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2020年08月23日

実際のところ


 2017年 2月なかば

 夫との離婚を決意したとはいえ

 仕事や 実家の懸案事項のことを考えると
 実際のところ " どうするよ?" という状態だった


 
 その頃の自分にとって " 別居 " = " 離婚 " という感覚だった

 とにかく 以前の別居経験時の精神的解放感がたまらなかったのだ


 それだけ 知らず知らずに 精神的に追い詰められていたということだ



 母が倒れた時分のような 例えば " 路チュー " の目撃情報があったわけではない

 夫だけ外泊するようなことは もちろん皆無だ


 けれども 何とも言えない気持ちの落ち着かなさ、というか
 常時胸の中がざわついている イヤーーな感覚があった

 それから 一刻も早く夫と離れなければ、という脳内からのささやき


 暇さえあれば
 実家の近所に賃貸物件を探すことで 精神状態を保っていた感じだった

 今回は 実家の手伝いもあり 引っ越すなら地元へ戻ると決めていた



 けれど 本当に地元に帰るとなると

 物件が見つかったとして 引っ越し費用・初期費用は?


 そして 仕事も辞めていかなくてはならない

 実家の手伝いをしながら働ける条件の職場など見つかるのだろうか?


 物件情報で気に入った部屋が見つかっても
 いざ 実行できるか?という段階を考えると 絶望感が・・・



 そんなある日
 本社の派遣人事担当からの電話を受けた

 「ニャンままさんの地元で 誰か仕事を探している人はいますか?」

 年度末を迎えるこの時期 
 4月から パートを増員することに決まったのかな?


 「昨年5月に研修していただいたOさんが 家の事情で退職になりました」


 え??? 

 母が倒れ 夫が " 路チュー " という戯けた事をしていた時
 必死に研修していたあの新人さんが???


 今まで自分が新人研修したパートさんは 未だ一人も退職していないのに

 1年も経たずに もう辞めてしまうの???



 頭の中が 少しパニクったものの

 一瞬の間をおいて 

 目の前の視界が 文字通り 光り輝き出したように思えた!!!









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ニャンまま
2011年12月に肺腺ガンの疑いと宣告される。 翌年2月に右肺上葉を切除。2014年に右腎臓摘出。 その間 何度か部位を変えて転移するも現在に至る。 2019年12月にパーキンソン病の確定診断を受ける。
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