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2021年09月03日
THE TEAM 5つの法則
心理的安全に支障をきたす原因は、4つに分類することが可能です。 1つ目は、「無知(Ignorant)だと思われる不安」。 こうした恐れが蔓延した環境だと、発言や行動が起こりにくくなってしまいます。 これを防ぐためには「率直質問機会」を提供するのが有効です。
2つ目は、「無能(Incompetent)だと思われる不安」。 「こいつは大したことがないな」と思われる恐怖から消極的になってしまったり、自分の失敗をチームに隠してしまう状態です。 これに対処するためには、「失敗共有機会」を設け、「失敗を恐れず、挑戦してもいいんだ」と思える環境を整備することが効果的です。あえて、メンバーたちに自分の失敗を共有してもらい、そこから共に学び、成長していく場をつくることで、失敗が悪なのではなく、失敗を隠すことや失敗から学ばないことが良くないのだということを感じてもらうことがポイントです。
3つ目が、「邪魔(Intrusive)だと思われる不安」。 チームの議論を遮ってしまうことへの恐れにより発言への積極性が損なわれてしまうことを防ぐためには、「発言促進機会」の設定が有効です。 時に議論を止めてしまったとしても、意見が生まれたこと自体を良しとする風土を醸成することが大切です。何故ならば、議論を止めてしまうことを過度に恐れてしまうと、折角自分の頭の中に浮かんだアイデアをチームで共有しないということが頻発してしまうからです。
最後の4つ目が、「批判的(Negative)だと思われる不安」。 チームの方針に反対すると他のメンバーから自分が何でも批判的な人物だと思われてしまうのではないか、という恐れがメンバーに蔓延し、みんなが無思考なYESマンになるリスクがあります。 そのようなリスクを下げていくために、「反対意見機会」を設け、人と違っても良いのだと思える環境をつくることです。
「影響力」には5つの源泉があります。 1つ目は「専門性」。メンバーに「すごい」と思われる技術や知識を持っていること。 2つ目は「返報性」。メンバーに「ありがたい」と思われる支援や関与をしていること。 3つ目は「魅了性」。メンバーに「すてき」と思われる外見的・内面的魅力を有していること。 4つ目は「厳格性」。メンバーに「こわい」と思われる規律や威厳を持っていること。 5つ目は「一貫性」。メンバーに「ぶれない」と思われる方針や態度を持っていること。 チームのメンバーの意思決定への態度は、意思決定者がこれら5つの影響力の源泉を持っているかどうかによって大きく影響をうけます。
人事の関連用語では、チームに貢献しようとするモチベーションを、他のモチベーションと区別する意味合いもあり、「Engagement=エンゲージメント」と呼んでいます。 「エンゲージメント」は直訳すると「婚約」ですが、「チームとメンバーの結びつき」だと捉えるとイメージしやすいと思います。エンゲージメントは目に見えないため、感覚的に扱われがちですが、エンゲージメントには方程式があります。 エンゲージメント=報酬・目標の魅力(やりたい)×達成可能性(やれる)×危機感(やるべき)
「社会的手抜き」という心理学用語があります。 20世紀初頭のフランスの農学者マクシミリアン・リンゲルマンの名前からリンゲルマン効果とも言います。 リンゲルマンは集団が大きくなればなるほど、1人あたりのパフォーマンスが低下するという現象を明らかにしました。
「リクナビ」「ゼクシィ」「スーモ」などのメディアを展開するリクルートは、社員のモチベーションが高い会社として知られていますが、創業者の江副浩正氏は、様々な手法を用いてメンバーの「当事者意識」を高めることに成功しています。 例えば、PC(プロフィットセンター)制という施策では、会社の中の一つ一つの職場を会社と見立てて、P/L(損益計算書)をつくらせました。人事部のようなスタッフ部門であっても、人事部が会社のために採用した人数が増えれば人事部の売上が増える、逆に人事担当の人数が増えるごとに人件費や家賃が増える、というような管理会計ルールをつくり、毎期の決算で部署ごとにP/Lを算出させたのです。 また、NewRINGという施策では、会社に対して新規事業のプランを提案する機会を全社員に提供しました。そして、NewRINGを全社をあげて盛り上げたのです。これにより、会社の未来は経営陣だけが描くのではなく、自分たちも描いていくんだという意識が広がったようです。 リクルートは「責任」を明確にし、「参画感」を高めることで「当事者意識」を高めることに成功した好例と言えるでしょう。
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2021年09月02日
月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト整理術
暮らしを変え、持ち物を変えれば、間違いなく人生が変わります。なぜなら、時間の使い方が変わり、節約になり、収入が上がり、自信が生まれ、暮らしそのものが楽しくなるからです。
仕事道具にはお金をかけた方がいいということです。実体験として、仕事道具にお金をかけるほど収入が増えていきました。仕事へのモチベーションが高まり、効率や生産性が上がるからです。変化の激しい時代を生き抜くためにも、とくに仕事道具だけは最新のテクノロジーを取り入れることをオススメします。 仕事への情熱とスピードは、一番の武器だからです。もちろん仕事の質も大事ですが、量をこなせば自然とあとから質はついてきます。まずは量をこなし、経験値を積んでいくことが先決です。誰よりも早く、スピードある仕事をこなしていくためにも、僕は仕事道具への投資は惜しみません。
さらに、科学的根拠があるわけではありませんが、素手でトイレ掃除をするとお金が増えるようです。確かに、トイレが綺麗なお店は繁盛しやすいと聞けば納得ですよね。お客さんとしてお店のトイレを使用した時、汚いとガッカリしますし、お店の印象も下がってしまいます。家も、全く同じです。
我が家ではミノンの全身シャンプーを使っていて、髪も体も全身を洗うことができます。つまり、わざわざボディーソープとシャンプーを使い分ける手間が省け、お風呂場が広くなり、液体の詰め替えや買い物の手間もなくなるのです。
洋服を必要最小限にするメリットは、なんといっても毎朝のコーディネートが楽になることです。僕は毎日同じ柄の洋服を着ているので、「服を選ぶ」という行為自体ありません。生活から「選択肢」をなくすことで、迷いや決断疲れがなくなります。すると、お金も時間もエネルギーも生み出すことができるのです。
今、あなたの仕事は楽しいですか? 貯金は十分できていますか? 家族を大切にしていますか? 将来に不安はないですか? あなたが人生で最も叶えたい夢はなんですか? 僕は、そこに注力するために時間とお金とエネルギーを注ぐべきだと考えています。だからこそ、お部屋が綺麗に整っているのは大前提のお話で、ミニマリストになってようやくスタートラインに立てるのです。
ミニマリストとして考えるべきは、悩みの根源を断つことです。モノに悩まされているなら、モノを減らせば悩むこと自体なくなります。むしろ、それと連動してあらゆる悩みが解決され、お金や自由な時間が生まれるという副産物までついてきます。
モノを減らす基準はとても簡単で、今の生活で「使っている」か「使っていない」かです。それ以外のモノは、極端なことを言えば、なくても今の生活に支障は出ません。
非常に当たり前のことですが、際限なくモノが増えていく人や部屋が散らかる人は、「使ったら元に戻す」ことができません。基本、後回しにしているのです。 大事なのは、モノの住所を決めること、そして使ったモノは元に戻すことです。面倒くさがりな人はとくに、収納する場所に注意を向けてみてください。よく使う場所に収納し、できる限り生活の導線を短くシンプルにするのです。
モノが一番喜ぶのは、使うこと、見ること、触ることです。1年間で使うモノ、見て楽しむモノ、触れて楽しむモノがあれば、十分豊かで快適な暮らしができるはずなのに、多くの人はそうしようとしません。モノに執着し、なんでも残しておくのです。 大事なのは、モノへの執着ではなく愛着です。一つひとつのモノを大切に扱い、長く愛用し、最大限生かしてあげる。それが何よりモノへの恩返しです。
あなたには、熱く語れるモノはありますか? 僕は持ち物こそ少ないですが、熱く語れるモノしか持っていません。必ずそのモノを買った理由と、そのモノの特徴をきちんと語ることができます。 人にそのモノの良さを伝える時、ブログやSNSで商品紹介する時、熱く語れないモノはあなたにとって大事なモノではありません。 熱く語れる大好きなモノだけ残すと、暮らしに変化が起きます。日々の生活がより楽しくなり、思考や心の状態がプラスに傾きます。辛い時や苦しい時は、癒してくれるのです。
収入の10%を貯金に回し、残りの90%で生活を回せるようになれば、ひとまず浪費家は卒業したと言えるでしょう。 もし次のステージに上がりたければ、収入の10%を貯金に回し、さらに収入の10%を自己投資に回しましょう。そして、収入の80%で生活を回すのです。
仕事道具を買う上でのポイントは、あなたよりワンランク上のレベル、もしくはツーランク上のレベルの人が使っている仕事道具にバージョンアップすることです。 あなたより実績を出している人の持ち物をよく観察するようにしてみてください。そして可能なら、なぜそのアイテムを使っているのか? 理由を聞いてみるといいでしょう。きっとそこには合理的な理由があるはずです。
【感想】
必要最低限のものしか持たないで生活し、よりシンプルに暮らすミニマリスト。最近よく耳にする言葉でもあり、気になって読んでみた。その内容もかなりシンプルながら的を得ていて、参考になる部分が多かった。物は使ってナンボ、ここ1年間で使わなかったものはいくら思い入れがあろうが、捨てる!こういう明確な判断基準を基に、家の整理をしていくとかなり物は減らせると思った。また、そんな中でも仕事道具への投資は惜しまない、本当に役立つものは少し高くても買う、など具体的な商品名なども載せて作者が本当に買うべき物を惜しみなく公開してくれていて参考になった。ミニマリストという生き方はしばらく流行るかもしれない。
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