映画とテレビ視聴感想

どろろ：「兄貴の目が〜！！」



（ネタバレ）

戦国武将の醍醐景光は運慶の息子が彫ったという48体の魔人像が納められている
御堂で、自分に天下を取らせてくれるのなら明日生まれる予定の子供の体を魔人
に分け与えると願をかける。

雷が鳴り響き、醍醐の額には契約のしるしの傷ができる。翌朝生まれた子供を見た
醍醐は、これで自分も天下を獲れると確信して高笑いをするのであった。
子供はたらいに入れられ川に流された。

15年後、戦国の城下町で盗みを働く子供、どろろは盗みを働いて糊口を凌いでいた。
食事をどろろに盗み食いされた男はどろろに殴る蹴るの暴行をしていたが、そこに
百鬼丸が現れ警告を発した。

しかし男は現れた妖怪に食われて溶けてしまう。妖怪は、続いて川から橋桁に上って
逃げようとするどろろにも襲い掛かる。妖怪を百鬼丸は両腕に埋め込まれた日本刀を
駆使して橋ごと妖怪を退治する。

百鬼丸の日本刀が気に入ったどろろは盗むチャンスを狙って後をついてくるが、ろくな
目に合わないという百鬼丸の忠告にも耳を貸さない。

百鬼丸が、自分の両眼を見開くと、そのまま二つの眼球がポロリと地に落ちた。
驚くどろろ。

以下次回。




アニメ「フランダースの犬」や「赤毛のアン」などの世界名作劇場へ続く
フジテレビ系で放送された19時30分〜20時アニメ枠の第一弾。
1969年4月6日〜9月28日まで2クール26話

2007年には、百鬼丸：妻夫木聡、どろろ：柴咲コウ、醍醐景光：中井貴一
で実写映画化もされました。

手塚治虫の原作漫画が大好きでした。アニメは断片的にしか覚えていない
のでこれからが楽しみです。

テレビ局向けのパイロットフィルムがカラーで制作されたが、刀で切られて
出る血が生々しいと白黒で制作されたということです。
しかし、19時30分からのファミリー向けの時間帯に、村人が餓死してハエが
群がっているという描写など現在では放送が難しい表現を観ることができます。
殺伐さを和らげるためか、百鬼丸についてくる子犬がアニメのオリジナルで
登場しています。かわいいです。

戦国時代に一人で生きるために泥棒を働いているどろろは、餓死しかかっ
ている僧侶に握り飯（盗んだものですが）を持ってきてやるというやさしい
心ももっています。（口は相当悪いです。）

百鬼丸と出会ったことで妖怪にかかわるようになってしまうどろろはどうなって
いくのでしょうか。

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