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2024年03月31日

ハラスメント地帯に生まれて

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今では考えられないような


暴言あたりまえの日々


本屋にはおよそ無縁と思われるような地獄は


本屋にもかつて存在しました


今でこそパワハラ沙汰がニュースになると


加害者は社会的地位を失うレベルの制裁を受ける訳ですが


それは20年前ならあたりまえの光景でした





リスクマネジメント協会の資料によると


パワハラという言葉が生まれたのは2001年


実は和製英語であり


日本ならではの、悪者を指す言語です


パワハラという言葉が生まれてからも


しばらくはパワハラが横行していたと記憶しています





当時、私が働く本屋の店長は


泣く子も黙るワンマン店長


さしずめワンマンハラスメント略してワンハラ、とでも言いますか


自分より目上の人には媚びへつらい


部下や出版社の人間には怒濤の如く怒り狂う


気持ちは解るのですが


簡単に手に入らない人気商品を確保するために


日々に1度は訪れる落雷タイム


周囲の従業員からすればたまったものではありません





電話口でも


相手が大手出版社であろうとお構いなし


他の本屋と同様の対応をされた途端



「てめえじゃ話にならねえ代わりの奴出せコラヽ(*`Д´)ノ」


場が一瞬で静まりかえります


そして相手の対応に満足すると


「は〜いそれじゃ宜しく(^▽^)」


まるでサイコロを振ったかのような豹変ぶり


そんなワンハラ店長も


事件沙汰を起こし今は業界にいません


〇〇〇治さん、お元気ですか(遠い目)





本屋で働きたいと思っている方へ




集英社オンラインの記事によると


1980年代、国内には2万5千を超える書店があったのに


2022年には1万1000軒ほどにまで減少した、とあります


つまり50%以上減少した事になりますね





また、首都圏の老舗レベルの大型書店の閉店も相次ぎ、国内の市区町村のうち4分の1には1店舗も書店がない状況になっている、とも書かれています


何故なら本屋は儲からないからです


現存する本屋は


どこもかしこも人件費をきりつめて何とか運営しています


万が一入社してしまったのなら


上司や店長と馬が合わないと感じたなら


早めに身を引くのが賢明です


さもないと


残務に次ぐ残務を溜めたまま


本の注文に追われる事になるでしょう





今の日本は


閉店ハラスメント地帯


本を買うならネット書店か電子書籍が当たり前な時代


そんな世の中でも


本屋に本を買いに来てくれる皆様


紙の本は本当に良いものですよね



最後にひとこと



本を注文し


受け取りにこない方々へ


それだけはご遠慮ください


本は出版社へ返品が可能ですが


買切りに分類される本も多数あります


雑誌には返品期限があります


本が返品出来ない場合


本屋は丸損をきたします


たとえば1冊700円の雑誌を


注文し購入とならず


返品もきかない場合


本は廃棄せざるを得ず


損失を埋めるためには同じ価格の本を5冊売らないと相殺できません


相殺ハラスメントだけは避けたい


全国の本屋の皆様


毎日お疲れ様ですm(__)m






posted by 宮野 at 21:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本屋
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