2015年10月21日
身近なハラスメントの種類|実体験
ハラスメント(Harassment)は、通常「悩ませる」や「嫌がらせ」という意味で用いられます。組織活動で問題とされるのは、主に従業員に対するハラスメントで、セクシュアル・ハラスメント、パワー・ハラスメントなどがあります。
労働基準監督署などに設置されている「総合労働相談コーナー」に対する、個々の労働者と事業主との間の紛争に関する相談のうち「いじめ、嫌がらせ」の件数は年々増加しています。ハラスメントが社会問題化してから、ずいぶん時間は経ちますが、各組織において十分な対策が行なわれているとはいえない状況だと思います。
心理的な部分も多く、対応に際して難しい点が多くありますが、放置しておくと職場のモラル低下につながり、最終的には人材を手放す事になってしまいます。マネジャーはそうした部分へ関しても、防止する策をとっておかなければなりません。
セクシュアル・ハラスメント(セクハラ)とは、嫌がらせのうち、性にかかわるものの事を言います。さらに、セクハラは「対価型セクハラ」と「環境型セクハラ」に大きく分類されます。
しかし、実際のセクハラ行為ははっきりと分類できるわけではなく、2つの型のいずれも当てはまらないケースもあります。
「対価型」とは,職務上の地位を利用した、性的な関係の強要に対し、拒否したものへ減給や降格といった、不利益を負わせるタイプのセクハラです。わかり易い例ですと,容姿の好みで給与や仕事の内容に差をつけたり、部長・課長というような地位を利用して、性的な関係を強要するなどの行為が挙げられます。
「環境型」とは,直接的に、性的な関係の要求はしないものの,職場内での性的な言動(たとえば,性的な冗談を職場で言う)によって、働く人たちを不快にさせ,職場の環境を悪くするタイプのセクハラです。例とすれば、性的な話題(下ネタ)を頻繁に口にし、職場の雰囲気を悪くしたり,恋愛経験などをしつこく尋ねる,特に用事もないのに何通もメールを送るなどの行為が挙げられます。
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近年では、セクハラに類似するものとして、「ジェンダー・ハラスメント」というものがあります。「セックス(Sex)」も「ジェンダー(Gender)」も「性」と訳されるのですが、前者は生物の雌雄としての男女の違いを表すのに対し、後者は社会的・文化的な男女の違いを表します。つまり、ジェンダー・ハラスメントとは、社会的・文化的な男女の役割の違いについての固定概念に基づく嫌がらせを指します。
ジェンダー・ハラスメントの例としては、女性だからお茶汲みや掃除をさせる、「男なのに!」「女なのに!」といった発言、妊娠、出産などによって、女の子、奥さんなど呼び方を変えたり、代表的なのは「ちゃん」付けで呼んだりする事になります。
セクシュアル・ハラスメントとジェンダー・ハラスメントは別と考えますが、いずれも性に関係してのハラスメントとなりますので、対策としての多くは共通の対応となります。いずれも、加害者と被害者との意識のズレが問題へと発展するケースがほとんどです。組織の個々が、ハラスメントに対する意識を持つことが少なくとも防止への第一歩となります。
労働基準監督署などに設置されている「総合労働相談コーナー」に対する、個々の労働者と事業主との間の紛争に関する相談のうち「いじめ、嫌がらせ」の件数は年々増加しています。ハラスメントが社会問題化してから、ずいぶん時間は経ちますが、各組織において十分な対策が行なわれているとはいえない状況だと思います。
心理的な部分も多く、対応に際して難しい点が多くありますが、放置しておくと職場のモラル低下につながり、最終的には人材を手放す事になってしまいます。マネジャーはそうした部分へ関しても、防止する策をとっておかなければなりません。
セクシュアル・ハラスメント
セクシュアル・ハラスメント(セクハラ)とは、嫌がらせのうち、性にかかわるものの事を言います。さらに、セクハラは「対価型セクハラ」と「環境型セクハラ」に大きく分類されます。
しかし、実際のセクハラ行為ははっきりと分類できるわけではなく、2つの型のいずれも当てはまらないケースもあります。
対価型セクハラ
「対価型」とは,職務上の地位を利用した、性的な関係の強要に対し、拒否したものへ減給や降格といった、不利益を負わせるタイプのセクハラです。わかり易い例ですと,容姿の好みで給与や仕事の内容に差をつけたり、部長・課長というような地位を利用して、性的な関係を強要するなどの行為が挙げられます。
環境型セクハラ
「環境型」とは,直接的に、性的な関係の要求はしないものの,職場内での性的な言動(たとえば,性的な冗談を職場で言う)によって、働く人たちを不快にさせ,職場の環境を悪くするタイプのセクハラです。例とすれば、性的な話題(下ネタ)を頻繁に口にし、職場の雰囲気を悪くしたり,恋愛経験などをしつこく尋ねる,特に用事もないのに何通もメールを送るなどの行為が挙げられます。
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ジェンダー・ハラスメント
近年では、セクハラに類似するものとして、「ジェンダー・ハラスメント」というものがあります。「セックス(Sex)」も「ジェンダー(Gender)」も「性」と訳されるのですが、前者は生物の雌雄としての男女の違いを表すのに対し、後者は社会的・文化的な男女の違いを表します。つまり、ジェンダー・ハラスメントとは、社会的・文化的な男女の役割の違いについての固定概念に基づく嫌がらせを指します。
ジェンダー・ハラスメントの例としては、女性だからお茶汲みや掃除をさせる、「男なのに!」「女なのに!」といった発言、妊娠、出産などによって、女の子、奥さんなど呼び方を変えたり、代表的なのは「ちゃん」付けで呼んだりする事になります。
セクシュアル・ハラスメントとジェンダー・ハラスメントは別と考えますが、いずれも性に関係してのハラスメントとなりますので、対策としての多くは共通の対応となります。いずれも、加害者と被害者との意識のズレが問題へと発展するケースがほとんどです。組織の個々が、ハラスメントに対する意識を持つことが少なくとも防止への第一歩となります。
余談ではありますが、我が社でも数年前にありました。私が、マネジャー職に就いた翌年でした。人が多ければそれなりに好き嫌いがあるものだとは思いますが、その「嫌われもの」の行動がエスカレートしていたのです。年に2回のパート社員の更新面談を実施している中で、数名の女性から「セクハラである」という訴えがありました。
話しているうちに涙をこぼす方もおり、早期に発見する事ができなかった事を悔しく思いながら、どのように対処すべきか悩みました。
そこで、事実確認のため、そのような話が出ていることは伏せておきながら、加害者とされる方との面談でストレスに感じている部分や周囲との関係など問題点がないかをざっくばらんに会話しました。
結果、本人から聞きだすことは出来ませんでしたが、現場では二人きりになるような状態をつくらないというような現場なりの対策を講じており、朝礼などでは何気ない報告・連絡事項の流れからハラスメントの研修に参加してきた感想や考えなどをまめに話すようにしました。
それからまもなく、加害者とされる方は自分から退職願を持ってきました。「社員として働ける場所を探します」という事での退職でした。二十代半ばの青年でしたから最もな理由でもありました。
最終的には自白を取る事は出来ませんでしたが、セクハラとしての報告は4名の女性から確認が出来ました。その間同じ現場で働く男子パートや社員の見てみぬフリをしていたというところがショックでした。
被害者も加害者も、周囲の人間も、いい思いをしないハラスメントは起きないに越した事はないので、発生しにくい環境づくりが必要だなぁと実感しました。
話しているうちに涙をこぼす方もおり、早期に発見する事ができなかった事を悔しく思いながら、どのように対処すべきか悩みました。
そこで、事実確認のため、そのような話が出ていることは伏せておきながら、加害者とされる方との面談でストレスに感じている部分や周囲との関係など問題点がないかをざっくばらんに会話しました。
結果、本人から聞きだすことは出来ませんでしたが、現場では二人きりになるような状態をつくらないというような現場なりの対策を講じており、朝礼などでは何気ない報告・連絡事項の流れからハラスメントの研修に参加してきた感想や考えなどをまめに話すようにしました。
それからまもなく、加害者とされる方は自分から退職願を持ってきました。「社員として働ける場所を探します」という事での退職でした。二十代半ばの青年でしたから最もな理由でもありました。
最終的には自白を取る事は出来ませんでしたが、セクハラとしての報告は4名の女性から確認が出来ました。その間同じ現場で働く男子パートや社員の見てみぬフリをしていたというところがショックでした。
被害者も加害者も、周囲の人間も、いい思いをしないハラスメントは起きないに越した事はないので、発生しにくい環境づくりが必要だなぁと実感しました。
タグ:ハラスメント
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