2020年01月09日
残像と偶像
昨日のことです。発信しているとつながり待ちの時間にある歌が突然浮かんできました。
河合奈保子さんの「THROUGH THE WINDOW〜月に降る雪〜」の前奏です。
とたんに当時が蘇りました。
当時というのは1986年の冬、当時つきあっていた彼女と一泊で田舎から札幌へ旅行したときです。
車中で歌を聞いていました。カセットテープです。
歌は当時のいろいろなものを詰め込み記憶に残しますね。
情景であったり、心境であったり、また匂いでもあったりと。
突然に、まるであのときの車中にいるような心境になったのです。
(YouTube:moodfook)
いまバス通勤していますが、実はけっこうそのときの思い出の場所をバスは通ります。
今は大きなパチンコ屋ですが、当時は北海道物産館で、旅行の帰りにそこで記念撮影しました。
その近くにある中古車屋、当時はガソリンスタンドで、そこで給油し会員登録もしたスタンドでした。
通勤でバスではスマホでいろいろ歌をシャッフルして聞いています。
例えばパチンコ屋が見えてきたところでLOOKの「シャイニン・オン 君が哀しい」なんてかかるともう、アウトです。
(YouTube:Gusta Desu 2)
過去のことってなぜか、楽しいことばかり思い出します。
ケンカしたことでも仲直りしてしまえば美しい思い出。
(YouTube:コ永英明)
何百回と聞いたこの歌。
もちろん、良いことばかりではありませんでした。
イヤだったことも後から付いてきますが。
こういうこともあります。
TUBEの「LAST PAGE」という歌。
(YouTube:chuntaro1017)
ピアノアレンジです。原曲は現在ネット上で見つかりません。
美しいバラードです。
この歌を聞くとやはり、懐かしい彼女が浮かびます。
しかし、思い出される光景はそのときの私が
「もう、(この恋は)終ったな。」
そう考えていたこと。
夏のイベントで、私は先輩の運転する黄色いオープンカーに乗っていました。
また、別の先輩が毎年、夫婦でユーミンのコンサートに行っているのを聞き、私にはもう彼女とライブに行く気持ちが残っていないと実感しました。
さらに電話の加入権を取得したのはその頃です。
開通工事を前にして、すでに電話番号が決まっていて電話機も届いていました。
そこへ彼女が遊びに来て電話機を見ると手に取って電話する仕草をして見せます。
私は彼女に電話番号を教えることはしませんでした。
部屋には内線電話があったので、彼女は新たに電話番号ができることも知らなかったと思います。
いま考えると、とても残酷なことをしました。
そこまでして別れたんです。
何を今さら思い出しているのでしょうか。
荒井由実さんの歌に「あの日に帰りたい」があります。
(YouTube:go kumi)
歌に
青春の後姿を
人は皆忘れてしまう
というのがありますが、まさにそれで私は良い記憶ばかり追いかけてしまいます。
これが残像。
人は見かけによらないとかありますが、見た通りでもあります。
例えば好きな人ができると、考えてしまいがちです。
勝手な思い込みであり無責任なことです。
人を知るには3年かかるんだから、まだ何もしらない。
良い面もあれば悪い面だってあるはず。
機械が壊れたとき、解決の方法は三つあるとおもいます。
・直す
・買い替える
・気にしない
・直す
これは自分で直せると良いし、修理に出すというのもあるでしょう。
しかし修理に出しても「(故障が)再現せず」とか直らない場合だってあります。
・買い替える
そんなときは新しいものに買い替えると良いです。
・気にしない
でも新しく買い替えても100%正常に動き続くとは限りません。
そんなときは気にしない。これは自分を修理したことにもなりますね。
人付き合いもそんなもので、自分に合うから良いとか合わないから悪いとか、自分を改めようとしない。
そんなとき、相手を創り上げているのが偶像。
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