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2012年09月23日

暮らしの中の自然 ボタン


暮らしの中の自然 牛乳製ボタン

カゼイン(英: casein)は、牛乳やチーズなどにふくまれるリンタンパクの一種。
またはそれを原料とするカゼインプラスチックの略称としても用いられる。


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成分
カゼインは、牛乳に含まれる乳タンパク質の約80%を占める。
一般に乳固形分と呼ばれる成分の主要成分の一つである。その構成成分は単一のタンパク質
ではなく、大きく分けて下記の3種類に分類される。

α-casein(アルファ カゼイン)
β-casein(ベータ カゼイン)
κ-casein(カッパー カゼイン)

概要
カゼインは、そのタンパク質を構成するアミノ酸のうち、セリンに由来する部分
(セリン残基)の多くにリン酸が結合した、リンタンパク質(リン酸化タンパク質)の
代表的な例である。この特徴のため、カゼインは分子全体としてマイナスの電荷を帯びており、
カルシウムイオンやナトリウムイオンと結びつきやすい性質を持つ。
牛乳中では特にカルシウムと結合してカルシウム塩の形で存在し、結果として牛乳中で
カルシウムの安定な運び屋として機能する。
牛乳中においてカゼインは、カルシウム?カゼイン?リン酸複合体の形で存在しているが、
このときカゼインのうちで特に水溶性の高いκ-caseinの働きによってこの複合体はミセル
を形成する。この結果、カゼインは一種の「安定剤」として、牛乳を均質なコロイド溶液に
し、またその不溶性成分が析出することなく均質な状態を長期間保つ役割を果たしている。
またカゼインは、等電点であるpH 4.6において放置することで、牛乳から容易に分離する
こともできる。
カゼインは、ヒトの乳汁においても同様に存在するが、人乳においてはα-caseinの量が牛乳
に比べて著しく少ない事が知られている。また、このα-caseinはヤギ乳においても存在量が
少ない事が知られている。

カゼインプラスチック
牛乳に酸を加えるなどするとカゼインは沈澱して、象牙に似た外観の熱可塑性の
プラスチックとなる。
これをカゼインプラスチック、ラクトカゼインなどと呼ぶ。
印章、ボタンなどの材料として工業的に利用されている。
1898年にドイツで発明された。染色が可能。
タグ:ボタン
posted by 豊後国主 at 05:33 | 生活の中の自然
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