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2018年07月06日

2年後の東京オリンピックを混乱へ導く小池百合子東京都知事

東京都は6月7日、環状2号線の完成を2022年度に先延ばしする方針を公表しました。
環状2号線はオリンピック道路とも呼ばれ、選手村や競技場のある臨海部と、新国立競技場のある都心を結ぶ大動脈となるはずでしたが、どうなるのでしょうか。

環状2号線は、神田佐久間町と有明を結ぶ、全長14kmのうち、新橋〜豊洲間の3.4kmが未開通で、築地市場が豊洲へ移転した跡地にトンネルを建設し、オリンピックまでに全線開通させる計画でした。
ですが、市場移転問題によって完成予定が2年延期されました。
環状2号線が間に合わないなら、別の道路を使う他なく、晴海通りの交通量が限界に達するのは想像に難くありません。
あるいは、環状2号線に暫定的な仮設道路を作り、オリンピック期間だけ一時利用するのでしょうが、社会インフラの意味を持ちません。
オリンピックが終わったら壊す道路など、無駄なだけです。

2年前、あれだけ世間を騒がせた市場移転問題ですが、結局、今年の10月に豊洲への完全移転が確定しています。
盛土が何だの、地下水のベンゼンが隠されていただの、石原慎太郎元都知事が悪いだのと、それは凄まじい大騒ぎでしたが、ただ単に2年を無駄にしただけでした。

小池都知事は当初「一度豊洲に移転し、5年後再び築地に戻す」と息巻いていましたが、国政選挙に色気を示して政府与党に対抗、あわよくば総理大臣のポストを狙ったようですが、代表を務める希望の党は大敗し、勢力を著しく落としました。
気力が衰えたのか、昨年末に「2018年11月10日に移転し、築地市場は解体する」と方針転換、ついに観念したのでした。

ポピュリズムに走った結果、豊洲市場の維持コスト、業者への損失補償、そして環状2号線の延期に伴う整備費用など、本来不要であった費用は占めて、数千億円に上ると試算されています。
混乱に拍車をかける小池都政は、東京オリンピックを成功に導くことができるでしょうか。
開催まで残りわずか2年です。

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