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2017年12月30日

ディアボーイズの続きが見てみたい224話 〜新聞みたか〜

瑞穂高校バスケ部の部室



水前寺「おいおい、新聞みたか?」


近藤「うん。やっぱすげ〜よな。哀川さん」


南山「本当、びっくり。俺知り合いが新聞の一面に出てるなんて初めてだよ」


桑田「ほんとにそうだよな。俺達、去年はあの人と一緒に練習してたわけじゃん。嘘みただよね」


水前寺「く〜、藤原先輩の記事がすくね〜んだよ。でも、やっぱ哀川さんは別格なんだな・・・」


近藤「そだね。兄貴がプロチームのテスト受けにいったら、瑞穂って書いてあるだけで哀川さんの事聞かれた
らしいよ。思ってる以上に注目されている人なんだよ」


桑田「うん。スポーツでさ、野球やバスケ以外で一面になるのって、せいぜい相撲ぐらいでしょ。よっぽど話題にならないと一面に載らないよね」



水前寺「確かにその通りだぜ。プロのリーグですら5ページ目でカラーにしてもらえない扱いなのに、大学生で・・・一面って・・・」





部室のベンチには哀川が一面に載っているスポーツ新聞がおいてあった。





「天才!哀川和彦!!大学界でも白星デビュー」

記事には
 昨年瑞穂高校(神奈川)でインターハイを制覇。自らがキャプテンをしていた絶対王者天童寺を倒した哀川和彦は、関西へ拠点をうつし、爆発的な活躍でチームを勝利に導いた。 
その圧倒力な攻撃力は既に大学界でトップ。9月に始まるBリーグでも得点王を間違いなく取れる存在だろう。今すぐアメリカへ。NBAへ向けて出発すべき存在だ。
驚くべき事に関西2部にいるこのチームのスタメンは一年生が4人という若いチーム。初戦でかるがると100点を超えるスコアを記録し、哀川は一人で55点。18スティール。10リバウンドという恐ろしい数字を出した・・・・・・
相手チームの力量から考えれば、哀川和彦であれば・・・・と思う者もいるかもしれない。ただ、この数字は3クオーターで出されたもの。4クオーターでは彼は出てこなかった。



などと、哀川を絶賛する記事が出てきた。内容は全て、彼一人が称賛されているだけで、チームメイトについては触れられていなかった。


「哀川和彦」というブランドを使用し、後に実は瑞穂時代の相方と今でもコンビを組んでいる。というような、物語を考えているマスコミであった。




ガチャ ドアが開く


水前寺「あっ、トーヤさんチィーッス」

「チィーッス」
 


トーヤ「おう。先、体育館行くぞ」


全員「は、はい」


とぼとぼと歩いていく高階トーヤ


水前寺「お、おい。トーヤさん何かあったの?超元気なかったんだけど・・・」

南山「い、いや知らない。こんな新聞見てたら、一番楽しそうにわけわかんね〜高階用語作ってくるのに・・」




ガチャ 杏崎がドアをあける


杏崎「みんな、そろそろ練習始まるよ。何してるの」


「あ、はい。すぐ行きます。すんません」



トボトボと歩いて体育館へ向かう杏崎



南山「お、おいおい。いつも遅かったら、何かゲキいれてくる杏崎先輩まで元気ないじゃね〜か」

桑田「あの二人が揃って元気ね〜って・・・何かあったのか・・・」


しぃ〜んとなる2年生軍団


水前寺「あ、あのよ。あの二人っていつも一緒にいるじゃん。も、もしかして付き合・・・・」

榎本「何やってんだお前等?も一年は全員練習始めてるぞ。いつもお前等はそうやってしゃべってばっかの仲良しグループで・・・まっ、いちいち注意するのも面倒だからどうでもいいけどな」



水前寺「う、うるせ〜。今日は哀川さんのニュース見て、ちょっとみんなで分かち合ってたんだよ」



冷たい目で見つめる榎本
「お前ら、悔しくね〜の?」



「???」



榎本「先輩とはいえ、去年までチームメイトだったんだぜ。歳もそんなに違わね〜。あの人は別格って、言ってしまえばそれまでかもしれね〜。俺達だって同じ練習してきたんだぞ」
「う・・・」


榎本「それでも、追いつけね〜なら、練習量増やすしかね〜だろ」

水前寺「うっせ〜。わかってるよ。今日の練習はビシバシいくからな。お前へばるなよ」

榎本「お前もな」




ガチャ


柏木「ぬ???何だお前等、小物軍団め。練習まだ行ってなかったのか」

「あっ、今行くとこっす」


柏木「そうか。まぁ凡人達は一杯練習するんだぞ」


水前寺(くっ、榎本と同じような事を・・・)


柏木「まっ、天才の俺はお前等とちが・・・・いでっ」 ドカッ




柏木を後ろから蹴る湯川


柏木「てめぇ〜〜このやろ、コギツネ、何しやがるんだ」

湯川「しょうもない事を言ってる暇があったら練習しろ。本当にどいつもこいつも口ばっかりだ」


柏木「(#^ω^)(#^ω^)(#^ω^)(#^ω^)。ご・の・や・ろ〜〜」



2年全員で柏木を抑え込む
「う、うわ〜〜だめっすよ。また喧嘩なんかしたらぁ〜」

去年と若干違う雰囲気になっているチームであるが、なかなかのチームプレイを違った形で出せるようにはなっていた。

DEARBOYS NEXT














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