おいしく、ゆるーく、健康生活

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小学生、中学生のお子さんを持つ親御さんで、同級生に比べてうちの子供は身長が低くて、これからちゃんと伸びてくれるかどうか心配だ、という方が多いと思います。
ここでは身長が伸びる仕組みと身長を伸ばすのに大切なことを書いてみます。

子供の成長期と身長

生まれたばかりは50cmほどの身長だった新生児は、1年後には70〜80cmにまで急激に成長し、4歳頃には新生児期の2倍近くの身長にまで伸びていくこの時期を「第一次成長期」と呼びます。




この第一次成長期を過ぎると成長のスピードは年間平均で5〜6cmくらいと緩やかになりますが、コンスタントに伸びていきます。 そして再び身長が急激に伸び出すのが、「第二次成長期」と呼ばれる思春期の時期です。

それは一般的に女子の方が早く、平均で女子は10歳頃から、男子は11歳6カ月頃が第二次成長期のスタートの時期となります。男女共に17〜8歳までに終わるのが一般的で、この期間が身長の伸びるラストチャンスとなり、一生の身長が決まる大切な時期といえます。

成長期の子供の骨には「骨端線」と呼ばれる線があるのですが、 この線は骨の両端部分にある骨端と骨幹との境目部分にあたり、成長期の子供にしかありません。




この骨端線部分にある組織は「骨端軟骨」と呼ばれる軟骨組織で形成されています。ここにある「骨芽細胞」の働きが成長期に活発になって、この骨端軟骨の組織が増殖して栄養素を取り込みながら、硬い骨に変化していきます。このように骨は骨端線に沿って伸びていきます。 　
　
成長期の終わりが近づくと徐々に軟骨層は少なくなり、そしてすべての軟骨層が硬い骨へと換わってしまうと、骨端線はほとんど見えなくなります。こうなると骨の伸びが止まり、身長も伸びなってしまいます。

子供の成長に大切な３つのこと

身長の伸びには、遺伝によるところもありますが、それよりも普段の生活の中にとても大切な要因があります。それは、「睡眠」、「運動」、「食事」です。

成長と「睡眠」にはとても密接な関係があり、昔から「寝る子は育つ」と言われていますが、これは本当なのです。
骨を伸ばす働きのある骨芽細胞の働きを活発にする成長ホルモンは眠っている間に最も多く分泌されるので、きちんと質の高い睡眠をとることは子供の成長にとってとても重要な意味があります。


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質の高い睡眠のためには、次のことを心がけてください。

・寝る直前には、脳に刺激を与えるテレビやスマホなどの画面を見ない
・血糖値を上げないように、夕食やおやつは寝る２時間前までに食べる
・寝る1時間くらい前に湯船にゆっくり浸かり入浴する

子供の身長が伸びるのに、睡眠、食事とともに大切な要因が「適度な運動」です。
睡眠と同様に体を動かすことも、骨や体の成長に不可欠な成長ホルモンの分泌を促してくれるからです。
また、運動後の適度な疲労は質の良い眠りにもつながります。



成長期の体づくりの元となる栄養を摂取する「食事」は何よりも大切です。
成長期の子供にとって カルシウムにマグネシウム、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどさまざまな栄養素をバランス良く摂取することが重要で、特定の栄養素をたくさん摂ることではありません。




成長期に必要な栄養素として、まず最初にあげられるのは骨の材料となるカルシウムですが、カルシウムの吸収率を高めるのに重要な役割を果たすビタミンＤ とカルシウムを骨に定着させるためのマグネシウムも必要です。また、タンパク質も重要で、骨芽細胞が新しい骨を作り出すための材料として、タンパク質から作り出されるコラーゲンが使われているからです。

また、アミノ酸の一種のアルギニンは、身長が伸びるために必要な成長ホルモンの分泌を促す働きがあります。 食品からまとまった量を摂取するのは難しい栄養素ですが、大豆や肉、魚などに含まれているのでタンパク質と一緒に摂取できます。

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このようにカルシウムやたんぱく質だけでなく、それらが機能するために一緒に他の栄養素も摂取することが大切です。 そのためには、特定の食物に偏ることなく、色々な種類の食物をバランス良く食べることがとても重要です。

とはいうものの、毎日の食事だけで必要なすべての栄養素を摂ろうとするのは大変ですし、不足している栄養素を摂取しようとして他の栄養素を過剰に摂取することになってしまっては逆効果です。そのようなときにはサプリメントなどを利用するのもひとつの方法ですが、同じ栄養素が表示されていても原材料や製造過程も異なることもあるので、選ぶ際には品質も含めて十分注意が必要です。

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ＤＨＡとは

ＤＨＡの正式名称は「ドコサヘキサエン酸」といい、イワシ・サンマ・サバ・アジ・カツオ、マグロなどの青魚に豊富に含まれている脂肪酸で、体内で作り出すことができない必須脂肪酸の1種です。
ＤＨＡは人間の脳や神経組織に多くあり、脳や神経の発育、発達、機能維持に必要不可欠な成分ですが、体の中でDHAを作り出すことができないので、体外から摂取しなければなりません。





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ＤＨＡの認知症を抑制するはたらき

アルツハイマー型認知症とDHAには大きな関連性があることが近年わかってきました。

ある調査でアルツハイマー型認知症で亡くなった人の海馬付近にあったDHA含有量は「約８%」だったのに対して、アルツハイマー型認知症以外の理由で亡くなった人の海馬付近にあったDHA含有量は「約１７%」だったのです。つまり、DHAにはアルツハイマー型認知症を抑制するはたらきがあるのではないかと期待ができます。




最近の研究では、DHAを摂取することによって脳細胞のはたらきをサポートする因子（NGF）の生成量が増加することがわかってきています。このNGFは、アルツハイマー型認知症の改善にたいへん効果があるといわれている注目の成分で、DHAによってNGFを増やすことができるということは、とても興味深く、認知症改善の大きな助けになると思われます。

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DHAの記憶力をアップするはたらき

DHAは脳に取り込まれますが、同じオメガ3脂肪酸のEPAは取り込まれません。脳の中に入ったDHAには、脳神経を再生し保護する働きがあります。また、脳神経間の情報伝達を滑らかにし脳細胞を活性化します。これらDHAの働きによって、中高年の加齢により低下する認知機能の一部である記憶力、判断力、注意力、空間認識力が維持されることがわかってきました。





つまりDHAを継続して摂取すれば、脳が活性化していくので記憶力もアップし、脳全体の機能性も良くなっていきます。

脳中の海馬というで記憶の機能をコントロールしている部分には、DHAが他の部分と比べて2倍以上存在しています。このことからも、できるだけ積極的にDHAを摂取して脳を活性化させることは、認知機能の維持に効果が期待できます。

脳細胞は加齢とともに減少していきますが、DHAの摂取のよって残っている脳細胞が活性化するので、脳の機能が低下することを抑制してくれます。つまり、何歳になってもDHAを摂取すれば、脳細胞は活性化されますので、できるだけDHAを毎日摂ることをお勧めします。