映画とテレビ視聴感想

（1963年公開)

監督：テレンス・ヤング
出演：ジェームズ・ボンド：ショーン・コネリー(007)
　　　ハニー・ライダー：ウルスラ・アンドレス
　　　ドクター・ノオ：ジョセフ・ワイズマン
　　　フェリックス・ライター：ジャック・ロード(CIA)
　　　M：バーナード・リー(ボンドの上司)
　　　ミス・マネーペニー：ロイス・マクスウェル(Mの秘書)
　　　ブースロイド少佐(Q)：ピーター・バートン
　　　デント教授：アンソニー・ドーソン
　　　クオレル：ジョン・キッツミラー
　　　シルヴィア・トレンチ：ユーニス・ゲイソン



ストーリー

ジャマイカで現地駐在の英国諜報員が秘書共々消息を絶った。

諜報員は、アメリカのミサイルを強力な電波で誘導して墜落させ
ていると思われる謎の島とその所有者を探っていた。次の月ロケ
ット発射の妨害を阻止したいアメリカはイギリス領で起こってい
る事件に対して新たな諜報員の派遣を要請した。

要請を受け派遣された００７は、謎の島クラブキィを調査し、ドク
ターノオの陰謀に迫っていく。





今も続いている００７シリーズの第1作です。日本初公開時の邦題は
「００７は殺しの番号」でした。 私はこちらのほうが好きです。

映画化には紆余曲折があったらしく、近年公開された「カジノロワイ
ヤル」が原作の第1作でしたが、既に他社に映画化権を買われてしまっ
ていた為、制作できず。

次に映画用オリジナル脚本を小説化した「サンダーボール作戦」が候補
に挙がったが、もともと映画を企画していたマクローリーがイアン・フ
レミングを訴え、係争中だったため見送り。

最終的に原作第6作の「ドクターノオ」が選ばれました。

月ロケットの発射妨害。体を洗浄するだけで放射能が除去される。竜に似
せた戦車など、スパイ映画というより、当時のSF映画に近い感じがします。

この映画のボンドは、後期の映画のように特殊装備を持っていないので、直
接的な表現で人を殺します。特に中盤、ボンドを殺しに来た男の拳銃の弾が
撃ち尽くして無くなっているのがわかっているのに発砲。倒れた男の背中に
駄目押しにまた一発。とても冷酷な感じがしました。



その他トピック

・後にQとよばれるブースロイド少佐が1作目から登場。　この映画では配役が
　違うみたいです。劇中、ボンドにワルサーPPKの説明をします。

・ボンドのロンドンでのガールフレンド、シルヴィアが登場。レギュラーの予定
　でしたが、2作目までしか出演しませんでした。

・時事ネタで、公開前年に盗難にあったゴヤの「ウエリントン公爵」がドクター
　ノオの基地に飾ってあります。犯人はこいつだったんですね。(笑)

・サンバのリズムの陽気な曲調ですが、主題歌が怖いです。

　　３匹の盲目ネズミ行ったり来たり　　
　　猫を探してキングストンを隅々まで
　　猫を切り裂くためにナイフを持って
　　猫はそのナイフでネズミをなぶり殺し

・CIAのフェリックス・ライターは007映画では登場回数も多いのになぜか毎回違う
　俳優が演じます。

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