2020年04月18日
高を括る(たかをくくる)
高を括るとは、相手を見くびるとか甘く見ることを言いますね。
私は派遣先で発信業務をしています。派遣されて就業する人たちは大抵、タイムシートがあります。
出勤簿みたいなものです。始業時間、終業時間、休憩時間を記入し就業時間の累計も書きます。
それに管理者から押印またはサインをもらい、派遣会社から給与が支給される仕組みです。
終業時間が近づくと、もう気持ちはひたすら帰宅に向かっているので、タイムシートに早く終業時間を書き込みたくなります。しかし、終業時間直前にクレームを引いてしまうかも知れません。
最後の発信が長くなったら定刻で帰れないということです。
獲得業務なら獲得を目指して対応が長くなり残業することはときどきあります。
しかし今の業務は案内して終わり。長くなることは考えられないのです。
だけど万が一のため、終業時間は終了するまで書き込めません。
というのは昔あった、あることを思い出すからです。
まだ私がコールセンターに入って間もない頃です。
そこへ管理者になったばかりの若者がいました。
クレーム処理をすることになっていて、業務が終った時間から電話をすることになっていました。そのとき、
「10分くらいで終わらせて帰るぞ〜!」
みたいなことを言ったのを聞いて、私はその若い管理者は失言したと思いました。
いわゆる、高を括ったのです。
帰るとき、若い管理者が電話で話しながら青ざめているのがわかりました。
が、私はいても仕方がないので、帰ることにしました。
次の日、何時までかかったか聞いてみました。
24:30までかかったそうです。終業は21:00なので、約3時間半かかったのと、その時間になるともう地下鉄の終電もありません。タクシーで帰ったのでしょう。
「10分くらいで終わらせて帰るぞ〜!」
と考えるのは悪いことではないんです。でもそれを辺りに聞こえるように言ったのが失言です。
そんな失言から、思わぬ窮地に立たされることはよくあることです。
若者にはそれがわからなかったのでしょう。
若者にとっては少し犠牲の大きな勉強だったと思います。
さて、
今日、発信していて久しぶりに知人を引きました。
私がむかし住んでいた田舎町の人です。
まず画面に出てきた名前が同じだと思いました。年齢もその人と同じ。そして住所が北海道。
鈴木さんとか佐藤さんのように多い名前ではありません。
間違いなく、その人でしょう。
もし電話がつながったらどうだったでしょう。
私だと気づいたか?昔、一緒にバンドをやっていた人です。
でもまさか、大手企業の名前で架けてくるのが私だとは思わないでしょう。
久しぶりというのは、知人を引いたのは今日で4回目です。
いずれも、呼び出し音で終わり、その人と話すことはありませんでした。
最後に引いたのは、もう8年くらい前だったと思います。
初めて知人を引いたのは受信のセンターから発信のセンターに変わって間もなくの頃。
受信のセンターにいた同僚の名前が出てきました。住所も聞いていた場所と同じ。
ただ、その人の年齢は知りませんでした。
女性ですが休憩時間とか、若い男の子たちに随分近づきたがるなと思っていました。
ファッションにも凝っていて、けっこう若作り、、いやいや、おしゃれだと思って見ていました。
憶えていたのは誕生日が私と同じだったこと。画面に出てきた生年月日は私より2歳も年上。おいおいおい!
次の知人は高校時代の友人です。
名前はもちろん、生年月日も一致。茨城にいる住所もそう。
でも自宅の固定電話にかかりましたが、当時ヤツはベトナムへ単身赴任中でした。
3人目の知人は従妹です。
名前、年齢、ただし誕生日までは知りません。
神奈川県という住所も一致。間違いなく従妹です。が、つながらず。
いずれもつながらなくて良かったと思います。
もしつながったとき、知らないフリをしなさいというセンターが多いようです。
しかし、あまりにも近しい人だったら、しらばっくれてもどうしようもないことだってあると思います。
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