事件の詳細を聞いた時のお話です。
初めて『T』から犯行の詳細を聞くことになったのですが、この男は同じ犯罪で前科があるにも関わらず、ぜんぜん懲りていないかのような口ぶりで当日の犯行を語り始めたのです
高齢の母親と二人暮らしの『T』は契約社員として大きな商業施設の清掃員をしていたそうです。ある日、仕事が終わった後、友人と食事に出かけます。その友人と久しぶりに会ったこともあり、かなりの量の飲酒をしてしまいます。そして数時間後、友人と別れ帰宅途中の『T』はすっかり気分が良くなり、悪い性癖がでます。人気のない夜道ですれ違う女性を見てムラムラし、しばらく後をつけたらしい。その後、更に人気の無い道で犯行に及んでしまいます。
その女性を自転車ごと突き飛ばし、転倒したところを襲い掛かったのですが抵抗された為、馬乗りになって意識が遠のくほど殴り倒したらしいのです
ここまで聞いただけでも「こいつはマジでヤバい奴だ」と呆れたのですが・・・
この男、この話をまるで当時を思い出すかのように、ニヤけながら続けたのです。
「抵抗しなくなったので、そのまま服の上から身体を触った」
「スカートをまくり上げ下着を脱がし〇〇〇を触りまくったら濡れていた」
「ここで、もう少しだったのに通りかかった男に見つかってしまい、取り押さえられた」等・・・
平気で残念そうに、イキイキと振り返るように話すのです私は思わず「もうええわ!!」と怒鳴るように話を止めさせ、それ以上は気分が悪くなり聞く気になりませんでした。と言うか、代わりに私が『T』を殴り倒してやりたいと思いましたが、ここは留置署の中。当然そんなことは出来るはずもなく・・・
その後もしばらくは『T』と同じ部屋で生活する日々が続くのですが、さすがにこの男の話は二度と聞くことはありませんでした。それよりも自分の事件の行方が見え始めたことや、今後の自分の生き方などを考えることで気を紛らわしていたように思います。
まだこの時点では、自分がいつ釈放されるのかは分かりませんでしたが、こんな男と一緒にこんな所に閉じ込められている自分も今は同じ犯罪者。とりあえずあと少しの我慢だと自分に言い聞かせながら数日を過ごしていたのです。
つまらない自叙伝ですが、
お付き合いいただければ幸いです。
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