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2018年03月12日

ディアボーイズの続きが見てみたい237話 〜お前が言うなっつ〜の〜

氷室「次、9番・・・・」


南山(ゴクリ・・・呼ばれろ呼ばれろ)
桑田(俺だ・・俺俺)









氷室「足立君」


足立「うぃぃぃ」


南山・桑田「・・・・・えっ??1年??」



杏崎「うちは、走る事も負けないチーム。2、3年の先輩方はハーフコートバスケはしっかりしているけど、あなたのその脚力。ガードとしての速攻は・・・・・」


杏崎が一年の足立に声を掛けているが、悔しさのあまり南山と桑田は聞こえていなかった。


ただ、この9番足立の抜擢には、一年生全員が驚いていた。 四井以外は。



四井(ふふ、俺の番号は14番って決まってんだ。尊敬するトーヤさんの4番と同じにする為に、氷室先生とボスマネに頼んでおいたからな!!)


去年もその理論で、藤原と同じ背番号がいいと、ユニホームのサイズが違うのに無理矢理変えた奴がいたため、この手のタイプは面倒だと杏崎が承諾していた。




氷室「10番 柏木君」



柏木「うぃぃぃっす。呼ばね〜から暇だったじゃね〜か。まぁ、4番はトーヤンがキャプテンだからな。それにしても湯川のコギツネよりも俺の方が必要って事だなぁ〜〜あっはっはっはっは」


氷室(本当に湯川君の言う通りね。面倒だから自分より小さい数字を与えてくれって・・・)
高階(・・・さすが湯川チン)
杏崎(湯川君、結構みんな事見てるじゃん・・・)



杏崎「柏木君。ゴール下の力強いプレー。期待しているよ」


力こぶを作り、ボディービルダーのような姿勢を作って答える柏木
「当然です!!サトミさん。サトミさんをインターハイへ連れて行く為には、この柏木。負けません。そして、サトミさんを初めてインターハイへ連れて行く男になります!!」


(去年、行ってるんですけど)



氷室「11番 湯川君」


湯川「うっす」


杏崎「瑞穂のポイントゲッターとして期待しています」


湯川「ふっ、誰に行ってんだ?」


柏木「コラァぁぁ〜〜〜、コギツネぇ〜〜てめぇ〜〜、サトミさんが言葉をかけてくれてるのに、なんだその態度はぁぁぁぁ」


喧嘩が始まるが・・・
全員(ほっとこう)


氷室(ほっといて次行こう)
「12番 安永君」

「13番 吉田君」



氷室「14番 四井君」

四井「うぃぃぃぃっす」


杏崎がユニホームを渡す
「あなたの事、ルーキーだなんて、思ってないから・・・かなり期待している・・・」


四井「当たり前っすよ。ボスマネ!!」



ユニホームを広げる四井
「トーヤさぁ〜〜〜ん、ほら見て、見て。おんなじ4番っすよ。ほら、1を取ったら同じ4番!くぅぅぅ〜〜、これでトーヤさんにちょっとは近づけたかなぁ〜〜」



トーヤ「あ、あは・・あはは」苦笑いのトーヤ(去年もあんな奴いたよな・・・)


水前寺「ふっ、四井の奴、背番号で同じ数字をつけたぐらいで追いつけるかっての。そんな事を言ってる間に練習して本当に追いつけってんだ。これだから最近の一年は・・・」


2年全員(お前が言うなっつっ〜〜〜の)
榎本(お前と藤原さんより、四井とトーヤさんの差の方がねえっっつうの)


杏崎は苦笑いを浮かべていた・・・



氷室「15番 西野君」

氷室「16番 川野君」




氷室「17番 南山」

南山「は、はい」ショックを隠せない南山



氷室「18番 桑田」

桑田「・・・・はい」桑田もショックを隠せない様子であった



この二人の様子に高階と杏崎、そして氷室も気付いていた。


氷室にとって、大きな決断であった今回。

この二人が一年に実力を抜かされていた事は明白だった。
その中で良い番号を与えるか。年功序列で行くべきか、頭を悩まされる問題であった。


しかし、氷室の決断は、「今後のチーム作りにこの二人は外せない」のが一つの答えだった。


この悔しさをバネに更に成長する事を望んだ氷室の狙いは・・・・既に来年へのチーム作りにも目がいっていた。

DEARBOYS NEXT




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