先日フジテレビ、昼の番組で、視聴者に聞いた、オフコースの歌ベスト5のようなコーナーがありました。
オフコースとは小田和正さんをはじめ、1989年の解散時には5人で活動していたグループです。
興味津々で観ていたのですが、5曲中2曲はほとんど記憶にない曲。
しかしながら、片方は2002年の歌。それほど最近でもありません。
第一位は“ラブ・ストーリーは突然に”
だったので、それはありかな?
と思いました。
だけど、、
2002年の歌といい、“ラブ・ストーリーは突然に”は1991年の歌。
オフコースは1989年解散。なのにオフコースのベスト5、、 ??
いまでは小田和正さんとオフコースとが、ごっちゃにされているんでしょうね。
私にとって、オフコースのベストといえば、1970・1980年代の歌がどうしても浮かびます。
「Yes-No」だったり「さよなら」だったり。
でもそれは若い頃、子供の頃であって、今ベストは?
となると、
「夏の終わり」が好きです。
出逢いから別れた後までを歌っています。
(YouTube:AKIRA KEN)
歌詞も付けておきます。
http://www.kasi-time.com/item-5156.html
メロディや編曲なら、他にもいい歌はたくさんあります。
けど、この歌は特に歌詞が好きです。
私にとって、こんなにも愛情を現実(酸いも甘いも)に沿って描いた歌はこれ以上にないと思います。
特に、
「やさしかった恋びとよ」
から
「こぼれたあの時」
が好きです。
その光景が浮かぶようです。
恋びとは何を言おうとしたのでしょうか?
また、昔の恋は
「決してもういちどこの手で 触れてはいけないもの」
まさにその通りだなと深々と思います。
好きな歌が「Yes-No」「さよなら」から、「夏の終わり」に変遷していったのは、私の現役から引退までを示しているようで、我ながら愉快だと思います。
さて、
「夏の終わり」の歌詞と少し重なる印象を受けるものに、
島崎藤村の「初恋」があります。
まだあげ初(そ)めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛(はなぐし)の
花ある君と思ひ(い)けり
やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへ(え)しは
薄紅(うすくれない)の秋の実に
人こひ(い)初(そ)めしはじめなり
わがこゝろなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃を
君が情(なさけ)に酌(く)みしかな
林檎畑の樹(こ)の下に
おのづ(ず)からなる細道は
誰(た)が踏みそめしかたみぞと
問ひ(い)たまふ(う)こそこひ(い)しけれ
中学校のとき、国語の授業で習い、どうも好きだったものだから、暗記した詩です。
いろいろな解釈があるようなので、私に近いものを挙げさせていただきます。
石川敏夫さんの Official Site “詩のある暮らし”より
http://poemculture.main.jp/touson01.html
この、12行目の解釈です。
「君が情(なさけ)に酌(く)みしかな」
リンクでは、少女の恋心を受ける少年の至福となっています。
でも、どうかな?(あくまで私談ですが)
私にとっては、恋愛が成熟したというより、まだ成長の途中という印象があります。
途中であるから、どこか自信がない。
でも、お互いに恋しているのは違いない。
「そうじゃないかな?」
希望というか、期待でワクワクしているように映ります。
恋愛を山に例えるなら、登り始めがいいかも知れないです。
2017年09月21日
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