「地震・台風・自然災害から身を守るための防災マニュアル」

6. 水・飲料水の備蓄

災害時に最も重要なのが、飲料水の確保です。人は水分が不足すると数日で命に危険が及ぶため、十分な量の水を備蓄しておくことが必要です。一般的に、1人あたり1日3リットルの水が必要とされており、最低でも3日分、できれば1週間分の水を準備することが推奨されています。これには、飲用だけでなく、調理や衛生管理のための水も含まれます。

水を備蓄する際には、市販のペットボトル水が最も手軽で衛生的です。ペットボトル水は、購入時の状態で未開封であれば長期間保存が可能です。また、保存期間が長い長期保存用の飲料水も市販されています。これらは5年から10年の保存が可能なため、定期的な交換が面倒な場合に便利です。

さらに、災害時に水道が使えなくなることもあるため、ポリタンクや浄水器を準備しておくと、いざというときに役立ちます。ポリタンクは、避難時や水の配給があった際に持ち運びができるため便利です。また、浄水器を使えば、川や池などの水を飲料水として利用できる場合があり、非常時の水確保に安心感をもたらします。

備蓄した水は、定期的にチェックし、消費期限が近づいたら使用しながら新しいものと交換する習慣をつけましょう。飲料水の確保は、家族全員の命を守るために欠かせない重要な防災対策の一つです。
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