2016年03月07日
弱虫ペダル | ブームの顛末
「ブームの経過」
このブログにアクセスされる方の中にはアニメ「弱虫ペダル」や
「ロードバイク女子」というキーワードを辿ってアクセスされている
方も少なくないようです。
これに気付いたのが、ある「まとめサイト」にこのブログが紹介されて
いて、どうやら「弱虫ペダル」から発生した女子のロードバイク
ブームのことが気になっている方が多いと言うことなんでしょうね。
それにしてもそれほど「弱虫ペダル」や「ロードバイク女子」という
存在が気になりますか。
意外でしたが、調べるとずっとある程度のアクセス数があるようです。
それもあって、これらの情報を補足しておくこにしました。
まず結論から言ってしまうと、これらのブームはとっくに過ぎ去って
います。
とても古い情報です。
アニメ「弱虫ペダル」の人気はいまだ健在ですが、ロードバイクへつながる
ブームは終わっているといって良いと思います。
特に「弱虫ペダル」から発生したロードバイク女子というものはブームが
去ってからすでに一年半以上経過していると思いますよ。
確かに「弱虫ペダル」の人気は健在なので、イベントレースなどは行われて
いるようですが、それはあくまでもファンの間でということですね。
一般的な影響は上にも書きましたように、一昨年で終わっています。
この情報を調べている方はこれらのイベント関係の情報やアニメ人気の
情報と一般への影響を混同しているのではないでしょうか。
この一般へのロードバイク人気の波及効果という点においても、ネット
で流れ始めたのはむしろ人気が広がってすぐではありませんでした。
リアルタイムで見ていますので、ネットのスピードは少し遅いと感じ
ましたね。
実は女子大の関係者に友人がおり、これらのトレンドに関してはかなり詳しく
もあります。
このブログでは何度も書いているのですが、この「弱虫ペダル」の影響で
ロードバイクに乗り始めた女性を見るようになってから、ロードバイクで走って
いる時だけではなく、外出しているときもロードバイクが走っていると乗っている
が男性か女性か気になるようになりました。
それほど今まで女性が乗るロードバイクは少なかったです。
絶えず確認するようになってしまったのですが、もう一年半ほど女性の
ロードバイクが走っているのを見たことがありません。
これはある意味見事なくらいです。
もともとロードバイクに乗る女性は極端に少なかった。
ごくまれにロードバイクに乗っている女性を見ると、珍しいなと目で追いかける
くらい少なかった。
それが突然、次々とロードバイクに乗る女性を見かけてこれはどうしたことか
と調べるとどうやらアニメ「弱虫ペダル」の影響であると分かってきたのです。
女子大生にも人気があってこのアニメの影響でスポーツバイクに乗り始めた
女の子もいると聞きました。
それくらい影響があったのですが、この時、すぐにこれらの女の子は
ロードバイクに乗らなくなるだろうと分かっていました。
これは男性も同じなのですが、乗り慣れないと非常に乗りにくいのが
ロードバイクの特徴です。
長くロードバイクに乗っていると、続く人とすぐに乗らなくなってしまう
人の違いが分かってきます。
乗り慣れていない人はセッティングからしておかしなセッティングですし、
そんな変なフォームだと乗りにくいだろうという人たちばかりです。
こういう人はすぐにロードバイクに乗らなくなります。
まともに走れませんからね。
女性のロードバイクにもこれがあって、特に女性は骨盤の広さからお尻が痛い
だろうと思っていたものです。
また女性用に小さなサイズのロードバイクがそれほどなくて、さらに体に
あわせにくいというのがありました。
つまり何も知らないでロードバイクを購入することはロードバイクが嫌いに
なるようなものなのです。
それからすぐでした。
ロードバイクに乗る女性が増えたと思っていたら、今度は完全に消えました。
ここまで完璧にいなくなってしまうと、見事なくらいです。
一時だけですが、人気のあった時はロードバイク雑誌の置いてあるコーナー
で、女の子同士がキャアキャア言いながらロードバイク雑誌を見ていましたね。
今では一人もいないどころか、雑誌の数も減ってしまっています。
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○弱虫ペダルとその後のブーム。
「弱虫ペダル」に関してはロードバイク女子がいなくなっても、第二期
の放送がありました。
ブームを作ったのは第一期の放送です。
ですが、ロードバイク女子がまた現れることはなかったですね。
いわゆる女性のロードバイク人気は終わってしまったのでしょう。
「弱虫ペダル」そのものの人気は今でもあるのですが。
２･５次元ミュージカルという舞台にまでなっており人気は健在です。
女性ファンもまだいるどころか、もともと「弱虫ペダル」のファンは
女性が中心です。
今年はまたアニメの第三期が放送されます。
それでもロードバイク人気にはつながらないでしょうね。
ファッションと同じで女性がまたロードバイクへ飛びつくとは思えません。
そしてこの後、DMMのゲーム「刀剣乱舞」というものが現れて女性たちに
大ヒットしました。
一大ブームを巻き起こしましたね。
これによって現れたのが「刀剣女子」です。
今まで男性の中でもマニアックなものであった「刀剣」の展示会などに
足を運び、これも少部数しか売れないのが当たり前の刀剣関係の書籍が
重版するなどその女性パワーは恐るべきものがありました。
これが去年の今頃、３月くらいですね。
女性のこの行動力はすごいものがあります。
まさにブームは女性によってもたらされるものなのかもしれません。
その後にきたのが、アニメの「おそ松さん」で、さらにその後に続くのが
現在人気急上昇中の、アニメ「昭和元禄落語心中」です。
これもブームを作ってきており、「落語女子」というものが現れてます。
若い女の子が大勢、落語を見に寄席に脚を運んでいます。
おそらく落語もまたブームとして一般へと広がっていくかもしれません。
それに「天才バカボン」が実写化されますが、この背景に「おそ松さん」
の女性人気も影響していると思います。
作者は同じ「赤塚不二夫」さんですから。
これらのガールズパワーをになう女の子たちにとって、「ロードバイク」
はもはや忘れ去られた存在です。
つまり「弱虫ペダル」や「ロードバイク女子」の後に、女性たちの
大きなブームは三つも過ぎているのです。
なのに今でも「弱虫ペダル」を辿って、このブログへやってくる方は
時代遅れとまでは申しませんが、とても古い情報に振り回されている
ことになりますね。
「ロードバイク女子」も「弱虫ペダル」も今のトレンドではありません。
それに「ロードバイク女子」にいたっては、作られたブームのような感じも
ありました。
とにかく、「弱虫ペダル」のブームを使って盛り上げようとしているような。
これからどうなるかは分かりませんが、自分が知る限り女性たちにロードバイク
の人気が復活してくる気配はありませんね。
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○ブームを上手くとらえられなかった業界。
ロードバイクなどを扱っている業界の方の考えていることは分かりませんが、
いちロードバイク愛好家から言わせていただきますと、業界はせっかくのブーム
を上手く利用できなかったのではないかと思っています。
それは乗り方も分からない女性へ、とにかく高いロードバイクを売りつける
ことばかりを考えているからです。
ロードバイク人気を定着させて、この先も顧客を増やそうとしているようには
見えないですね。
これはずっと以前からからあり、正直、ショップに関しては不満しかありません。
このブログではスポーツバイクに乗る初心者の方には、「クロスバイク」
をお勧めしています。
まさかこのブログの影響ではないでしょうが、女性の乗る「クロスバイク」
の数が増えています。
また男性も多く使っており、クロスバイクの人気は定着してきている感が
ありますね。
このブログでは価格的にも、また当たり外れの少ない失敗しにくいスポーツバイク
としても「クロスバイク」を初心者の方には一押しに勧めているのですが、それから
考えると「クロスバイク」が増えてくるのは当然だとも感じます。
逆に、ロードバイクが減ってくるのも理解できる。
乗り方すら分からない人たちへブームだからといって、高いロードバイクを
売りつけても結局長くは続かなくなります。
一度乗って乗りにくさを知った人が、また乗り始めるとは思えませんし、
人にも勧めるとは思えないからです。
「弱虫ペダル」ブームの後に、中古ロードバイクが充実しているらしいのです
のが、このブームに乗って買ってしまった人が乗らなくなって、中古市場へ
売ってしまったとも考えられます。
そうでないとちょっと考えられないくらいの中古ロードバイクの充実ぶり
だからです。
このブログでは、すでに一度書いていますが、念のためにもう一度女性が
ロードバイクを選ばれ際の注意点を書いておきます。
女性がロードバイクに適さない最大の理由が、そのフレームのサイズに
あります。
最近はやっと小柄な方用のフレームサイズを各メーカーとも出してきて
いますがやはりまだ十分ではありません。
７００Cではなく６５０Cが小柄な女性には良いサイズですので、まず
このサイズ選びに気をつけてください。
この６５０Cですが、あまりショップで見かけたことがないのでブーム
到来でいざ女性が購入を考えた場合、ショップにあるものを購入する
しかなくなります。
身長が１７０センチ近くあれば男性と同じサイズのものを購入しても
問題ありませんが、たいていの女性は小柄ですから通常ショップに
置いてあるロードバイクのサイズは少し大きいのです。
それを無理して乗るわけですから、とても乗りにくいものになっても
何の不思議もありませんし、さらに言えば専門のショップになれば
なるほどペダルもフラットペダルなど扱っておらす、ビンディング
ペダルを押しつけてきます。
それに女性は骨盤の広さから男性と違ってお尻がすぐ痛くなります。
男性でもお尻がまずいたくなりますから。
ですからサドル選びもまた男性と同じものでは乗りにくいのです。
もともとついているサドルでは乗りにくいですよ。
これでは女性たちがロードバイクで走る前からすぐに乗らなくなる
のは容易に想像がつきます。
しつこいようですがここで再度、初心者の方にご忠告申し上げます。
初めてスポーツバイクに乗るのであれば、まず「クロスバイク」くらい
から始めてください。
それでスポーツバイクがどういうものであるかが分かって、物足りなくなった
ら、それからロードバイクを購入しても遅くないと思います。
本格的なロードバイクは入門機でもやはり２０万くらいはしますからね。
庶民にとって安い買い物ではありませんから。
また個性的なスポーツバイクに乗りたいというのであれば、「リカンベント」
のような変わり種もあります。
滅多に見かけない貴重なスポーツバイクですし、三輪のトライクなどもありますし
女性には向いているかも知れません。
値段的にも極端に高くないですし、ミドルグレードくらいのロードバイク
と同じ価格帯です。
乗ったことがないので詳しくは書けないのですが、サドルではなくシート
ですし、お尻が痛くなることもありません。
またポジション的に体幹の弱い人や、腰が痛いという人にも向いています
ので、女性だけではなく高齢者にも適しているかもしれません。
最後にもう一度書いておきます。
「弱虫ペダル」から波及したロードバイクブームはとっくに終わっています。
そして「ショップ」の言う言葉を信じてはいけません。
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