遂に完結した最終巻! (多量のネタバレ注意)
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<めぐみんが爆裂魔法を連発!>
「『エクスプロージョン』――ッ! 『エクスプロージョン』――ッッ!」
「わはははははは! わはははははははは! いいぞめぐみん、もっとやれ! お前こそが世界最強の魔法使いだー!!」
「あ、ああ……ああああ……家が買えるほど高額な、とびきりのマナタイトが一つ、二つ……」
めぐみんが爆裂魔法を連発し、魔王城の結界を破壊しました!中から飛び出してきた強いモンスター達も次々と爆裂させ、魔王軍に大損害をもたらしました。
<アクアを救助>
カズマ、めぐみん、ダクネスの3人は魔王城の内部に入り、ゆんゆんやミツルギ達と合流します。しかしアクアだけは城の中で迷子になっていました!
アクアは『押すな』と書かれた分かりやすい罠のボタンを押して、魔王城の上層部へとワープされていました。なさけないことに、カズマもその分かりやすい罠に見事引っかかりアクアと無事に合流。
しかしその後はカズマの機転でモンスター達の仲間を装い騙し、ミツルギ達とも合流できました!
(その後、アクアはダクネスとめぐみんに無言でほっぺをぐにぐにつままれた)
<魔王に挑む!>
カズマはアクアを救出できたので、本来ならここで帰る予定でした。アクアもカズマの『帰る』という意志を受け入れましたが、少しムリをしている様子です。アクアは自分が勝手に家出した負い目もあり、珍しくカズマに気を使っているようでした。(しかしアクアは魔王を倒さないと天界に帰れません!)
そんなアクアの様子を見たカズマは、このまま魔王を倒すことを決意しました!彼もまた珍しくアクアに気を使ったようです。
カズマ:「……行き掛けの駄賃って知ってるか?」
「俺さ、今回ほぼ全財産をマナタイトに換えたおかげで、文無しになったんだよな」
「魔王に懸かった賞金って、いくらぐらいなんだろうな?」
(これを聞いためぐみんとダクネスは、ツンデレを見るような目でカズマを見てニヤニヤしていた)
<カズマが死亡>
魔王と、その近衛の強いモンスターたちとの闘いが始まりました!
ダクネスが魔王の側近モンスターの攻撃を受け、耐え続けます。その間にカズマは『潜伏』スキルで魔王の背後に忍び寄り暗殺を企てますが、アンデッド系モンスターに見つかってしまいあっけなく殺されてしまいました!
(アンデッドには『潜伏』スキルが通用しない)
<カズマが魔王と直接対決!>
カズマは死んで、気が付くと天界にいました。天界にいたエリス様はカズマに強化魔法をかけ、そしてカズマに魔王を一騎打ちで倒して欲しいとムチャなお願いしてきました!多少ゴネたもののカズマは結局これを承諾。世界の命運はカズマに委ねられました!
カズマは現在、とあるダンジョンの最奥を魔法『テレポート』の登録先にしています。アクアに生き返らせてもらったカズマは『潜伏』スキルで魔王に近づき、一緒にダンジョンの最奥へテレポート! 魔王とカズマの一騎打ちの戦いにもちこみました。
カズマは魔王相手に苦戦して逃げ回りますが、最終的にめぐみんから貰ったマナタイトを使い、爆裂魔法を魔王に放ちました!
しかし狭いダンジョン内で爆裂魔法を撃ったため、ダンジョンは当然のように崩壊。カズマは自分の命と引き換えに魔王を倒したのでした。
<カズマ復活!>
再びカズマが死んで天界に戻ると、そこにはエリス様とアクアがいました。カズマが魔王を倒して死んだため、アクアも天界に帰ってくることができたようです。
アクアは泣きじゃくりながら死んだカズマの行く末を話し、カズマの方もそれを聞き、自分が二度と生き返れないことを悟りました。
しかしカズマの功績が評価され、彼には普通とは違う死後の進路が与えられました!
(以下、本文をそのまま引用させてもらいます)
――――――――――
エリス:「……さて、佐藤和馬さん。魔王を倒して死んだあなたには……。通常の死後の選択肢とは、別の物を用意するようにとの言伝を承ってます」
それを聞いてアクアがバッと顔を上げた。
「まず、一つ目。先ほどの選択肢にあった、天国でのんびりと暮らすというもの」
エリスが指をピンと立て、楽しげな笑みを浮かべる。
「……そして二つ目。体を得て、日本に帰る。この際には、一生を掛けても使いきれないだけのお金を差し上げます。そして、あなたの理想とする配偶者と……ちょっ、先輩! ち、近……! 顔が近いです! 興奮しないでください!」
アクアが涙をゴシゴシ拭い、エリスの隣でジッと聞く。
エリスが一つ咳払いをして先を続けた。
「そして三つ目。――体を得て、この世界にもう一度降り立つか」
――それを聞いたアクアがパアッと顔を輝かせた。
――なんだよ嬉しそうなその顔は。
まるで、俺がどれを選択するか分かりきってるみたいな顔しやがって。
――――――――――
もちろんカズマは、めぐみんやダクネス達のいる世界に生き返ることにしました!
その後、何故かエリス様を連れてカズマは生き返り、皆との感動の再開。そんなカズマを天界に一人残されたアクアは天界から追ってきて、泣きじゃくるのでした。
その後、カズマは『テレポート』の魔法で天界に行き来できるようになり、エリス様を困らせました。
(このすば!完結!)
<残された謎>
このすば!シリーズは無事に終わりましたが、まだいくつか謎も残されていて、続きが出版されるかもしれません。
以下に回収されていない伏線(?)をいくつか書いておきます。
・魔王を倒す前、ダクネスはカズマに、「いいか、魔王のトドメは誰かに譲れ! ……いや、ミツルギが魔王を倒してしまうとそれもまた困ったことに……。ええい、魔王の首は私に寄越せ!」と言ったり、「(魔王を倒すのは)お前やミツルギでなければ誰でもいい!」と言っていました。
しかし結局カズマが魔王を倒してしまいました。
・魔王の名前は『ヤサカ キョウイチ』(八坂 恭一)。カズマやミツルギと同じく、日本人の名前です!(この名前の理由は不明。)
作者さんのあとがきによると、魔王軍が人類を滅ぼそうとしていたのにも理由があるようです。
・魔王よりも強いという噂の魔王の娘と、王女アイリスが戦っていました。そちらの戦闘に関しては、この17巻で語られることはありませんでした。
ただ、作者さんのあとがきで、『武闘派王女にボロボロにされた挙げ句、城に帰れば爆裂魔法で散々に追い散らされた魔王の娘が、その後どのような苦難の人生を歩むのか』と書かれていたり、『(カズマの)義理の妹の方がもっと凄い功績を挙げていた』など、気になることが書かれています。
(『この素晴らしい世界に祝福を!』17巻のネタバレ・あらすじ)