2019年10月02日
沖縄県における就労状況と地域医療構想
地域医療構想とは
医療業界で注目されている事案の一つが地域医療構想です。
地域医療構想は、『2025年に向け、病床の機能分化・連携を進めるために、医療機能ごとに医療需要と病床の必要量を推計し、定めるもの』とされています。
皆さんの住む地域でも、二次医療圏ごとに今後の計画が練られています。
現在最も人口の多い世代、第一次ベビーブーム時(1947年〜1949年)の合計特殊出生率は4.32、第二次ベビーブーム時(1972年〜1974年)の合計特殊出生率は2.14で、年々減少しています。
合計特殊出生率とは、『「15〜49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもの」で、次の2つの種類があり、一人の女性がその年齢別出生率で一生の間に生むとしたときの子どもの数に相当する。』とされています。
ルクセンブルクやシンガポールなど、日本よりも人口が少なく、むしろ経済発展している国はあります。
人口の多少の問題よりも、人口構造のバランスが問題となっています。
2025年問題(第一次ベビーブームが75歳に達する)や2040年問題(第二次ベビーブームが75歳に達する)はこういう人口構造のシフト時に発生する問題です。
私は第二次ベビーブーム世代ですので、2040年問題には我が事として向かい合っています。
この業界にいる以上、自分で自分の将来を決めるようなものですので責任の重さを感じます。
2019年9月26日に行われた「第二十四回 地域医療構想に関するワーキンググループ」(厚生労働省)の資料によると、再検証要請対象医療機関として病院名が公表されました。
こういった医療機関は早期に対応しなければ、医師などの離職を招く危険性があります。
いずれにしても経営側としては本当に厳しい時代であると言えます。
【資料】
第二十四回 地域医療構想に関するワーキンググループ(厚生労働省)
沖縄県の地域医療構想
そんな人口減少が進む日本の中でも非常にレアな状態となっている沖縄県です(2019年10月現在)。
沖縄の合計特殊出生率は1.95(2016年)で日本一となっています。
全国平均が1.44ですのでかなり高いことが分かります。
私も沖縄に来て知ったのですが、日本一の子だくさん県です。
比較的若い層の出産が多いというデータもあり、確かに「こどもが多いな」と感じます。
そのため、強烈な勢いで人口が減っている地方都市の中でも、むしろ当面は増える県となっています。
実際、医療需要は減るどころから増えるため、必要ベッド数が足りないという状況になっています。
医師の求人も今後も増え続けることになります。
前述した再編リストでは沖縄県の病院は該当していませんが、すでに県立北部病院と北部地区医師会病院の統合に向けて話し合いはなされています。
【資料】
沖縄県地域医療構想
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