2024年08月15日
自己開示と自己呈示 方言がいじめの対象だったころ
いじめの対象だった”言葉”
聞いた話から、、、
関西圏から関東圏へ引越しをしてきた小学生。母親から「絶対にいじめにあうから、関西弁をしゃべらないようにしなさい」と言われたそうです。
30-40年前ですから、そういう時代だったのかもしれませんが、転入初日は「標準語」とされる言葉を用いるよう努めたそうです。しかし、イントネーションをすべて変えることは困難だったと。
ある日、上級生に校舎裏に呼び出されるというありがちなイベント。「関西弁をしゃべってみろよ」と言われ「そんなこと言われても、何ゆうてええかわからんわ」と答えると、大笑いし、満足げにかえっていく上級生。
このことがショックで、だんだんと「人前で自分の言葉で話してはいけない」「感情を見せたり、隙を見せてはいけない」という思考が身についてしまい、自己開示が苦手な人としての道がはじまった、、、
たとえ話ではなく、実際にあったお話でした。ここで出てきた自己開示についてです。
自己開示が持つ返報性と自己呈示
次回開示は、自分の感情や考え、悩みや個人的な情報を、自発的に相手に明らかにする行為です。自己開示には「返報性(へんぽうせい)」があり、悩みや秘密を打ち明けられると、人は相手に親しみを覚えつつ、自分も相手に自己開示を返したくなるものです。
自己開示と区別されるものとして、自己呈示(じこていじ)があります。
自己呈示は、特定の印象を他人に与えるために行動や態度を調整する行為です。
人にはそれぞれ「他人にこう見られるようにしよう」「こう見られないようにしよう」といった思考があります。経験あるのではないでしょうか。
自分の見られ方をコントロールするという印象管理を行っているわけですが社会的に望ましいとされる態度をとるのも印象管理の一つです。
先ほどの、小学生の頃の行動は「いじめられない為に、他の関東圏の人と変わりない自分を演じる」という、円滑に生活するための適応行動でした。
印象管理は、集団で生きるうえで、孤立しない為に必要なものではあります。しかし、それが本人が望まないものであったり、不当なものである場合もあります。
小学時代のこうした経験もあり、関西弁を封じてきたものの、大人になり不意に自分の言葉が戻ることがあるそうです。そんな時、不思議と相手と打ち解けやすい気がするのだそうです。
これまで、関西弁は家族との会話でしか使わない言葉としてきたものが、相手と打ち解けるために使う言葉になった、とも感じるのだそうです。
いろいろな経験から、自己開示と自己呈示を学べる場面も多くあります。意識して円滑なコミュニケーションを図る戦術として覚えていきたいですね。
聞いた話から、、、
関西圏から関東圏へ引越しをしてきた小学生。母親から「絶対にいじめにあうから、関西弁をしゃべらないようにしなさい」と言われたそうです。
30-40年前ですから、そういう時代だったのかもしれませんが、転入初日は「標準語」とされる言葉を用いるよう努めたそうです。しかし、イントネーションをすべて変えることは困難だったと。
ある日、上級生に校舎裏に呼び出されるというありがちなイベント。「関西弁をしゃべってみろよ」と言われ「そんなこと言われても、何ゆうてええかわからんわ」と答えると、大笑いし、満足げにかえっていく上級生。
このことがショックで、だんだんと「人前で自分の言葉で話してはいけない」「感情を見せたり、隙を見せてはいけない」という思考が身についてしまい、自己開示が苦手な人としての道がはじまった、、、
たとえ話ではなく、実際にあったお話でした。ここで出てきた自己開示についてです。
自己開示が持つ返報性と自己呈示
次回開示は、自分の感情や考え、悩みや個人的な情報を、自発的に相手に明らかにする行為です。自己開示には「返報性(へんぽうせい)」があり、悩みや秘密を打ち明けられると、人は相手に親しみを覚えつつ、自分も相手に自己開示を返したくなるものです。
自己開示と区別されるものとして、自己呈示(じこていじ)があります。
自己呈示は、特定の印象を他人に与えるために行動や態度を調整する行為です。
人にはそれぞれ「他人にこう見られるようにしよう」「こう見られないようにしよう」といった思考があります。経験あるのではないでしょうか。
自分の見られ方をコントロールするという印象管理を行っているわけですが社会的に望ましいとされる態度をとるのも印象管理の一つです。
先ほどの、小学生の頃の行動は「いじめられない為に、他の関東圏の人と変わりない自分を演じる」という、円滑に生活するための適応行動でした。
印象管理は、集団で生きるうえで、孤立しない為に必要なものではあります。しかし、それが本人が望まないものであったり、不当なものである場合もあります。
小学時代のこうした経験もあり、関西弁を封じてきたものの、大人になり不意に自分の言葉が戻ることがあるそうです。そんな時、不思議と相手と打ち解けやすい気がするのだそうです。
これまで、関西弁は家族との会話でしか使わない言葉としてきたものが、相手と打ち解けるために使う言葉になった、とも感じるのだそうです。
いろいろな経験から、自己開示と自己呈示を学べる場面も多くあります。意識して円滑なコミュニケーションを図る戦術として覚えていきたいですね。
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