この後オレはどうなるのだろか？
嫁や子供たちはどうなるだろうか？
クビになったら、また次の仕事は見つかるだろうか？
嫁にも内緒の借金の返済はどうしよう？等々・・・
連れて行かれた警察署の喫煙所で色んな事を考えながら
たばこを吸い終えた後、いよいよ取調室に閉じ込められました。
静かすぎる無機質な空間は、以前に消費者金融の無人契約機の
イヤな汗が出てくるような個室の中にいるようでした。
やがて、取り調べの準備をした担当刑事が入ってきました。
身バレなどの恐れがあるので、詳細は詳しく書けませんが、
私の容疑は『窃盗』でした。
転勤してから約2年が経過した頃の事です。
前の営業所で不正行為が発覚し、その当時の
担当だった私が一番の容疑者になったようです。
噂で、不正行為発覚の事は聞いていたのですが、
営業所内で解決されたものだと思っていたので、
まさに、忘れた頃にやってきた事実でした。
どうやら営業所内では解決できず、やむなく
警察に被害届が出されたとの事でした。
盗難として出された被害届ですが、実際は所内での
ずさんな管理によって使途不明になった現金の紛失でした。
確かに私も関わったことに間違いありません。
営業には付き物のノルマを達成する為に架空の売上を計上したり、
その売上の穴埋めをする為に、商品の横流し販売をした事があります。
しかし自分が担当していた頃は、そういった事をした後は
しっかり後始末をしていたので問題にはなっていなかったはず・・・
そんな事を考えながら取り調べが進みました。
盗難として出されたのは、約20万円の被害金額でした。
調べが進むうちに忘れた事実に驚きました。
と、言うか自分の不始末を思い出したのです。
転勤前の最後の営業で、架空販売をした商品の
入金ができていなかったのです。
それが不明金として業務監査に引っ掛かり、調査が入ったようです。
当事者の私は既に転勤していたので、その調査の事を詳しく聞いたのは
逮捕された後の事でした。
栄転の内示を受け、舞い上がっていた私の落とし穴でした。
完全に自分の不手際が原因の事件です。
結局、私は容疑を認め、自分の犯した罪に対しては
しっかり償って責任を取ると、担当刑事に告げたのですが・・・
その後、意外な展開に話は転がっていくことになりました。
その展開とは・・・？？？
次回に続きます。
つまらない自叙伝ですが、
お付き合いいただければ幸いです。
にほんブログ村
この話の数年後、私も経験しましたが、
闇金だけには絶対手を出すのはやめましょう！！
「他所では困難な悪質ヤミ金にも対応！！」
【このカテゴリーの最新記事】
