ご訪問頂き有難うございます。感謝致します。
台風も過ぎ、本日は朝からとても気持ち良く晴れ渡っていました。夜中は寝苦しい暑さも無く秋なんだと肌で感じています。日も夏と比べ短くなりましたね。でも日中はとても暑く日差しも刺すようです。
先日の話しかけられ易い件を書かせて頂いた後も、そう言えばと思い出す事が色々ありました。韓国でロッテマートに兄と父と行った時の話なんですが、キムチの販売店の前で試食を勧められました。その際に中国人の方に「ここのキムチ美味しい？」と英語で聞かれました。試食前だったし私だって分かりません（笑）「多分」と答えたら「多分？」と笑って聞き返されたのを覚えています。私も試食し「美味しい」と答えるとその中国人の女性も笑っていました。兄がそれを見ながら笑っていたのを思い出しました。どこへ行っても誰かに話しかけられる私です。
とげとげしいエネルギーを出さない事が大事だと思っているので、話しかけられ易いのも特技だと思う事にしています。
新米が楽しみだとお話を書かせて頂きましたが、昨日新米を届けて頂きました。お米を作られている方は普段は勤めに行かれていてお米も兼業で作られている方です。小柄で快活なおじさんですが「いつまで作れるか分からないけど作れる限り作ります」と言って下さっています。お付き合いは今年で3年目です。1年分だと古米になったら味が落ちるので7ヶ月分くらいを一気に玄米で購入し、食べる分だけをその都度精米機のある場所へ精米をしに行って食べています。田舎なので車で15分くらいの所に精米機があったりします。今後も頑張って美味しいお米を作って頂きたいなと感謝しつつ思っています。
以前は本当に美味しいお米を作られる農家の方にお世話になっていました。車で片道1時間半くらいかかる場所へ新米が出来たとお電話を頂くと伺っていました。もう20年以上、お世話になっていました。私が若い頃からですから。これほど美味しいお米を知らないと思う程に気に入っていたお米でした。老夫婦と長男の息子さんで作られていましたが、ご主人が亡くなり年老いた奥様も入院しがちになっておられたようです。
台風や長雨のせいで被害があった地域なので心配で電話をさせて頂きました。「こちらは被害が無く大丈夫です。お米も順調ですので新米の時期に連絡します」と言われ、家も奥様も無事だし良かったと安心していました。
その後新米の時期になっても連絡が無く、「そろそろ新米の時期ですね」と連絡をしたのですが電話越しに奥様が「申し訳ありません。私が入院して退院したばかりなのですが、お米をきちんと取っておいてと言ったのに息子が勝手に全て農協で売ってしまいました」と言われました。それから少しお話をさせて頂きました。
「長年付き合いがあるのに申し訳ありません」と言われ、お米が無いのにどうこう言う事もありませんから「分かりました」とお伝えしました。奥様も息子さんに「長年付き合いがあるのに、なんで全部農協で売ったの。分けて置いてと頼んでいたのに」と息子さんに言うも「俺は付き合い無い。俺が作った米だから俺の好きにして何が悪い」と言われたそうです。農協で売るよりずっと高い値段で私の家は分けて貰っていました。でもそれは美味しいからだけではなく、長い付き合いのある老夫婦の人柄とそれだけ年も重ねて米を作るのが大変だったから感謝も含まれた金額です。それでもスーパーで販売されているお米より少しだけお安かったです。息子さんは母親の話も聞かないそうで謝られると逆にこちらが申し訳無さを感じた程でした。
そして知らなくても良かったお話も聞かせて頂きました。ご主人は数年前に亡くなられましたが、ご夫婦には長年お子さんがおらず養子を迎えられました。それが長男さんです。米農家を継いで貰う為に迎えられたそうでした。ですがその後、子宝に恵まれ次男さんが生まれました。ご夫婦は血の繋がりが無いという事で引け目を感じないように長男さんを大事に育てられたそうです。食事でも長男さんだけ別メニューを作って好きな物を食べさせていた程です。甘やかせすぎてしまったと言われていました。その結果が60代に近くなっている年齢でも自分中心で年老いた母親の意見に耳を貸さない性格になってしまったのだと……。
知りたくなかった情報を聞き、私も両親も何とも言えない複雑な気分になった事を覚えています。お米が食べられないのも残念でしたし奥様が高齢であり病気がちで入退院を繰り返す中で息子さんの事も聞かされましたから本当に何も言葉が出ず渋い顔になってしまいました。
3年前からお米を購入出来なくなってしまいましたが、今まで美味しいお米を頂けた事に感謝しています。そして新しくお米を頂ける事になった方にも感謝して美味しく頂こうと思います。まだ精米はしておらず玄米のままなので近いうちに精米をしに行ってきます。
息子さんが良い悪いではないのかもしれません。年老いて畑や田んぼで農作業が出来なくなった奥様。だから強く言えないのだろうと。私や両親が頂いたお米代は奥様が受け取りポケットマネーにされていたそうです（笑）だから息子さんにはその分のお金が入らなかったようでした。でもそれに関係なく息子さんが作られてどう売ろうと勝手にすれば良いのです。確かに長年の付き合いのあったのは老夫婦間だけで直接の付き合いは息子さんとはありませんでした。周りに迷惑をかけず自分がやりたいように好きなようにするのは大切です。だから私は息子さんの行動を尊重しますし責める必要もありません。甘やかして育てたと聞きましたが息子さんの性格やそれは関係なく、ましてや文句を言う事でもありません。性格はそれぞれですしこちらがどうこう言う筋合いもありませんから。
農協に売るのは実は得策ではありません。そして今はネットでも販売出来ます。そのお米は色艶も味も素晴らしいんです。北は北海道、南は宮崎、熊本まで日本の地域のお米を食べましたが、このお米に勝てるお米は未だ見つかりません。農家は大変な仕事です、だからこそそれに見合う利益を受け取るべきなのに息子さんは損をしているなぁ〜とは思います。ですがそれは自分の選択です。付き合いがあれば色んなお話も出来たのにと思いますがこればっかりは仕方が無いのかなと思います。
この3年間、毎年新米の時期にふと思ってしまうのです。「美味しかったお米」「切られた縁」そして「新しい縁」を。手元には沢山の玄米があります。新米を食べるのが楽しみです。先程は母の友人が「栗を買ったから明日持って行く」と連絡があったようです。ふふふ、栗もゲットだ（笑）
新米の時期にはふと思い出しちょっとセンチメンタルな気分になってしまうのですが、今から美味しい物が一杯な時期です。皆様も美味しい物を沢山食べて気持ちよく日々をお過ごし下さいますように。
本日もお読み頂き有難うございました。感謝致します。
