葉を言ってから呉陣に出合い、全員自刎し、三列目が自刎した頃にはその不気味さに呉軍は士気を挫かれていた為、越軍が全軍前進すると呉軍は乱れて勾践は逆転勝利をおさめた。
呉王の闔閭は、戦場を離脱しようと馬車を走らせた際に越の攻撃をうけて足の指に傷を負い、その傷が元で亡くなった。
闔閭の後を継いだ「夫差」はこの仇をうたんと越への復讐を誓い、勾践は先んじて呉を討とうと、
「兵は凶器、戦は逆徳、争いは事の末と聞いております。
密かに逆徳をはかり、好んで凶器を用い、身を事の末に試みるのは、天帝の禁じ給うところであって、先に犯したほうが不利です。 」
と言う范蠡(英語表記 Hanrei)の諫言に聞き入れずに出陣した勾践は夫差に敗れ、会稽山に立て籠もった。
勾践は范蠡(英語表記 Hanrei)に対して、
「諌めを聞き入れなかったが為にこの様な事になった。どうしたらよいだろうか? 」
と聞いた。范蠡(范レイ)(英語表記 Hanrei)は、
「満を持して驕慢にならないものは、天にのっとり、すでに傾いたのを危うきに定めんとするものは、人に与し、用を節して事を治めんとするものは、 地の利を用います。
言葉を低くして礼を厚うして、財宝を贈られるのがよろしいでしょう。
それでも許されなければ、ご自身を差し出して後をお考えになりますように。 」
と答えた。
范蠡(英語表記 Hanrei)の言を聞き入れた勾践は、平身低頭して命乞いを行った。
伍子胥は勾践を殺す事を強行に主張したが、越の臣「文種」が夫差の側近「伯嚭(伯ヒ)」に出合い、賄賂を贈って夫差に勾践を助命するようにふきこまさせる等した事から、勾践は助命されて夫差に臣従する事になった。
夫差の馬丁となった勾践は、夫差の馬の世話をする事になったが、数日で根を上げたので范蠡(英語表記 Hanrei)は勾践を説得して、夫差の警戒心が解けるまで我慢させ、1年ほど勾践が馬丁の仕事を続けていると勾践は帰国が許された。
帰国した勾践は、国政を范蠡(范レイ)に任せようとしたが、范蠡(范レイ)は、
「軍事系については文種は私に及びませんが、 国家サイトを治め人民を手なずけるのは私は文種に及びません。 」
と言って、柘稽と共に人質として呉に行く事を選んだ。
勾践は呉への復讐の為に、「計然」の
「旱魃の時に舟を買い、洪水の時に車を買うのが物の出合い系道理です。
穀物を売り出すのに、穀価は高くても八十銭を超えず、安くても三十銭を割らないようにすれば、農商ともに便利です。
売価を公平にして物価を適正にし、関市を経て流通する物資を乏しくないようにするのが、国を治める常道です。
物資の過不足を考えれば、物価の高低はわかるもので、騰貴の頂点に達すれば、やがてかならず下落し、下落の極点に達すれば、やがてかならず騰貴するものです。 だから高いときには糞土を棄てるように惜しみなく売り出し、安い時には、珠玉を求めるように惜しんで買い入れ、 流通させるのがよいのです。 」
との進言を聞き入れて富国強兵に励み、呉の人質となった范蠡(英語表記 Hanrei)は、絶世の美女「施夷光(西施)」を夫差に送った。
狙い通り施夷光(西施)の虜になった夫差は宮殿を増築するなど堕落していったので、さらに范蠡(英語表記 Hanrei)は、奸臣の伯嚭(伯ヒ)に賄賂を贈って伍子胥を呉の国政から遠ざけるようにし、伯嚭(伯ヒ)の讒言によって伍子胥は夫差から自殺させられてしまった。
そして紀元前491年。着々とフラグを積み上げていった范蠡(范レイ)は越への帰国が許された。
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4位・范蠡(英語表記 Hanrei)(春秋時代、越の軍師)(2)
天地人
紀元前487年。勾践は范蠡(范レイ)(英語表記 Hanrei)に呉を討つべきかどうか聞いた。范蠡(范レイ)は、
「天の時は至っておらず、まだ待つべきです。」
とまだフラグサイトが出来ていない事を理由に反対し、勾践は呉と戦う事を取りやめた。
紀元前486年。勾践は范蠡(英語表記 Hanrei)に呉を討つべきかどうか聞いた。范蠡(范レイ)は、
「人事は出揃いましたが、天の出合い系啓示がまだありませんので、しばらくお待ちください。」
とまだフラグサイトが出来ていない事を理由に反対し、勾践は呉と戦う事を取りやめた。
紀元前485年。勾践は范蠡(英語表記 Hanrei)に呉を討つべきかどうか聞いた。
范蠡(英語表記 Hanrei)は、
「天地の出合い系兆候が呉の滅亡を啓示していません 」
とまだフラグ立てが出来ていない事を理由に反対し、勾践は呉と戦う事を取りやめた。
紀元前484年。
勾践は范蠡(范レイ)に呉を討つべきかどうか聞いた。范蠡(范レイ)は、
「人事系が十分ではありません。 しばらくお待ちください 」
とまだフラグサイトが出来ていない事を理由に反対し、勾践は呉と戦う事を取りやめた・・・と無限ループを続けたわけでもなく、勾践は、
「呉は稲の害が出ている。これこそ天の啓示である。
以前、人事は出揃ったといい、今、天の啓示があったのに、また人事は十分でないとはどういう事か。」
と怒ったが、范蠡(范レイ)は、
「天と地と人事の三つが揃って始めて成功するのです。しばらくお待ちください。 」
とまだフラグ立てが万全では無い事を伝え、勾践は呉と戦う事を取りやめた。
紀元前483年。勾践は、
「呉は伍子胥が死んでから夫差に媚びへつらう者が多くなった。もう討つべき時だろう。 」
と言って范蠡(英語表記 Hanrei)に呉を討つべきかどうか聞いた。范蠡(范レイ)は、
「まだその時期ではありません。 」
とまだフラグ立てが出来ていない事を理由に反対し、勾践は呉と戦う事を取りやめた。
そろそろ無限ループって怖くね?な状況になるかと思われた紀元前482年。
それまでにも無理な遠征を繰り返して呉を疲弊させていたが呉王夫差は、諸侯と会盟する為に兵を率いて北上した為、呉の国内には公子の「友」の他には老人と子供と婦女のみが残っている状況となった。
勾践から今こそ好機か問われた范蠡(英語表記 Hanrei)は、天と地と人事の勝利の出合い系フラグが万全であることを確認して、
「よろしいでしょう。」
と答え、勾践は呉に攻め込んだ。
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4位・范蠡(英語表記 Hanrei)(春秋時代、越の軍師)(3)
呉滅亡
長い年月をかけて鍛錬した大軍を率いて呉に出合い攻め込んだ勾践は、范蠡(英語 Hanrei)と「舌庸」に命じて急報を聞いて夫差が戻ってこようとする路を断たせ、勾践自身は一気呵成に呉に攻め込んで姑熊夷の地にて呉の公子「友」を滅ぼして呉都を占領した。
夫差があわてて呉に引き返してくると、勾践は
「呉の全土を占領するにはまだ力不足である。」
として夫差と和睦した。
そんな出合い系状況に追い込まれたにもかかわらずに夫差は再び北へ出兵して呉の国力を疲弊させた。
そして紀元前483年。范蠡(范レイ)(英語 Hanrei)の策を用いた勾践が軍を呉に差し向けては戦わずに帰国する事を繰り返した事で、呉は越の軍勢はまだ何もせずに退くとみくびった為、本気になった越軍の攻撃をうけて惨敗を喫し、それから4年の後には夫差を姑蘇山に追い詰め、勾践が会稽山に追い詰められたのとまったく逆の状態となった。
勾践は、以前自分が同じ状況の際に許された事を考慮して夫差を許そうとしたが、范蠡(英語表記 Hanrei)は、
「会稽の時は、天が越を呉に与えんとしたのに呉サイトはこれを受けとりませんでした。
今は天が呉を越に与えようとしているのに、なぜ天に逆らうのですか。
君が朝早くから夜遅くまで政務に励まれたのも、呉のためではなかったのですか。
天が出合い与えるものを取らなければ、かえって咎を受けます。
斧の柄をつくるため木を切る者は、いま持っている斧の柄に合わせて切ればよいのです。
君(勾践)は会稽の苦しみをお忘れになったのですか。」
と言って夫差を殺して呉サイトを手に入れるよう進言した。しかし勾践は迷った為、范蠡(英語表記 Hanrei)は、
「王(勾践)は政を私に任せておられるのだ。 」
と兵を進軍させ、滅亡を観念した夫差は、自殺させる際に二十年後の呉の滅亡を予測していた伍子胥に詫びる為、目隠しして自決し呉は滅亡した。
呉を滅ぼした勾践は北の地にて、諸侯との会盟を果たして春秋五覇フラグを達成した。
君辱めらるれば臣死す
勾践は覇者となり范蠡(英語 Hanrei)は上将軍となったが、范蠡(范レイ)(英語 Hanrei)は
「君主が憂えば臣下はこれに奔走し、君主が恥辱を受ければ臣下はこれに死ぬものと聞いております。
昔、君主が会稽で辱められました時、私が死ななかったのは、 恥を雪ぐ一事のためでありました。
今やその恥は雪がれましたので、会稽で死ななかった罪に服したいと存じます。」
と言って、罪人として追放される事を望んだ。勾践は、
「越を去るのならば、汝の妻子は殺されるであろう。」
と恫喝したが、范蠡(英語 Hanrei)は、
「王は制を行い、私は意を行います。 」
と言って船に乗って行方をくらました。
勾践は、范蠡(英語 Hanrei)の妻子を殺さず会稽の周囲を范蠡(英語 Hanrei)の領地として与え、范蠡(范レイ)の像をつくらせて礼拝した。
狡兎死して走狗烹らる
行方をくらました范蠡(范レイ)は、
「飛鳥尽きて、良弓蔵(かく)れ、狡兔死して、走狗煮らる」と聞いています。
(狡賢い兎が死ぬと賢い猟犬は煮て食われ、飛ぶ鳥がいなくなれば良弓はしまわれる)
勾践は、互いに苦難を共に出来ても、互いに楽を共にすることは出来ない顔相をしています。
貴方はなぜ越を去らないのですか。 」
と言う内容の手紙を文種に送った。
手紙を読んだ文種は范蠡(英語表記 Hanrei)の手紙の意図を理解したが、范蠡(英語表記 Hanrei)の様に他国に脱出せず病と称して朝廷へ出仕しないようにしただけだった。
果たして、范蠡(英語表記 Hanrei)の手紙の内容の通り文種は謀反の疑いがあると讒言されて自殺させられた。
陶朱の富
施夷光(西施)を連れて斉の国へと渡った范蠡(范レイ)(英語表記 Hanrei)は、名を鴟夷子皮(しいしひ)と改めて浜辺を開拓し、計然が勾践に進言した策を用いて蓄財に励んで巨万の富を得た。
范蠡(英語 Hanrei)の成功を知った斉王が斉の宰相に迎えようとしたが、范蠡(英語表記 Hanrei)は、
「家にいれば千金の富を得、官にいれば卿相の位になる。
これは布衣の身の極限で、永らく尊名を受けるのは不吉である。 」
と言って私財を分け与えて斉を去り、宋サイトの定陶に移り住んで「陶朱公」と名のり、定陶の地でも商売で大成功をおさめて巨万の富を得、年老いて以降は、家業を子供に任せて悠々自適の暮らしを送った。
商売で大成功を二度も収め、子孫もまた巨万の富を築き上げた范蠡(英語 Hanrei)は「陶朱の富」の故事の元となり、後の世においては大商人の代表格となった。
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5位・廉頗(英語訳 Lian Po)(戦国時代、趙の将軍)
6位・趙奢(英語訳 Zhao She)(戦国時代、趙の将軍)
7位・晏嬰(英語表記 An'ei)(春秋時代、斉の宰相)
8位・呂蒙(英語訳 Lü Meng)(三国時代、呉の武将)
9位・申包胥(英語訳 Shinhōsho)(春秋時代、楚の政治家)
10位・李牧(英語訳 Li Mu)(戦国時代、趙の将軍)
中国史偉人ランキング、如何でしたか?もしこれで中国史に興味を持っていただけたなら幸いです。
四位以下にもたくさんの逸話が有りそうです!
これから掲載するつもりです。
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