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2020年03月29日

コロナ騒動を見て思い出すこと!東日本大震災の時もすごい状況だった?

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一つ前のブログ記事の続きです。
今のコロナ騒動で、店頭から商品が消えていく様を見て思い出すことを書いています。
2010年より前からドラッグストアの店員として、約10年程度勤めてきた僕の体験談です。

前回のブログ記事では、思い出すこととして2010年頃の「新型インフルエンザ」に関してを書きました。
今回は、その後に起きた「東日本大震災」の時のパニックについて書いていきます。

世間の方がパニックとなり、店頭に我先にと駆け込む姿を見る度に思い出す内容でしょう。
何かしらある度に、同じようなことを世間が繰り返していると言える内容です。

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コロナ騒動で思い出させられるのは東日本大震災の時のこと


現在のコロナ騒動で思い出させられるものに、二つの大きな事例があります。
一つは前回ブログ記事にした新型インフルエンザの時で、二つ目は東日本大震災の時です。

店頭からマスクが消えると新型インフルエンザを思い出します。
さらに店頭からトイレットペーパー、食品が消え始めると東日本大震災の時を思い出すのです。

今回のコロナ騒動では、現状店頭からトイレットペーパーや食品を買うために殺到している状況まできています。
これを見るとどうしても、東日本大震災の時のドラッグストア店員時代を思い出すんです。


震災の当日に起きたこと


誰もが忘れないであろう東日本大震災、いわゆる3・11ですね。
これが起きた当日、僕は非番だったので外に遊びに出ていました。
そして震災が起き、すべての電車がストップしてしまったことで僕は帰宅難民となります。

家に帰る手段が無かったので、取り敢えず栄えた駅に出るために4駅ほどを徒歩で移動しました。
大きな駅までようやくの思いで出たものの、やはり交通手段が無く帰宅難民確定となったのです。

どこかに泊まれないか?と、ひたすらホテルを当たりましたがどこも空いていません。
唯一空きのあるホテルを見つけたのですが、そこはここぞとばかりに値上げ設定をしたラブホテルだったのです。
4駅歩いてヘトヘトだったので、出費として痛かったですが仕方なくラブホテルに泊まることにしました。

部屋に入って休んでいる間も、絶え間なく余震が続いていて怖い思いをしたのを覚えています。
少し休んだ後に当時勤めていたドラッグストア店舗の、被害の状況と翌日の出勤の確認を確認をするために電話をしました。
(確かこの時は普通に電話やメールが繋がっていたと思います。)

電話で当時の店長と話をし、店の被害がほとんど無いことと翌日の出勤は無しで良いという話となりました。
翌日は休みの代わりに、明後日は早起きをして待機することというのが条件でした。

その日は帰る手段もなかったので、助かったと思いその条件を飲んでその日は眠りにつきます。


震災後の初出勤時のこと


ラブホテルで一夜を明かした翌日、奇跡的に電車が動いていたので一旦帰宅することにします。
電車は動いていたものの、ダイヤは乱れまくりでサラリーマンの人らでごった返していました。
皆さんは震災の翌日、余震が続く中でも出勤だったようです。

僕は無事に家に着くことができ、自宅の被害状況を一通り確認します。
特に被害もなかったことと、ようやく家に辿り着けた安心感から眠ってしまいました。

夕方頃に目を覚まし、ニュースで今起きていることの状況を知ります。
事の詳細は徐々に明るみになっていったため、その時は大変なことが起きているということが取り敢えず分かった程度でした。

そして夜になると、明日の朝はかなり早起きをしての待機との指示だったので再度寝ることにしたんです。
そしてその翌日にはしっかりと早起きをして、店長から電話指示を待ちました。

しばらくして電話が来て案の定、店長は車が出せずに出勤出来ないから朝イチから店を開けに行ってくれと言われます。
出勤手段を確認するために一度駅を見に行くと、驚くことに駅にはシャッターが下りており一切中に入ることができませんでした。
僕はこの時まで、最寄りの駅にシャッターが降りている状態を見たことがありません。

電車がダメということが分かり、取り敢えず自転車で店舗へ向かうことにしました。
調べると自転車で1時間くらいだったので、なんとか行けそうということで自転車で行くことにしたんです。

なんとか店舗に着くと、既にパートさんが待機していました。
店舗を開けてなんとか開店時間に間に合うよう準備をし、無事に開店することができたんです。
その日からすでに客の殺到がややあったものの、大きな混乱もなくなんとか閉店まで乗り切りました。
朝対応してくれたパートさん、夕方以降対応してくれたバイトくんに今でも感謝の気持ちがあります。

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東日本大震災後に大混乱となったのは計画停電の時


その後震災の影響で物流が来なかったり、遅れたりで全くいつも通りの営業ができない状況が続きます。
店頭には食品やら日用品を買い求める客が押し寄せ、毎日それらを捌く日々が続きました。

やがて津波のニュース、福島第一原発のニュースが流れ、計画停電のニュースが流れた頃から更なるパニックが始まります。
ちなみに計画停電とは原発が止まり電力が足りなくなることを見越し、事前に強制的に東京電力が停電を起こし節電を図るというものでした。

そして実際に計画停電が行われると、パニックは急速に加速することとなります。


東日本大震災後の計画停電時の店員は地獄だった


いざ計画停電が始まると、店頭への殺到はさらに加速していきます。
水や食品、トイレットペーパーなどの取り合いが始まったんです。

店頭にあるそれらは根こそぎ買われた上に、売り場の棚上に乗せてあった在庫もガンガン持ってかれました。
商品の補充が間に合う状態では無かったため、客が棚上在庫をジャンプして持ってくる始末だったんです。

店舗の通常での売り上げは日販で150万程度だったのですが、数日間は日販で400万を超えていました。
しかも普段は高額な医薬品や化粧品込みの売り上げなのですが、この時に限っては食品と日用品のみの売り上げでです。

さらには計画停電も同時進行だったため、捌き切れない場面が多々ありました。
当初の計画停電というのは、事前に大まかな時間割が出されるだけで実際はいつ電気をシャットダウンされるか分からなかったんです。
そのため、店内に客がいるにも関わらず停電したりが続きました。
停電をすれば店を一旦閉められたのですが、店内に残っている客は手計算をして捌けとの指示だったのです。

余震があったことと、停電がいつ起こるか分からなかったので正直店を開けたくはありませんでした。
でも本社指示で開けざるを得なかったのです。
本社が西の方にあったため、結局実際の現場のリスクが分からなかったのでしょう。


パニックとなった時に見えた人間の本性

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災害時などのパニック時でも、日本人はちゃんとルールを守って順番を守れて凄い!なんて話をたまに聞きます。
しかしアレは嘘です。

店が開くまでは皆んな大人しく並んでいます。
でもそれは秩序があるからでは無く、そもそも入店拒否をされたら困るからなんです。

いざ開店をすると、とんでもない勢いで店員を押し飛ばしながら入店してきます。
土地柄なのかもしれませんが、50代以上に見えるヒトが多かったですね。
一応万一を考えて入場制限をしていたのですが、何度突き飛ばされたことか…
しかも突き飛ばすような人は、目が血走らせた凄い形相で店内に駆け込んでいくんです。

そしてどんどん店頭から商品がなくなり、いよいよ本当に取り合いと言える状況となった頃には罵声と怒号が飛んでいました。
開店前には
「いつ開けるんだ!開けるならとっとと開けろ!」
「今入ったトラックはトイレットペーパー積んでるんだろ?早く出せよ!」
などです。
通常の開店待ちなら分かりますが、停電中の電力復旧待ちの時に言われたので驚きでした。

水がなくなり、パンがなくなり、カップ麺がなくなり、トイレットペーパーがなくなり、最後は電池の奪い合いとなり…
そんな酷い状態での営業が続いたんです。

その中でも一番ショックだったのが火事場泥棒でした。
客が殺到しているのをいいことに、大胆に万引きをしていかれたんです。
絶対に今必要ではないだろう化粧品、高めのシャンプーなど目の前で盗られました。
バッと盗って走り去られるため、脚が殺到している中では止めようも追いかけようもなかったんです。

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大きなパニックも一ヶ月程度のことだった


計画停電が落ち着きを見せたこともありましたが、地獄のようなパニックは一か月程度で収束したと思います。
売り場の復旧やら在庫の訂正に数ヶ月を要しましたが、客側のパニックは長続きしませんでした。

だからというわけではないですが、今回のコロナのパニックもそこまで長続きしないのかな?と思っています。
そうした経験から、僕は店頭に無理に買い溜めをしに行こうとは思いません。
もちろん個人の判断で決めることなので、言及するつもりはないですが。

せめて店員の方に罵声を浴びせるようなことはして欲しくないですね。
それとパニック時にはテレビなどに影響されているせいか、毎回同じ行動を世間が取っていることも覚えておきましょう。
トータルで僕は、今の段階ではあせる必要はないと思っています。

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posted by e1s at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 生活
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現在フリーランスで、前職は小売店店長を10年ほどやってました。 離婚を経験して、現在は独り暮らしの30代男です。 子どもも居るので、慰謝料払いつつ月一の面会をしながらの生活をしています。
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