2017年07月12日
女性の能力発揮の機会と働き方改革
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女性の活躍推進と働き方
働く時間や場所の柔軟性は働き方改革の重要なポイントでありますが、職場の数だけ障害はあると思います。具体的な課題と重ねながら、これらの問題を考えてみたいと思います。
WLBの重要な背景の一つが、女性の能力発揮推進という政策への対応です。
近年、採用者数に占める女性の割合がたかまり、同時に女性の着も進み、長期勤続を前提にした女性の能力発揮策が重要性を増しています。ところが、女性が定着しているのに、職域が広がらない、管理職に登用されない、そもそも女性が異動や昇進を希望しない・・・という問題が顕在化してきました。その背景には女性の活躍につながる「パイプライン」とでもいいましょうか?道筋に障害があるのだと思います。
配置や昇進における男女の現状には差がみられるのが一般的ですが、それは職場全体で長時間労働が恒常化しており、長時間働くなどの「がんばり」が認められてないと評価されない、そもそもそこまでして昇進したい女性は少ない・・・といった女性が置かれた環境が能力発揮やキャリア形成を阻害する状況にある事が原因と考えられます。
現実に仕事以外の責任を男性以上に担っている場合の多い女性は、働き方の問題により職場の中で本流から外れてしまいます。したがって、女性の活躍推進にあたって、労働時間などの働き方の是正が喫緊の課題となります。
とりわけ女性は出産や育児のライフイベントとの兼ね合いが問題になります。子育ての時期は職場の配慮が必要だから、と責任の軽い仕事や外部との折衝が少ない仕事に変えるなど子育て責任への「一方的な配慮」がなされることが少なくありません。
しかし、これによって子育て中の女性の仕事への意欲が低下し、その後のキャリアに影響が出てしまうケースがある事に注意すべきです。高い能力を持つ人材には、それに見合った仕事を任せる、何か工夫できる事はないか?ということから職場運営を進めることが重要でしょう。その為には、個人の状況を丁寧に把握し、仕事の質を低下させずに能力を発揮する為に職場で出来る働き方の改革を進めることを前提にし、女性本人に期待することなどについて、職場の中で上司が丁寧にコミュニケーションを取ることが求められます。
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タグ:環境
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