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2020年06月18日

2016年 10月 義父のこと


 放射線治療を始めてから 早3週間を過ぎた


 MRIを撮った翌日に大きく体調が悪くなったが
 その後は 食事も普通に摂れていて

 あのひどいつわりのような状態からは 脱することができた



 この頃 義父の体調も思わしくなくなり
 だんだんと目が離せなくなってきた

 それでも 一人で家で過ごす!!と言う


 デイサービスに通い リハビリにも通い
 ヘルパーさんに週2〜3回訪問していただき・・・

 制度的に利用できるものは 最大限に利用していた



 リハビリには 兄嫁が送って行ってくれていたのだが
 10月最終週のリハビリには どうしても義姉の都合がつかなかった


 私の放射線治療は午前中で終わるのが
 治療予約時間が9時半と言うことで
 
 義父の施設までの朝イチの送迎はちょっと不可能だ

 結局 義父にはこちらに泊まってもらい
 送迎は夫にしてもらうことに


 その日程や細かい時間の打ち合わせの中で

 義父の通っているデイサービスの施設から
 ホーム側の空きが出たとの連絡があった


 取り急ぎ 夫の兄夫婦・嫁いだ義姉夫婦と私たちで
 義父のこれからを相談することになった

 
 義父はもともと腰が悪かったところに加え
 脊柱管狭窄症を発症していて 腰が大きく曲がってきており
 家事全般はもちろん 自身での起床等の動作が辛くなってきていた


 どうしても最後まで自宅にいたい!と言い張ってはいたのだが

 車で1時間近く離れた家での一人暮らしは
 本人だけではなく ご近所の親戚にも 色々と負担をかけてしまう


 私たちも 交互に食材を持って行ったり 泊まったり 
 出来る範囲での父の生活の面倒を見ていたが


 皆 仕事を抱えている上でのことなので

 転んだりして 起き上がれなくなったような場合 
 すぐに駆けつけ何事ないように 処置できるかと言うと
 現実問題 到底無理だとは理解していた


 3姉弟と その配偶者である私達交えて話し合った結果
 空きが出たこのタイミングで 施設に移ってもらおうと言うことに


 長男である義兄が責任を持って話すと言ってくれた



 義父は プライドの高い人ではあったが
 自身の身体が段々と衰えて行くことを自覚していたので

 皆の都合のいい時に連れて行って欲しい、と承諾してくれた



 自身の体力 体調の衰え・・・

 これから先 自分が体験して行くことなんだろうけれど

 義父の寂しそうな表情を見るのが とても辛かった








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ニャンまま
2011年12月に肺腺ガンの疑いと宣告される。 翌年2月に右肺上葉を切除。2014年に右腎臓摘出。 その間 何度か部位を変えて転移するも現在に至る。 2019年12月にパーキンソン病の確定診断を受ける。
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