2020年08月30日
人種差別問題の質問を遮るアザレンカ「テニスの話をして」大坂なおみとの違い
テニスの世界ランキング10位の大坂なおみは28日、ニューヨークで行われたウエスタン&サザンオープンの準決勝に出場し、エリーズ・メルテンスに6―2、7―6でストレート勝ちしました。
ウィスコンシン州で起きた警官による黒人男性銃撃事件に抗議するために一度は、棄権を表明したものの、その抗議行動に賛同して27日の試合の開催を中断した大会主催者と協議した上で、棄権を撤回、この日の準決勝に出場しました。
海外メディアも社会的なメッセージを発した大坂の準決勝の戦いに注目しました。
ニューヨークタイムズ紙は「大坂の抗議が大会の一時中断につなげた後、コートに戻る」との見出しを取り、「社会正義のプレー中断の後、大坂は人種差別についてテニス界で広い議論を呼ぶために試合放棄を望んだウエスタン&サザンオープンの準決勝で勝利を収めた」と伝え、大坂が「拳を握りしめる絵」と「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」の文字が入ったTシャツで入場したことを紹介しました。
元世界1位のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)が、決勝で大坂なおみと対戦することとなり、アザレンカは決勝に向けて「彼女が素晴らしい選手であることは間違いない。最も重要なのはいい試合すること」と話したものの、大坂が人種差別に対する抗議の意思表示として一度棄権を表明し大会日程が変更されたことについて聞かれると「テニスの話をして。あなたがこういう話をしたいのは分かるが、私は明日のテニスに集中したい。その話はしたくない」と強い口調で遮りました。
アザレンカは12年に全豪で4大大会初優勝を果たし、大会後にベラルーシ人として初めて世界ランク1位の座につきました。
同年の北京五輪では錦織圭のコーチを務めるマックス・ミルヌイ氏と組んだ混合ダブルスで金メダルを獲得し、翌年に全豪連覇を達成、今大会と同じ会場で行われる全米では12、13年に準優勝しています。
アザレンカの母国はベラルーシで、そのベラルーシは民主化を巡り大規模なデモ活動が行われている最中です。
ベラルーシのルカシェンコ大統領が6選を決めたとされる大統領選(9日投票)の結果に抗議するデモが23日、首都ミンスクで行われ、約20万人が参加しました。
参加者は反政権派の象徴となっている白と赤の旗を振りながら「辞任せよ」と連呼し、ルカシェンコ氏の退陣を求めています。
一方、ベラルーシの国営通信社はヘリコプターで大統領官邸に到着したルカシェンコ氏が銃を片手に持って歩く動画を配信し、威嚇しています。
20年以上に渡り大統領職にあるルカシェンコ氏は、抗議活動への弾圧で知られ、今回ロシアへ対応を協議し、ロシア軍の介入が懸念されている状況です。
母国のことを思えば、アザレンカにせよテニスどころの話ではないでしょう。
下手をすれば国が消滅する可能性すらあるわけで、それでもアスリートとして、目の前の試合に集中すべきだと考えているように思われます。
大坂なおみの政治的発言には関心しかねます。
政治的主張をスポーツに持ち込むのは、選手規約上認められていないはずで、実際に、対戦相手のアザレンカにマイナス要因を与えてしまっています。
大会主催者側が差別的対応をしているならともかく、自らの思想信条をもって大会に影響を与えるのは、フェアでありません。
そもそも、ウィスコンシン州で白人警官に黒人の男性が背後から7発撃たれ、下半身不随になった事件ですが、警察官の「静止命令」を無視して自由に動き回る不審者は、黒人、白人の別なく、銃撃して静止させるべき警戒対象であるのは言うまでもありません。
警察官に囲まれた状態で、クルマのダッシュボードに首を突っ込む黒人男性の方がおかしいように思います。
22歳の大坂なおみの、若さゆえかもしれませんが、アザレンカのように「テニスの話」が望ましいと振る舞えないことには、世界女王の座は難しいかもしれません。
ウィスコンシン州で起きた警官による黒人男性銃撃事件に抗議するために一度は、棄権を表明したものの、その抗議行動に賛同して27日の試合の開催を中断した大会主催者と協議した上で、棄権を撤回、この日の準決勝に出場しました。
海外メディアも社会的なメッセージを発した大坂の準決勝の戦いに注目しました。
ニューヨークタイムズ紙は「大坂の抗議が大会の一時中断につなげた後、コートに戻る」との見出しを取り、「社会正義のプレー中断の後、大坂は人種差別についてテニス界で広い議論を呼ぶために試合放棄を望んだウエスタン&サザンオープンの準決勝で勝利を収めた」と伝え、大坂が「拳を握りしめる絵」と「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」の文字が入ったTシャツで入場したことを紹介しました。
元世界1位のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)が、決勝で大坂なおみと対戦することとなり、アザレンカは決勝に向けて「彼女が素晴らしい選手であることは間違いない。最も重要なのはいい試合すること」と話したものの、大坂が人種差別に対する抗議の意思表示として一度棄権を表明し大会日程が変更されたことについて聞かれると「テニスの話をして。あなたがこういう話をしたいのは分かるが、私は明日のテニスに集中したい。その話はしたくない」と強い口調で遮りました。
アザレンカは12年に全豪で4大大会初優勝を果たし、大会後にベラルーシ人として初めて世界ランク1位の座につきました。
同年の北京五輪では錦織圭のコーチを務めるマックス・ミルヌイ氏と組んだ混合ダブルスで金メダルを獲得し、翌年に全豪連覇を達成、今大会と同じ会場で行われる全米では12、13年に準優勝しています。
アザレンカの母国はベラルーシで、そのベラルーシは民主化を巡り大規模なデモ活動が行われている最中です。
ベラルーシのルカシェンコ大統領が6選を決めたとされる大統領選(9日投票)の結果に抗議するデモが23日、首都ミンスクで行われ、約20万人が参加しました。
参加者は反政権派の象徴となっている白と赤の旗を振りながら「辞任せよ」と連呼し、ルカシェンコ氏の退陣を求めています。
一方、ベラルーシの国営通信社はヘリコプターで大統領官邸に到着したルカシェンコ氏が銃を片手に持って歩く動画を配信し、威嚇しています。
20年以上に渡り大統領職にあるルカシェンコ氏は、抗議活動への弾圧で知られ、今回ロシアへ対応を協議し、ロシア軍の介入が懸念されている状況です。
母国のことを思えば、アザレンカにせよテニスどころの話ではないでしょう。
下手をすれば国が消滅する可能性すらあるわけで、それでもアスリートとして、目の前の試合に集中すべきだと考えているように思われます。
大坂なおみの政治的発言には関心しかねます。
政治的主張をスポーツに持ち込むのは、選手規約上認められていないはずで、実際に、対戦相手のアザレンカにマイナス要因を与えてしまっています。
大会主催者側が差別的対応をしているならともかく、自らの思想信条をもって大会に影響を与えるのは、フェアでありません。
そもそも、ウィスコンシン州で白人警官に黒人の男性が背後から7発撃たれ、下半身不随になった事件ですが、警察官の「静止命令」を無視して自由に動き回る不審者は、黒人、白人の別なく、銃撃して静止させるべき警戒対象であるのは言うまでもありません。
警察官に囲まれた状態で、クルマのダッシュボードに首を突っ込む黒人男性の方がおかしいように思います。
22歳の大坂なおみの、若さゆえかもしれませんが、アザレンカのように「テニスの話」が望ましいと振る舞えないことには、世界女王の座は難しいかもしれません。
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