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2019年12月26日

都合の悪いニュースは報道しない自由

24日放送のTBS系「news23」で、問題が噴出している首相主催の「桜を見る会」で経営破綻したジャパンライフの山口隆祥が安倍晋三首相の名前で出された招待状の問題で新たな事実が発覚したことを報じました。
番組では、25日に国会内で開かれた「桜を見る会」追及本部で野党側が2005年に開かれた「桜を見る会」の国立公文書館に保管された資料を公開し、この資料では招待者の区分番号「60」は「総理大臣」と記されていました。

今回の資料公開に小川彩佳キャスターは「ジャパンライフの元会長が総理枠での招待だったんじゃないかという疑惑は1か月以上前から追及されてきたわけなんですけど、それに対して政府側は、調査を拒否したり正面から答えない姿勢を続けてきたわけなんです。ただ、今回新たな公文書が明らかになって、さすがに外堀埋まってきたんじゃないでしょうか」と指摘しました。

これにアンカーでジャーナリストの星浩氏は「政府側は恐らくしばらくこれまで通り明言を避ける対応でいくんですけど、最近恐らく政府にとって困ったのは、各紙の世論調査で政府側の説明は納得はできないというのが7割を超えているわけなんです」と指摘し「これは非常に深刻な事態だ思いますし、この事実を認めてどういういきさつで招待したのかをきちんと公表しない限り、この不信感は続くと思います」とコメントしていました。

「桜を見る会」問題は、未だに鎮静化する気配がありません。
一部のマスコミはここぞとばかりに、安倍政権への批判を浴びせています。
しかし、そのマスコミ自身がジャパンライフの広告塔であった過去には、黙秘を続けています。

リベラルな論調で知られる「news23」ですが、親会社である毎日新聞の岸井成格氏や重倉篤郎氏が、ジャパンライフのイベントに参加し、報酬を得ていたことには一切触れていません。
詐欺被害に遭われた方の中には、マスコミ関係者を信頼した人もいるかと思います。
これを無視して政権批判にすげ替えるのは、流石にフェアでありません。

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岸井成格氏や重倉篤郎氏と同様に、ジャパンライフのイベントに参加していたことが発覚した後藤謙次氏は、腰痛を理由に入院して、表舞台から姿を消しました。
後藤氏はテレビ朝日系の報道ステーションで、政権批判を繰り返す辛辣なコメンテーターなのですが、不祥事に見舞われた政治家のようで、何とも情けなく感じられます。

マスコミが政権批判をするのは構いません。
問題は、自己批判が出来ないことです。
自分たちに都合の良いニュースばかり取り上げ、都合が悪くなったらだんまりを決め込むというのでは、政権批判する資格がないのです。

18日には、ジャーナリストの伊藤詩織さんが、元TBS記者の山口敬之氏から性的暴行を受けたとして損害賠償を求めていた民事裁判で、東京地裁は山口氏に賠償命令を下し勝訴しました。
それからマスコミはこぞって伊藤詩織さんを持ち上げていますが、その前日に立憲民主党の初鹿明博衆院議員が、強制猥褻容疑で書類送検されていたと公表したことを、まるで取り上げていません。

性暴力被害を許さないために、伊藤詩織さんを応援しているはずなのに、初鹿議員には寛容なマスコミの本音は何なのでしょうか。


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