最たる例がインド系女性のハリス副大統領(59)だ。
バイデン氏や家族、ホワイトハウスの側近らが彼女を抑え込んだのではないかと睨んでいる。
その報いが今、巡ってきている。
彼女は多様性を体現しているだけでなく、バイデン氏より20歳以上若い。
過去3年半、「 Z 世代」など若者を引き付ける「新時代のリーダー」として、幾らでも売り込めた筈だ。
バイデン氏は逆に、ハリス氏の属性を生かす「売り所」を潰した。
結局、彼は根っからの議会政治家なのだ。
誰かのビジョンを手堅く現実の施策にする事には長けている。
だから理念先行型のオバマ元大統領の副大統領としては適任だった。
只「松明は新たな世代に受け継がれた」と人々を鼓舞したケネディ元大統領の様に、国を導くビジョンに欠ける。
然し、自らホワイトハウスの主となって、内外の称賛と尊敬を一身に集めるうちに、1期限りで去り難くなってきた事も否定できないだろう。
権力の魔力である。
北海道大名誉教授 古矢 旬 1947年、東京都生まれ。 東大大学院修了。
米プリンストン大博士。 専門は米政治外交史。 著書に「グローバル時代のアメリカ」など。
アメリカ学会の元会長。
愛媛新聞 バイデン氏撤退から
国内の分断が内から国を滅ぼし、外国との不和が外から国を崩壊させるらしい。
トランプ氏が返り咲きを果たせば、「初日は独裁者になる」と公言しているらしい。
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