悪魔くん　第2話感想　「化烏（ばけがらす）」: 映画とテレビ視聴感想

2016年03月21日

悪魔くん　第2話感想　「化烏（ばけがらす）」

悪魔くん　1966年10月6日-1967年3月30日（全26話）NET（現テレビ朝日））

　飛行機に乗っているのが怖い乗客が窓の外を見ると巨大な鳥が飛んでいた。
悲鳴を上げる乗客に驚く他の乗客だがそこに化烏が機体を喰い破り飛行機は
爆発、墜落した。

　公園の池で友達二人が橋を駆けて行く悪魔くんを目撃、後を追うが、古井
戸の側で見失ってしまった。悪魔くんは魔力で水面に映った化烏と某国の戦
闘機の戦いで戦闘機が撃墜されていくのを見る。

　化烏を退治しようと魔法陣からメフィストを呼び出すが、チョコレートを
与えても言うことを聞こうとせず、ソロモンの笛の力により渋々妖怪退治を
承諾する。

　飛行機を襲う化烏をおびき出すため飛行場からセスナを拝借して離陸する
二人であったが、そこに悪魔くんの友達の一人トップ屋が乗り込んでいた。
トップ屋は悪魔くんのポケットに盗聴器を仕込み受信機で井戸の中でのメフ
ィストのやり取りを盗聴していたのであった。

　突然空に入道雲が沸き起こり、避けろという悪魔くんの指示に従っわずメ
フィストは雲に突っ込む。豪雨の中、化烏が襲ってくる。劣勢となったため、
メフィストは不調のセスナにマントでパラシュートを取り付け、また、クモ
の巣状の網で化烏を足止めして活火山のある無人島に着陸した。

　野宿している一行に人間大の化鳥が迫って来た。気付いた悪魔くんが追跡
するが、森の木が四方から迫ってきて化烏を見失ってしまった。翌朝、腹が
減って追跡を拒むメフィスと別れ、悪魔くんとトップ屋は化烏追跡を始め、
山腹に飛行機の墓場を発見する。そこは化烏の巣であった。

　食べ物を探すメフィストは石や木を卵や鶏と間違えて食わえたり湖の蜃気
楼に服を脱いで砂を浴びたりさんざんな目に遭っていた。

　脱いだ服を盗まれセスナに戻ってきたメフィストの前に、盗んだ服を着た
化烏が現れる。化烏は、魔力でメフィストを化烏に変えてしまい「メフィス
トは地球上、化烏は空の支配をする」という契約を持ち掛け、メフィストは
喜んで契約諸書にサインしてしまう。しかし契約書は細工がされており本当
の契約書にはメフィストは化烏の支配下に入るというものであった。

　そこに悪魔くんとトップ屋が駆けつける。セスナに残していた盗聴マイク
で今までの話を聞いていたのだ。

　化烏の恰好をしているメフィストとメフィストの服を着た化烏を見分ける
ためにソロモンの笛を吹く悪魔くん。正体がばれた化烏は服を脱ぎ捨て逃亡
する。悪魔くんは火矢を放つが、化烏は巨大化しトップ屋を鷲掴みにして飛
んでいった。悪魔くんとメフィストはセスナで追跡してトップ屋を救出。火
炎の魔力でも倒れない化烏を魔力絶対零度で凍結し活火山の火口に落として
遂に化烏は滅びた。

　しかし、まだ多くの烏の鳴き声がする。着陸した一行は残った烏を退治し
ようと洞窟を探し当てるが、そこにいたのは魔力で化烏に変えられた飛行機
の乗客達であった。

メフィストの魔力で人間に戻り喜ぶ人達を見て得意になるメフィストであった。

この回も「悪魔くん」と呼ばれていません。友達は「しんちゃん」と呼んでいます。

今回は1話で悪魔くんと一緒にいた友達の一人トップ屋が事件にかかわります。でも
この子役は今回までで3話からは別の子役に交代して呼び名も「情報屋」に変わりま
す。

メフィストは1話で食べたチョコレートを気に入ったようで、悪魔くんが板チョコを
折って少し分け与えようとするのを、魔力で全部取り上げてしまいます。

ソロモンの笛で苦しむメフィストが悪魔くんからもらったチョコレートを投げ捨て
ますが編集ミスで次のカットではまたチョコレートを持っています。

化烏を追っていく途中に森の木が迫ってきて悪魔くんが松明で火をつけて対抗しよ
うとするところで直ぐ次のシーンになってブツ切れ感があります。演出なのか放送
時間の関係でカットされたのか気になります。

水浴びをするためにパンツのみになった目フィストの二の腕に腕毛があります。悪
魔の特徴？

メフィストの使う火炎や絶対零度は十分妖怪に対する必殺技の威力を持っています
が、今後の決め技になるのか今回だけの技になるのか、当時のドラマは1話完結で
シリーズ構成が無かったため、各話の連携がどうなっているのか興味があります。

メフィストがクレイジーキャッツの「学生節」の節を使って「信じなさい」と唄います。