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2018年12月12日

江戸時代の時刻(丑三つ時って何時?)

 落語や時代劇でよく、
「暮れ六つの頃に待ち合わせよう」
 とか、
「草木も眠る丑三つ時」
 などと言いますが、これって何時ごろなんでしょう?

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 昔もいまと同じように深夜の0時を中心とした時刻が始まってそれを等分しています。
 ただし、現在のような24等分ではなく12等分。

 そして、12等分を干支の十二支や数字で表していました

 十二支の場合は子(ね:ネズミ)午後11時〜午前1時まで、亥(い:イノシシ)午後9時〜深夜11時までといった分け方です。
 始まりの子の刻の中心がちょうど午前0時という考え方。

 これはシンプルですね。

 では数字での表し方はというとこれが少し変わっていて、9で始まって4で終わるという数え方。
 9,8,7・・4、と時間が経つに従って数字が減っていきます
 なぜ9から始まるかというと、中国の陰陽で9という数字が縁起が良いからだそうです。
 そしてこれを午前と午後に分けて、深夜0時〜正午までを6等分正午〜深夜0時までを6等分して数えます。
 これも九つのちょうど真ん中が深夜0時になります。

 なので午後の九つと言えば午後11時〜午後1時までの時刻です。

 例えば現在の午後3時は、正午から3時間後なので八つどき
 ここから「オヤツ」という言葉が生まれています。

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 では、
「明け六つ」
 というと、現在の午前6時かというと実はチョット違います。

 現在の時刻は「定時法」といって日の出、日の入りに関係なく1日を24時間に区切っているのに対して、江戸時代は「不定時法」。
 夜明けを「明け六つ」、日没を「暮れ六つ」としてその間を6等分していました。

 なのでの明け六つは午前5時頃、暮れ六つは午後7時頃
 逆に午前7時頃が明け六つで、午後5時頃が暮れ六つになります。

 なので、昼間の一刻と夜の一刻は長さが違っていました。

 今考えると1時間の長さが朝と夜で違うのでとても不便に感じますが、その当時は照明も今のように明るくないので太陽が出ている時間が活動時間。
 暗くなったら仕事を終えて寝るという生活なので、不定時法のほうが合理的だったのかもしれませんね。

 では、
「丑三つどき」
 というのはどういう時刻でしょう?

 丑の刻は午前1時〜3時を指します。

 では「三つ」とはなんでしょう?

 先程の九つ〜四つの数え方には三つは出てきません。

 実は一刻(2時間)をさらに四分割して表現していて、30分ごとひとつふたつ・・と表現していました。
 「丑ひとつ」というと午前1時。「丑ふたつ」というと午前1時30分。

 なので丑三つどきというと午前2時
 まさに深夜で幽霊が出やすい時刻ですね。

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 今では使わない不定時法ですが、これを知っていると時代劇などがさらに趣きが出て面白くなるかもしれませんね。
 

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 2004年から糖尿病対策で自転車通勤を始め、その楽しさにはまりました。 雨の日の電車賃、メンテナンス費用を、会社からの通勤費でまかなっていますが、収支はプラスにできています。
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