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2018年10月28日

すごく臭いがすごく旨い(くさやの干物)

 臭い食べ物というといろいろありますね。
 納豆、チーズ、ぬかみそ、などなど、匂いはすごいけど食べると味はおいしいものがたくさんあります。

 そんな中で臭い食べ物の日本代表格はなんといっても「くさやの干物」ではないでしょうか。

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 伊豆諸島の名産で、見た目は普通のアジやトビウオの干物ですが、その匂いが強烈。

 一言では言い表せませんが、例えて言うなら発酵した排泄物、もっとはっきり言うなら古いボットン便所の匂いに近いでしょうか。
(くさや関係者、愛好家の皆様、ひどい表現で申し訳ありません!)

 かく言う私もくさやは好きで、だいぶ昔、まだ独身時代に家に買って帰ったことがあります。
 そして数日後の会社帰り、家の5〜6件手前まで来た時にあの独特の異臭がしてきました
 母がくさやを焼いていたのですが、その匂いが周囲30m四方に撒き散らされていました。
(その後は、自宅でくさやを焼くのはやめました。)

 なんでこんなものをわざわざ食べるのかと言うと、それはおいしいから!

 焼きたてのくさやを匂いを我慢して口に放り込むと、その旨味で匂いを忘れて次々と食べてしまいます。

 この匂いの正体は、くさやの漬け汁
 この漬け汁に開いたアジやトビウオを漬けて干すとくさやの干物ができます。

 ではこの漬け汁はというと、もとはただの海水
 塩が貴重品だった時代に魚を海水に漬けて塩味を付けていたのが始まり。
 その漬け汁に魚の油分やカケラが溶け出して数十年、数百年もの長い年月をかけて発酵したものだそうです。

 まあよくあんな匂いになるまで交換もせずにとっておいたもんだと感心しますね。

 そしてその漬け汁は家によって味が違うそうです。
 なのでとっても貴重で、災害の際には真っ先に漬け汁の入った瓶を持って逃げるのだとか。

 タンパク質を微生物が分解して、グルタミン酸などの旨味成分ができるという仕組みは、味噌やしょうゆと一緒ですね。

 前述の通り、くさやにはアジ(ムロアジ)トビウオがありますが、初めての方はトビウオの方が味がタンパクで匂いも比較的(あくまでも”比較的”ですが)軽いので食べやすいかと思います。

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感想(3件)



 家で焼くのはハードルが高くて無理でも、すでに焼いてほぐした瓶詰めも売られているので試してみるにはこちらの方が手軽です。

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 もし焼きたてが食べたければ、新宿のガード下の居酒屋さんあたりで時々置いているところもあるので探してみるのもいいかもしれません。

 でもやっぱり、本場の伊豆諸島で食べるのが一番。
 肉厚のヤツを手でむしりながら島の焼酎を飲むなんて最高ですね。

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 2004年から糖尿病対策で自転車通勤を始め、その楽しさにはまりました。 雨の日の電車賃、メンテナンス費用を、会社からの通勤費でまかなっていますが、収支はプラスにできています。
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