ボールを頭に乗っけてバランスをとるのが難しくて、練習してたら1時間たってました。
どうも。ラノベ仙人という者です。
今回は有川浩の「レインツリーの国」を紹介します。
レインツリーの国 / 有川 浩
おススメ度☆☆☆
お気に入り☆☆
<紹介>
ふたりが出会ったきっかけは「忘れられない本」でした。
10年以上も昔に読んだ本。タイトルは「フェアリーゲーム」
向坂伸行はこの本を検索し、「レインツリーの国」という書評ブログに行きつきます。
ブログの管理者は「ひとみ」。という女性。
この「ひとみ」にメールを送ってみたのが始まりでした。
何回かメールのやり取りをするうちに強く「会いたい」と思うようになっていった向坂伸行。
しかし、彼女はかたくなに会うことを拒みます。
彼女には、そう主張せざるを得ない理由があったのです――
<感想>
文章がすごく砕けていて主人公もキツ目の関西弁をはなします。それなのに全体的にはフワフワとした綺麗な空気が漂っています。
1文1文が短くて行と行の間がよく空きます。作者がストーリー全体通しての「間」に気を配っていることが見て取れました。読みやすかったし、テンポの良い話の展開でした。
お互いにまだ生身で出会っていない頃から10年以上前に読んだ本について自分の恋愛観を語っていたりして、そこは読んでいてこっちが恥ずかしくなりました!
男の立場からと女の立場から昔に読んだ本のラスト(ヒロインが主人公のために去ってしまった)について本気で語りあいます。
ひとみ:「私が彼女でも別れます。だってそれしかないから」
伸:「僕は男やから男の立場でものを考えてしまうんですが、やっぱりあのヒロインの決断は「それはないやろ」と思います。 君一人で決めんなや、二人のことやん、と思います」
こんな感じでメールでアツイ意見、恥ずかしい発言の応酬です。恋愛アレルギーの方は注意して下さい!
そして話が進み、2人が実際に会って、「ひとみ」がどうして伸行と会いたがらなかったかが発覚するとちょっと話の流れが変わりました。
途端に二人はギスギスするようになり、「ひとみ」は伸行を遠ざけようとしてるかのような行動までとります。
この辺のひとみの描写がうまかったです。ひとみの伸に対する複雑な気持ちに引き込まれました。
ひとみが抱える問題、そして2人がどんな結末を迎えるかは、是非、ご自分の目で確かめて下さい。
それでは今回はこの辺で。また次の記事でお会いしましょう!
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2015年11月08日
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