学戦都市アスタリスク、14巻[熾烈魂戦]の荒筋です。ネタバレ注意!
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<ユリスVSボニファーツ>
<王竜星武祭(リンドブルス)>の第四試合。ユリスの相手はレヴォルフのボニファーツ・プライセという男でした。(ユリスと同系統の炎の使い手)
ステージが灼熱地獄になり、プライセの圧倒的な火力(攻撃力)に苦戦するユリス。
プライセ:「くぅー! 盛り上がってきたな、《華焔の魔女(グリューエンローゼ)》! この煮え滾るような熱さ! たまらないぜ!」
ユリス:「……まったく、やかましい上につくづく暑苦しい!」
プライセの猛攻を防ぎ切り、隙が出来たところでユリスが相手の校章を破壊。ユリスの勝利!
一段落したところで、ユリスは自分の境遇と次の相手について思案するのでした。
ユリス:「しかし《覇軍星君》、か。ここまで勝ちが見えない相手もなかなかいないな。さて、どうしたものか……」
(武暁彗とユリス!)
<五回戦!>
・天霧綾斗VSロドルフォ・ゾッポ
相手の星辰力(プラーナ)に直接干渉するという理不尽な能力を持つロドルフォ・ゾッポに綾斗は苦戦。この能力を使わなくともゾッポは一歩も動くことなく綾斗の渾身の一撃を躱すなど、高い戦闘センスを持っていました。
綾斗の星辰力に干渉して<黒炉の魔剣(セル=ベレスタ)>の刀身を消すなど、厄介な相手でした。
綾斗はゾッポに接近する際、<黒炉の魔剣(セル=ベレスタ)>で自分の周囲の万能素(マナ)を焼き切り、ゾッポの能力を回避。その隙を突いて相手の校章を断ち切ることに成功しました!
(ゾッポの『相手の星辰力(プラーナ)に直接干渉する』という能力はその周囲の万能素(マナ)を媒介にして発現するので、綾斗はそれを断ち切ることによってゾッポの能力を一瞬だけ封じた)
綾斗の勝利!
・ノエル・メスメルVS梅小路冬香
ノエルは試合前、大好きなお兄さん(エリオット)に抱きしめてもらい、勇気をもらいました。これで百人力!
ノエルはステージ全体にいきなり大量の茨を、そして冬香は大量の式神たちを出しました。
ノエルは茨で式神たちを次々倒していきました。
冬香は『魏嶽(ぎごく)』という鬼の式神を召喚。
魏嶽の説明:『一体の鬼だ。身の丈は優に二メートルを超え、筋骨隆々の身体に赤い肌、額からは二本の角が生え、赫々たる眼光を放つ瞳は額の中央のそれを含めて三つ。古めかしい甲冑に身を包み、右手には巨大ではあるが柄の短い両刃の斧を持っている。その柄の端には太い鎖が繋がれており、それを左手が握っていた』
これにノエルは全身に茨を纏わせ、体長10メートルはあろうかという茨の巨人となって応戦。しかし鬼のあまりの強さに歯が立たず、敗北。
梅小路冬香の勝利!
・レスター・マクフェイルVS『黒騎士』
『無敵』モードに入り、全ての攻撃を無効化する『黒騎士』の装甲を、レスターが強引に力づくで粉砕!
『無敵』の暴走状態にあった黒騎士はそのまま意識を消失してレスターの勝利!
范星露に鍛えられた実力は本物のようです。
・ユリス=アレクシア・フォン・リースフェルトVS武暁彗
ユリスは多彩な新技を次々と繰り出しますが、同じ技は二度と武暁彗には通じず。とうとうユリスの新技のストックが切れてしまいました。
しかし、ユリスは想像力をフルに活用、その場のアドリブで新技を繰り出すようになりました!
そのままユリスはトリッキーに翻弄し続け、辛くも武暁彗に勝利!
・沙々宮紗夜VSヴァイオレット・ワインバーグ
ヴァイオレットは銃から放つ多彩な光弾の能力、紗々宮は新しい武装の数々で応戦。
武器の大きさやチャージ時間のせいもあり、紗々宮が後手に回る試合展開。
しかし最後は紗々宮らしい今までよりも更に強大な一撃でヴァイオレットを撃沈。勝利!
・リムシィVSレナティ
カミラ・パレート:「わかっていたこととはいえ……いざこうしてその時を迎えてみると、やはり穏やかな心持ちとはいかんな」
エルネスタ・キューネ:「そう? あたしは楽しみで楽しみで仕方ないけど……ってまあ、これも穏やかじゃないのは一緒か。にゃははは」
アルディ:「うむむ……! この場合、吾輩はどちらを応援するべきなのでありましょうか……! 大切なパートナーであるリムシィか、それとも愛くるしい妹であるレナティか……! これは悩みますな!」
注目の擬形体(パペット)同士の対決は、単純な性能差によってリムシィが降参。レナティの勝利!
・シルヴィア・リューネハイムVSネイトフェル
クインヴェールの序列1位と2位のバトル。
ネイトフェルは世界トップクラスの舞踏家。そのあまりにも華麗な舞によってシルヴィアは歌の音程を外したり、リズムが崩されたりして苦戦。
しかしシルヴィアは相手のリズムにこちらから寄り添い、相手に合せることで歌の能力を発揮することに成功。
最後はあっさりとシルヴィアが相手のバッジを破壊して勝利!
・オーフェリア・ランドルーフェンVSヒルダ・ジェーン・ローランズ
対戦前、オーフェリアにヒルダが話しかけました。
オーフェリア:「……私にとってあなたは何者でもないわ。これまで私の前に立って来た、すべての哀れな弱き運命の者たちと同じ……ただの対戦相手」
ヒルダ:「きしし! 運命、運命ですか……。なるほど、以前はあなたが何を言っているのかさっぱり理解ができませんでしたが、同じようにあちら側を垣間見てきた今なら多少はわかるような気がしますよ」
オーフェリア:「そう…やはりあなたは自ら運命の濁流に身を投げたのね。なんと愚かな」
ヒルダ:「おろか? 何を馬鹿な! あんな素晴らしい体験が他にありますか? 我々の理解を超越した真の叡智が満ちる世界! 神々が実存する宇宙! ほんの一瞬、垣間見ただけですが、あの豊潤さは羨むべきものです!」
あちら側:万能素(マナ)の故郷。
ヒルダとオーフェリアは二人とも人工的に造られた《魔女(ストレガ)》で、無尽蔵の万能素(マナ)を扱うことができます。
その際、二人は共通した、この世界とは異なる世界を見た様子。
二人とも無限に万能素を扱えるだけあって序盤は形勢がつきませんでしたが、ヒルダが毒をくらうと一気にオーフェリアに軍配が上がりました。
オーフェリアの勝利。そしてヒルダは意識不明に……。
<五回戦を終えて……>
レスターは重傷のため、次の試合には出場不可。ユリスの不戦勝が決まりました。
沙々宮とエルネスタ・キューネの会話。
沙々宮:「なぜ金枝篇同盟に力を貸した?」
エルネスタ:「っ?」
「さあて、なんのことかにゃー? あたしにはさっぱりー」
やはり、綺凜を襲った擬形体(パペット)達を作ったのはエルネスタのようです。何故彼女が金枝篇同盟に協力したのかは謎のまま……。
カミラ、沙々宮、リムシィの3人。
カミラ:「すまない。<王竜星武祭(リンドブルス)>で決着を付けるという約束は守れなかった」
紗夜:「おまえが謝ることじゃない」
カミラは沙々宮の武装に使われた『Sモジュール』という新型ユニットを見て、
カミラ:「あの発想の非凡さはエルネスタのそれと同質のものだ。私が及ぶ領域ではない」
リムシィ:「……私も同じです。カミラ様の才能を道具である私が判断することはできませんが、少なくとも私ではレナティに及びませんでした。いえ、それどころか彼女を満たすことさえできなかった。ですが沙々宮紗夜、あなたならばそれができる――そう思ってしまったのです。これは敗北と同義でしょう」
沙々宮:「才能? 及ばない相手? そんなのは私の周りにだって腐るほどいる。異国の美人ツンデレ王女に運命の出会いを演出する腹黒ナイスバディ、小動物系後輩天才剣士、あまつさえ世界のトップアイドルまで参戦ときた。本当にもうふざけるなと言いたい。いや、言う。ふざけるなこんちくしょう」
カミラ:「いや、沙々宮……? 一体何を……」
沙々宮:「一方で私はちんちくりんだし、戦闘の才能でも敵わないし、助けになりたくてもできないことがいっぱいある。だけど、だからと言って諦めるのかと言えば絶対に諦めない。諦めてたまるものか。それは私が綾斗を想う心とはなんの関係もないからだ。私の心は私だけのもので、他人と比較してどうこうするものじゃない」
紗々宮の言葉に、カミラとリムシィも気力を取り戻すのでした。
深夜の六花上空、飛行船客室。
マディアス、ディルク、オーフェリアの3人。
マディアス:「今日は珍しいことに我らがお姫様まで出席して下さっている」
ディルク;「はっ! これまで何度誘おうが顔も見せなかった癖に、一体どういう風の吹き回しなんだかな」
オーフェリアは彼らの道具でありながら、彼らの主でもあるという不思議な立場にありました。
マディアス:「いいじゃないか。オーフェリア嬢には我々に対して自由に振る舞う権利を持っているのだから」
「我々はオーフェリア嬢の命と名誉と尊厳を奪う代償として、彼女に全てを諦める権利と我々に対する絶対の特権を与える。そういう取り決めなのだからね」
オーフェリア:「……私がここに来たのは、伝え忘れていたことがあったからよ」
「あなたたちの『計画』についてだけど……以前少し話してしまったの」
半年前、オーフェリアはユリスに、彼らの計画の一部を話していました。
これを知ったマディアスとディルクはユリスを警戒。(次巻、ユリスにピンチが訪れるかも?)
(尚、まだ彼ら金枝篇同盟が何を計画しているのか不明です……)
――以上、『学戦都市アスタリスク』14巻、[熾烈魂戦]のネタバレ・荒筋まとめ。――
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