2018年10月15日
精神的支えって何だろう?
抗がん剤治療をメインに 1週間毎に通院の日々
夏の暑さはこたえるけれど
2月の時点では 夏休みの子供たちが行き交う街中を
一人でカフェに入ったり ショッピングできるとは思わなかった
はた目には 呑気な専業主婦に見えていたかもしれない
その頃 不思議なことに
" 宗教の勧誘 "というものに何度か遭遇した
今までは 仕事で家にいなかったが
ちょうど家事が一段落した頃に ピンポン!と来る
二人組みの人たちやら 日傘をさしたおばあさま!!やら
そして 夏休みであろう小学生らしき子供達まで連れた方達が・・・
週に一度は 何かしらのお誘いがあった
「ご先祖様のご供養をすれば 家庭円満 病気も治ります」
「主の教えの通りの生活を送り お許しを得ましょう」
「素晴らしいお坊様がいらっしゃるので説法を聞きにいらっしゃいませんか」
「本当の光をご覧になりたくはないですか? 何の憂いもない世界です」
「ぜひ この本を読んで下さい。 そして集会にも参加して下さい」
そして ギャグにしか聞こえない(失礼)
「あなたは 神を信じますか?」
はて? どこかで私の病気のことを聞きつけて来たのだろうか?
いや それはいくら何でもありえない!
車があるので 訪ねれば誰かとは話ができるとの判断だろう
2月の手術前 いや4月の脳転移が知らされた時点であれば
きっと何かしらの団体に興味を示していたと思う
自分でも 少々不安が大きくなり過ぎて
気持ちの落ち着けようがなかったのも事実だし・・・
信じられる宗教があれば これから続く治療に対しても
自身の気持ちもおだやかになっていたのでは?と
けれども 幼い頃から " 九十九神 "というか
森羅万象 すべてに何かしらの大きな力が働いている、と
ぼんやり感じていた自分には いずれの " 教え "にも
心動かせるものはなかった
聖書を読むのも好きだし 般若心経の写経も大好きだ!
ただそれは 「信仰」としてでは無く 読書・趣味の類だ
「心から信じられるもの(信仰)が無いというのは
いざという時の精神的支えがないのと同じです」
こんな感じのことを ある団体の方に言われた
そう言われてみると 正直
信仰を持っている人たちが羨ましいとさえ思った
しかし 改めて考えてみると・・・
家族・猫たち、友人・親戚はもちろんのこと
職場の人達・その環境
病気を診ていただいているドクター達
ほかにも
顔に当たる風の感触 空を流れる雲の綺麗さ
今を盛りと鳴く季節の虫たちの声
暑さに止まらない汗 美味しく摂れている食事
自分が信頼している人達・環境
五感で感じている様々な事柄・・・
これらは皆 特別な信仰で無くても
全て精神的支えになり得るのでは?
日々の暮らしを丁寧に 後悔する事なく
毎日を 大好きなものに囲まれて ゆっくりと生きていく
大げさでも無く 格好付けでも無く
この事こそ 私の精神的支えに他ならないと思う
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