心理学は、自然災害そのものに注目するのではなく、自然災害時の心の働きに注目する。
詰まり、何故自然災害が発生するのかを考えるのではなく、自然災害が起こったと時の行動を分析し、自然災害の被害を減らす方法を考える。
同じ震度の地震を経験したとしても、情報判断の違いによってその後の行動が人によって変わってくる。
例えば、地震に対して揺れが大きいと感じ、安全だと判断すると、自宅にいて夕ご飯の準備を続けるかも知れない。
一方で、先日も地震が発生したので、更に大きい地震が発生する可能性があると判断すれば、避難所へ避難する行動を取るかも知れない。
この様に、行動する前には必ず情報を判断するプロセスがある。
心理学では、災害時の情報判断プロセスに注目して被害を減らそうと考える。
この情報判断プロセスに影響を及ぼす要因は、経験や専門的な知識である。
又、不安やドキドキしていると言う感情状態は、適切な情婦判断を妨げる要因の一つである事が分っている。
詰まり、正しい知識を身に付けて、心を落ち着かせて情報を判断する事ができれば、災害時に適切な行動を選択し、自然災害の被害を減らす事ができる様になる筈である。
野内 類 人間環境大学総合心理学部教授
愛媛新聞 四季録から
正しい知識を身に付けて、心を落ち着かせて情報を判断する事らしい。
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