2018年01月13日
コピー機
コピー機と言うんでしょうか。
正しくは複写機、静電複写機、普通紙コピー機(PPC - Plain Paper Copier)だと思います。
世界で初めて販売したのはアメリカ、ゼロックス社です。
販売といっても、コピー機はおまけのようなもので「コピー」が売り物です。
契約をするとコピー機が設置され、コピー機にはメーター(カウンター)がついており一枚コピーするごとに一つずつカウントが上がっていきます。自動車の、デジタルメーターになる以前の距離計のようなものです。
契約というのはそのメーターから、コピーした枚数によって一枚いくらという契約です。
コピー機そのものはコピーを作成する道具という位置づけで一台いくらというのもではありませんでした。
きっと、
最低料金(基本料金)1000枚含む
1001〜3000枚まで、一枚につきいくら
3001枚以上、一枚いくら
といった方式だったろうと思います。
コピー機の大きさも今のように小型の冷蔵庫大ではなく、ひと部屋まるまる占有するくらい大きなもの。
コピー機が置かれた部屋は「ゼロックス室」と呼ばれ、コピーすることは「ゼロックスする」と言われていました。
コピー機の代金はかからない分、官庁や大きな会社で膨大な枚数がコピーされたでしょうから、月々の契約料も何十万円という単位だったと思います。
コピーの原理は「半導体」が分かれば難しいことはありません。
鉄やアルミ、銅のような金属は電気を通す「導体」です。
ゴムやプラスチックは電気を通さない「不導体(絶縁体)」です。
半導体は中間で、ある条件下で電気を通します。
例えばダイオードは一方通行で、片方向には導体で逆方向には不導体です。
セレンという半導体があります。
セレンは光が当たると導体になる性質を持っています。
コピー機の心臓部には「ドラム」と呼ばれる筒状の部品があり、このドラム本体はアルミニウム製で表面に「セレン」がコーティングされています。
コピーのサイクルは、
・帯電
・露光
・現像
・転写
・定着
・清掃
この六つを繰り返します。
図を見て下さい。
これはコピー機を前面から見た断面図です。
コピー機の中心でドラムが時計回りに回転しています。
・帯電
チャージャー線に2000ボルトくらいの電圧をかけ、ドラムにプラスの電気を帯電させます。
コピー機のフタを開けると「高圧注意」と書いてあるのはこのためです。
・露光
露光ランプが原稿を照らします。反射光は露光ランプに付いているミラーから内部のミラーへ。
そして内部のミラーからドラムに照射されます。
露光ランプは原稿をスキャンします。
露光ランプはドラムの回転に合わせて動くのでドラム表面には原稿通りの光が当たります。
・現像
ドラム表面には半導体のセレンがコーティングされています。
原稿の白い部分から反射した光は、帯電したドラムの電気を逃がします。
これでドラムには原稿の黒い部分と同じ形で電気が残っています。これを「静電潜像」と呼びます。
デベロッパーは鉄粉で、プラスの性質を持っています。
コピー機の「インク」は「トナー」と呼ばれる微細な樹脂(プラスチック)の黒い粉です。
トナーはマイナス性質なのでデベロッパーに引きつけられ付着しています。
静電潜像がデベロッパーまで回転してくると、トナーはデベロッパーより強い電圧のドラムに吸着します。
このとき、ドラム上には原稿と同じトナーの像が出来上がっています。
・転写
用紙はドラムにできたトナーの像に合わせてドラムの下に送られてきました。
転写線にプラスの電圧をかけると、トナーは転写線に引き寄せられドラムから用紙に転写されます。
・定着
ヒートローラーは内部のヒートランプに加熱され高温です。
用紙に転写されたトナーは樹脂です。高温のヒートローラーで用紙に圧着されます。
・清掃
コピーはこれで完了です。
あとは用紙に転写しきれず残ったトナーを、車のワイパーのようなブレードで清掃します。
これがコピー機の原理です。
ただしこれは一昔前の「アナログ機」です。
現在は「デジタル機」になっていて、パソコンでいう「スキャナー」と「レーザープリンタ」が合体したものになっています。
ただ理屈は同じで、アナログ機では原稿へ照射した露光ランプの光でドラムに静電潜像を作っていました。
デジタル機では照射した原稿をデジタルデータに換え、デジタルデータから光を作り出し静電潜像を作っています。
正しくは複写機、静電複写機、普通紙コピー機(PPC - Plain Paper Copier)だと思います。
世界で初めて販売したのはアメリカ、ゼロックス社です。
販売といっても、コピー機はおまけのようなもので「コピー」が売り物です。
契約をするとコピー機が設置され、コピー機にはメーター(カウンター)がついており一枚コピーするごとに一つずつカウントが上がっていきます。自動車の、デジタルメーターになる以前の距離計のようなものです。
契約というのはそのメーターから、コピーした枚数によって一枚いくらという契約です。
コピー機そのものはコピーを作成する道具という位置づけで一台いくらというのもではありませんでした。
きっと、
最低料金(基本料金)1000枚含む
1001〜3000枚まで、一枚につきいくら
3001枚以上、一枚いくら
といった方式だったろうと思います。
コピー機の大きさも今のように小型の冷蔵庫大ではなく、ひと部屋まるまる占有するくらい大きなもの。
コピー機が置かれた部屋は「ゼロックス室」と呼ばれ、コピーすることは「ゼロックスする」と言われていました。
コピー機の代金はかからない分、官庁や大きな会社で膨大な枚数がコピーされたでしょうから、月々の契約料も何十万円という単位だったと思います。
コピーの原理は「半導体」が分かれば難しいことはありません。
鉄やアルミ、銅のような金属は電気を通す「導体」です。
ゴムやプラスチックは電気を通さない「不導体(絶縁体)」です。
半導体は中間で、ある条件下で電気を通します。
例えばダイオードは一方通行で、片方向には導体で逆方向には不導体です。
セレンという半導体があります。
セレンは光が当たると導体になる性質を持っています。
コピー機の心臓部には「ドラム」と呼ばれる筒状の部品があり、このドラム本体はアルミニウム製で表面に「セレン」がコーティングされています。
コピーのサイクルは、
・帯電
・露光
・現像
・転写
・定着
・清掃
この六つを繰り返します。
図を見て下さい。
これはコピー機を前面から見た断面図です。
コピー機の中心でドラムが時計回りに回転しています。
・帯電
チャージャー線に2000ボルトくらいの電圧をかけ、ドラムにプラスの電気を帯電させます。
コピー機のフタを開けると「高圧注意」と書いてあるのはこのためです。
・露光
露光ランプが原稿を照らします。反射光は露光ランプに付いているミラーから内部のミラーへ。
そして内部のミラーからドラムに照射されます。
露光ランプは原稿をスキャンします。
露光ランプはドラムの回転に合わせて動くのでドラム表面には原稿通りの光が当たります。
・現像
ドラム表面には半導体のセレンがコーティングされています。
原稿の白い部分から反射した光は、帯電したドラムの電気を逃がします。
これでドラムには原稿の黒い部分と同じ形で電気が残っています。これを「静電潜像」と呼びます。
デベロッパーは鉄粉で、プラスの性質を持っています。
コピー機の「インク」は「トナー」と呼ばれる微細な樹脂(プラスチック)の黒い粉です。
トナーはマイナス性質なのでデベロッパーに引きつけられ付着しています。
静電潜像がデベロッパーまで回転してくると、トナーはデベロッパーより強い電圧のドラムに吸着します。
このとき、ドラム上には原稿と同じトナーの像が出来上がっています。
・転写
用紙はドラムにできたトナーの像に合わせてドラムの下に送られてきました。
転写線にプラスの電圧をかけると、トナーは転写線に引き寄せられドラムから用紙に転写されます。
・定着
ヒートローラーは内部のヒートランプに加熱され高温です。
用紙に転写されたトナーは樹脂です。高温のヒートローラーで用紙に圧着されます。
・清掃
コピーはこれで完了です。
あとは用紙に転写しきれず残ったトナーを、車のワイパーのようなブレードで清掃します。
これがコピー機の原理です。
ただしこれは一昔前の「アナログ機」です。
現在は「デジタル機」になっていて、パソコンでいう「スキャナー」と「レーザープリンタ」が合体したものになっています。
ただ理屈は同じで、アナログ機では原稿へ照射した露光ランプの光でドラムに静電潜像を作っていました。
デジタル機では照射した原稿をデジタルデータに換え、デジタルデータから光を作り出し静電潜像を作っています。
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