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2021年09月14日

超筋トレが最強のソリューションである

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心理学的に「自己に対する肯定的な態度」と定義されることの多い「自尊心」についても筋トレはすごい効果を発揮します。なんと、スポーツ科学や心理学の分野における113本の論文で「筋トレは自尊心を保つ、もしくは高めること」が報告されているのです


筋トレは人が何かを始めるのに遅過ぎるなんてことはないということを我々に教えてくれている。「まだ間に合うかな」とか「今さら始めるのもな」と本当はやりたいのに年齢を言い訳に挑戦を躊躇している事はないか? 思い立ったら即行動だ。人生で一番若いのは常に今。年齢なんてただの数字に過ぎない。そんなものに君の行動を制限させるな


モテるようになるに決まっている。自尊心の向上、見た目の向上、自信の形成、健康、若々しさ等々、これらすべてがモテにつながるのは火を見るより明らかだ


俺が健康≠ニ言う場合、体の健康だけではなく、心の健康も指す。心身ともに充実した状態でない限り、人は人生を謳歌できないからだ。そしてこの本でも語ってきた通り、トレーニングは心にも身体にも良い影響を及ぼす。体を若く保ち、慢性的な痛みを予防し、自尊心を養ってくれる筋トレを多くのエグゼクティブたちが選択するのは必然とも言えるのだ


ハーバードメディカルスクールの研究で、定期的なエクササイズは記憶力、集中力、頭脳明晰さに関わりの深い化学物質の分泌を助けることが証明されている。英国ヴァージングループの創設者であるリチャード・ブランソンも「生産的であるための秘訣はワークアウト」と語り、水泳、ヨガ、クライミング、ウエイトリフティングなどに取り組んでいるとインタビューで明かしている。さらに「ワークアウトをすることで、生産的な時間が日に4時間は増える」とまで言っている。


目標を設定し、それを達成することに快感を覚えるゴールオリエンテッド(目的志向型)な人は、どの分野においても成功しやすい


筋トレをすることによっても血中のテストステロン濃度を高めることができることが数多くの研究で報告されています。テストステロンの分泌によって自信と集中力が高まり、それが好成績につながっている可能性があるということで話題になりました


筋トレで増すのは「希望」と「筋肉」、減るのは「ネガティブ思考」と「贅肉」。研究からもわかるように、筋トレをすればポジティブな気持ちが増し、ネガティブな気持ちが減る。


筋トレをして強くなると態度がデカくなったり攻撃的になったりするどころか攻撃性が和らぐのだ。勘違いしている人が多いが、実は強ければ強いほど余裕があるから優しく落ち着いた対応ができる。弱くて自信がないから攻撃的になったり、相手を威嚇して自分の力を必要以上に大きく見せないと不安でたまらなくなったりする。筋トレして皆の攻撃性が下がれば、世界はもっと平和になるな。


自分が世界の中心だと思って生きろ。実際そうだろ。同じ地球上に生きてるとはいえ各自全く違う人生を各々の小さな世界で生きてる訳だから。自分が一番輝ける選択をしろ。自分が一番幸せになれる道を選べ。自分を犠牲にしてまで何かするな。君の人生の主役は誰が何と言おうと君だ。自分第一主義でいけ


他人にどう思われるか一切気にしない境地に達する事で人生は一気に楽しくなる。それこそ真の自由だ。経済的に余裕があろうと、社会的に成功していようと、他人の目ばかり気にして他人の評価に一喜一憂していては幸せは手に入らん。自分の成功や幸せを他人に定義させるな。自分の信じる道を堂々と歩け



【感想】
筋トレによって人生を変えたマッチョ社長が、いかに筋トレが有意義なのかを、ユーモアを交え説き続けている1冊。一応、科学的な根拠に基づいている。マッチョ社長のポジティブ過ぎる言葉の連続で、読めば誰しもが筋トレを始めたくなってしまうと思う(笑)



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タグ:Kindle 筋トレ

武器になる哲学

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ルサンチマンを哲学入門書の解説風に説明すれば「弱い立場にあるものが、強者に対して抱く嫉妬、怨恨、憎悪、劣等感などのおり混ざった感情」ということになります。わかりやすく言えば「やっかみ」ということなのですが、ニーチェが提示したルサンチマンという概念は、私たちがともすれば「やっかみ」とは思わないような感情や行動まで含めた、もう少し射程の広い概念です。


ルサンチマンは、社会的に共有された価値判断に、自らの価値判断を隷属・従属させることで生み出されます。自分が何かを欲しているというとき、その欲求が「素の自分」による素直な欲求に根ざしたものなのか、あるいは他者によって喚起されたルサンチマンによって駆動されているものなのかを見極めることが重要です


フランシス・ベーコン「富を軽蔑するように見える人々を余り信用しないがよい。富を得る望みのない人々が、それを軽蔑するからである。こういう人々が富を得るようになると、これほど始末に困る手合いはいない


パーソナリティとはそれ自体の定義からして本来的には短期に大きく変化しないものです。心理学者のユングはパーソナリティのうち、外界と接触している部分をペルソナという概念で説明していますペルソナとは、元来は古典劇において役者が用いた「お面」のことです。ユングは「ペルソナとは、一人の人間がどのような姿を外に向かって示すかということに関する、個人と社会的集合体とのあいだの一種の妥協である」と説明しています。


私たちは「意思が行動を決める」と感じますが、実際の因果関係は逆だ、ということを認知的不協和理論は示唆します。外部環境の影響によって行動が引き起こされ、その後に、発現した行動に合致するように意思は、いわば遡求して形成されます。つまり、人間は「合理的な生き物」なのではなく、後から「合理化する生き物」なのだ、というのがフェスティンガーの答えです。


チクセントミハイは「あること」に気付きます。それは、分野の異なる高度な専門家たちが、最高潮に仕事に「ノッテいる」ときに、その状態を表現する手段として、しばしば「フロー」という言葉を用いる、ということでした。チクセントミハイは、彼ら専門家の用いたこの言葉をそのまま引いて、のちに「フロー理論」として広く知られることになる仮説をまとめました。 チクセントミハイは、フローの状態、いわゆる「ゾーン」に入ると、次のような状況が発生することを報告しています。
@過程の全ての段階に明確な目標がある

目的が不明瞭な日常生活での出来事とは対照的に、フロー状態では、常にやるべきことがはっきりわかっている。
A行動に対する即座のフィードバックがある

フロー状態にある人は、自分がどの程度うまくやれているかを自覚している。

B挑戦と能力が釣り合っている

自分の能力に見合ったチャレンジをしていて、簡単すぎて退屈することも、難しすぎて投げ出したくなることもない絶妙なバランスの上にいる。

C行為と意識が融合する

完全に今やっていることに集中している。

D気を散らすものが意識から締め出される

完全に没頭して、日常生活のささいなことや思い煩いが意識から締め出されている。

E失敗の不安がない

完全に没頭していて能力とも釣り合っているので、失敗への不安を感じない。逆にもし不安が心に上るとフローが途切れて、コントロール感が失われてしまう。

F自意識が消失する

自分の行為にあまりに没頭しているので、他の人からの評価を気にしたり、心配したりしない。フローが終わると、反対に、自己が大きくなったかのような充足感を覚える。

G時間感覚が歪む

時間が経つのを忘れて、数時間が数分のように感じる。あるいはまったく逆に、スポーツ選手などでは、ほんの一瞬の瞬間が、引き伸ばされて感じられることもある。

H活動が自己目的的になる

フローをもたらす体験を、意味があろうとなかろうと、ただフロー体験の充足感のために楽しむようになる。例えば芸術や音楽やスポーツは、生活に不可欠でなくても、その満足感のために好まれる。 チクセントミハイは、特に「B挑戦と能力が釣り合っている」という点について、次のようなチャートを残して詳細に説明しています。 フローに入るためには、挑戦レベルとスキルレベルが高い水準でバランスしなければなりません。高いスキルを持った人が、なんとかやれるレベルの課題に挑戦し、その上で、外乱が入らず、集中が持続できるなど、いくつかの条件が揃った時に、初めて人はフロー状態に入ることができる、ということです。


予告された報酬は、すでに面白いと思って取り組んでいる活動に対しての内発的動機付けを低下させる、という結論を得ています


しかし実は、多くの人が実践して「いない」にもかかわらず、確実に子供の成績や運動能力が高まる産み方がある、と言えば驚かれるでしょうか。 それは、子供を4月に産む、ということです


新約聖書のマタイ福音書の文言「おおよそ、持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられるであろう」という一節から借用してこのメカニズムを「マタイ効果」と命名しました。


日の当たらない場所であっても、地道に誠実に努力すれば、いつかきっと報われる、という考え方をする人は少なくありません。つまり「世界は公正であるべきだし、実際にそうだ」と考える人です。 このような世界観を、社会心理学では「公正世界仮説」と呼びます。


世界は公正ではありません。そのような世界にあってなお、公正な世界を目指して闘っていくというのが私たちに課せられた責務でしょう。人目につかぬ努力もいずれは報われるという考え方は、人生を破壊しかねないのだということをよく覚えておいてください


無知の知とは、平たく言えば「知らないということを知っている」ということです。なぜこれが重要かというと、そもそも「自分は知らないのだ」という認識を持てないと学習がスタートしないからです。当たり前のことですが「僕はわかっているもんね」と考えている人は知的に怠惰になってしまう。「自分はわかっていない」と思うから調べたり、人に話を聞いたりという努力が駆動されるわけです。



【感想】
『哲学』という一見とっつきにくいテーマも、この1冊を読むだけでかなり要点を抑えることが出来る。ルサンチマン、マタイ効果、公正世界仮説など、人生と密接に結びついた哲学用語も分かりやすく解説されている。特にマタイ効果という考え方には凄く納得がいったし、この考え方を知ることが出来たのは大きかった。



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