アフィリエイト広告を利用しています

広告

posted by fanblog

胆のうポリープ 原因 症状 治療

職場の健康診断、人間ドックの超音波検査(エコー)で、「胆のうポリープ」が見つかる場合があります。

胆のうポリープが発見されることはめずらしくなく、受診者の5〜10%にみられます。

文献上は2%ですが、実際、健康診断・人間ドックを受診する年齢は35歳以上であり、結果、実際の健康診断・人間ドックでは、5〜10%という数字になります。

以前は、超音波機器の解像度が悪く、小さい胆のうポリープは見つけにくかったのですが、現在の超音波機器は性能がよくなり解像度が非常によくなりました。

超音波機器の性能が良くなったことも、5〜10%という数字になったと思います。

ちなみに、私が病院に就職した頃(今から25年ほど前)の超音波機器はひどいものでした。
壊れた白黒テレビみたいなものでした。

なお、胆のうポリープのほとんどは、コレステロールポリープや良性腫瘍ですので、必要以上に心配する必要はありません。

ただし、放置しないようにして下さい。定期的に検査をする必要があります。
胆のうポリープが悪性腫瘍の場合があるからです。

それでは、今回のブログでは、胆のうポリープの原因、症状、治療について、ご紹介したいと思います。

胆のうポリープには、コレステロールポリープ、良性腫瘍、悪性腫瘍などがあります。

【胆のうとは】

肝臓から十二指腸につながっている管(くだ)を胆管と呼びます。

肝臓で作られた消化液の「胆汁」は、胆管を通って、十二指腸に流れています。

胆管には、「胆のう」と呼ぶ袋があり、胆汁を溜める袋になります。

【原因】

コレステロールポリープ

胆汁中に含まれる成分であるコレステロールが、胆のうの内壁に沈着します。

沈着することで、ポリープのように見えます。

なぜ、胆のうの内壁に沈着するのかは、よくわかっていません。

血液中の総コレステロール値(TC Tch)や胆汁中のコレステロール量とも関係しません。

良性腫瘍・悪性腫瘍

なぜ、胆のうに良性腫瘍・悪性腫瘍ができるのか、詳しくわかっていません。

【症状】

特にありません。

特にありませんので、健康診断・人間ドックで発見されるケースがほとんどです。

【検査】

5mm以下の大きさ
・超音波検査のみ

6mm〜10mm未満の大きさ
・超音波検査のみ

10mm以上
・超音波検査
・CT検査(造影剤使用)
・内視鏡検査
・超音波内視鏡検査

ただし、6mm〜10mm未満であっても、ポリープ数、形によって、CT検査(造影剤使用)、内視鏡検査、超音波内視鏡検査を行います。

【治療】

胆のうポリープに対する特別な治療はありません。経過観察します。
ただし、悪性腫瘍や悪性腫瘍が疑われる場合は、手術をします。

5mm以下の大きさ
1年ごとに、超音波検査を行い、ポリープ数、形、大きさを観察します。

6〜10mm未満の大きさ
6ヶ月ごとに、超音波検査を行い、ポリープ数、形、大きさを観察します。

10 mm以上の大きさ
CT検査(造影剤使用)、内視鏡検査、超音波内視鏡検査を行い、悪性腫瘍が疑われる場合は手術を行います。

手術方法

・胆のう摘出術

メスを使った通常の手術になります。
腹部のへその上もしくは右上腹部を10mm〜15mm開腹して、胆のうを摘出します。
入院期間は、7〜10日です。
内視鏡下胆のう摘出術よりも、安全性が高い手術になります。ただし、入院期間は、長くなります。

・内視鏡下胆のう摘出術

内視鏡(腹腔鏡)を用いて、胆のうを摘出します。
現在胆石症患者様に対する標準的手術となっています。
小さな穴からお腹の中に内視鏡(腹腔鏡)を入れ、お腹の中を特殊なガスで膨らませて、モニターを見ながら手術を行います。
症例件数の多い医師が行なえば、安心して行なう手術になります。
ただし、過去には未熟な医師による医療過誤の事故があります。
なお、内視鏡下胆のう摘出術は、患者への負担が少なく、入院期間は5〜7日になります。

メスを使った胆のう摘出術か内視鏡下胆のう摘出術で行なうかは、担当医とよく相談して下さい。

内視鏡下胆のう摘出術は、標準的手術になりつつあります。

ただし、担当医の手術件数はよく聞いて下さい。手術件数を聞くことは、失礼なことではありません。

手術件数が多い医師であれば、安心できます。

なお、いずれの方法も全身麻酔して行いますので、術中の痛みはありません。
また、以前に比べて、全身麻酔は進歩しており、体への負担は少なくなりました。

なお、全身麻酔については、確かにリスクはありますが、必要以上に心配する必要はありません。麻酔医がしっかり管理します。

なお、私が三重大学病院で6年間勤務したのですが、その6年間での麻酔事故は0でした。

【病理検査】

摘出した胆のうを用いて病理検査を行います。

組織を顕微鏡で見て、良性腫瘍なのか悪性腫瘍なのか判断します。

判断するのは、病理医になります。

一般的には、病理医は知られていませんが、細胞診の細胞、組織診の組織を顕微鏡でみて、診断する専門の医師になります。

【代替療法】

胆のうポリープを心配して、健康食品を摂取する人がみえますが、無意味です。

お金のムダになります。

ただ、確かに、心配から、アガリクス、メシマコブ、ブロポリス、サメ軟骨などの健康食品を摂取している人はみえます。

気持ちは、よくわかりますが、医学的なエビデンスはありません。

どうしても心配であるなら、シイタケ、エノキタケなどのキノコ類、ヨーグルトを摂取するといいと思います。

by Nana

この記事へのコメント

   
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。