2016年　怒涛の９月　1: 今日も楽しく笑えてる？　< 肺がんになり10年 >

2020年05月04日

2016年　怒涛の９月　1

　相変わらずの暑さが続く頃

　９月になったとともに訃報が届いた

　以前にも書いたことがあるが
　中学の時の同級生で　乳がんを患っていた友人だ

　６月頃から　体調が思わしくなく
　がん研有明病院から　緩和の段階だと言われていたと

　体調に波はあるものの　何でも自分でこなしていた彼女

　段々と思うようにならなくなってくる身体にも
　全身の痛みにも愚痴もこぼさず　なるべく普通の生活をしたいと

　ギリギリまで　子供たちと孫たちが住む同じマンションにある
　自分の家で過ごしていたという

　その夏の暑さもどうにか耐えしのいでいたようだが
　８月の最終土曜日に　紹介された緩和病棟のある病院へ

　それからわずか４日後の夜に亡くなった

　夜の面会時間で　家族がほとんど一緒のときに
　皆に見守られて息を引き取ったと　同級生から教えられた

　とても明るく　本当にチャーミングな人だった

　ガンが見つかった時には　ステージ４だったが
　6年以上　いつもの笑顔で暮らしていたという

　上野で待ち合わせした時には　お互いのあまりの変化のなさに
　「今時のガン患者だね！！」などと大はしゃぎして

　お互いの病状や治療のこと　家族、これからのことなど
　同級生同士　患者同士で　思う存分おしゃべりしたんだった

　あんなに素敵な彼女　本当に家族思いで優しかった彼女

　にわかには　信じられなかった
　

　
　母の検査付き添いの日が告別式だったため
　通夜にしか参列できなかったが

　笑顔の写真と　とても穏やかなご家族に会えた

　ご家族の方々に　私の病気のことまで心配していただいて
　かえって励まされてしまったような　温かな通夜だった

　
　彼女の　穏やかにただ眠っているような顔を見て

　これからも生きていくであろう　将来の時間を
　より大切に　愛おしいものにしていかなくちゃ！と
　彼女に約束した
　
　
　後悔するような生き方はしたくない！！！

　日々　のんびり　穏やかで　何もなくても

　誰かに迷惑をかけるような　疎んじられるような
　心のさみしい暮らしだけはしたくない

　自分にも　家族にも恥じない生き方をしていこう

　　　　　　　　　　　　　　　