ゼロックス社は、もともと普通紙コピー機で世に出た会社です。
今やコピー機よりもレーザープリンタがオフィスの役割を多く占め、純粋なコピー機というのはあまり見なくなりました。コンビニへ行くとコピー機はありますが、正確にはFax、プリンタ、コピーの複合機です。
普通紙コピー機については、
2018/1/13「コピー機」でゼロックス社のコピー機について書いています。
今の若い人たちには理解できないかも知れません。
しかし私が子供の頃には「コピー」というのが魔法のように感じました。
小学生の頃、塾にあったコピー機で「操作していいぞ!」と言われたときには、もう嬉しくて、
まず、自分の顔をコピーしました。(笑)
その後も、コピーの技術はレーザープリンタに引き継がれ、現在ではもう、なくてはならないものになっています。この普通紙コピーから始まった技術は、ゼログラフィーと言われ、ゼロックス社の特許です。
それほどオフィスに革命をもたらした会社、ゼロックス社の記事を今朝、新聞で読みました。
記事では富士フィルムHDに買収されるゼロックス社が事実上、計画を白紙に戻したと。
そもそもゼロックス社はアメリカの企業です。
次にゼロックス社はイギリスにランク・ゼロックス社を作り、ゼロックス社、ランク・ゼロックス社と富士フィルムで日本に富士ゼロックス社を作りました。
その子会社の子会社である富士フィルム社にゼロックス社が買収されるというのです。
結局、これは実現されそうにありません。
富士フィルム社は印画紙フィルムの現像で培った技術で薬品、化粧品に活路を見出したようですが、ゼロックス社はそう、うまく行かなかったようですね。
とは言え、富士フィルム社もコピー事業に代わるものとして他分野へ進出したものです。
コンピュータによる“ペーパーレス”は様々な分野に影響しているのでしょう。
そのコンピュータです。
〜 これは昔、ゼロックス関係者から聞いた話です。〜
そもそもマウスはゼロックス社のアイデアだったこと。
また、ノート型コンピュータもゼロックス社の構想だったこと。
そして“ダイナブック”という名称までも決まっていたということです。
これは
2017/9/18「Dynabook」にちょこっと書いています。
ならばなぜ、ゼロックス社はマウスで特許を取らなかったのか。
ゼロックス社では次なる構想があり、その構想にはマウスが必要不可欠だったから、あえてマウスで特許を取らなかったのだと。
確かに、この話を聞いたのは、まだWindowsが発売される前でした。
もし、ゼロックス社がマウスで特許を取っていたら、、
考えただけでも、すごいことになっていたでしょう。
それとも、その特許はマイクロソフト社に買収されていたとか。
発想は素晴らしいのに実を結ばない。
そんな会社って、実は身近にもあると思いませんか?
つまるところ、経営陣の“質”ということでしょうか。
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