価格は1599ドルです。
スペックは以下の通りです。
GPU | RTX 4090-FE | RTX 4090-TUF | RX7900XTX | RX6950XT | RTX 3090 |
コア数 | 16384 | 16384 | 6144 | 5120 | 10496 |
ゲームクロック | 2230 MHz | 2565 MHz | 2300 MHz | 2100MHz | 1400 MHz |
ブーストクロック | 2520 MHz | 2595 MHz | 最大2500 MHz | 最大2310MHz | 1700 MHz |
メモリ | 24 GB | 24 GB | 24 GB | 16 GB | 24 GB |
メモリ種類 | GDDR6X | GDDR6X | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6X |
バス幅 | 384-bit | 384-bit | 384-bit | 256-bit | 384-bit |
メモリ帯域幅 | 1008 GB/S | 1008 GB/S | 960 GB/s | 576 GB/S | 936 GB/S |
TDP/BP | 450 W | 450 W | 355 W | 335 W | 350 W |
「RTX4090-FE」と「RTX4090-TUF」の基本構成はほぼ同じですが、「ベースクロック」と「ブーストクロック」が「RTX4090-FE」では少し下がります。
一方、「RTX4090-TUF」は「ベースクロック」と「ブーストクロック」を若干上げた分、熱量が増加し、そのため冷却機構が拡大されてボディサイズが大きくなります。
「RTX4090-FE」と「RTX4090-TUF」のスペック差は僅かですが、実際の性能差を検証していきます。
1.「ITXケース」に「RTX4090」が入る!
2.「NVIDIA GeForce RTX 4090」の特長
3.開封の儀
4.外観
5.「NVIDIA GeForce RTX 4090」をチェックする
6.換装の際の準備
7.ドライバをインストール
8. 「NVIDIA GeForce RTX 4090」のスコア検証
9.使ってみた感想
10.良かったところ
11.残念な点、注意する点
12.総評
13.主な仕様
14.関連商品
15.トレンドアイテム
「ITXケース」に「RTX4090」が入る!
「ITXケース」に「RTX4090」が入る!
今回は筆者がコレクションする「Mini-ITXケース」の一つであるFormd社の「T1 V2.0」が押し入れに眠っていて、何とか活用できないか考えたところ、NVIDIAの純正モデルである「Founders Edition」の「NVIDIA GeForce RTX 4090」に目を留め、個人輸入してみました。
「RTX4090-FE」を個人輸入し、「T1 V2.0」に組み込んでみることです。
この試みを通じて、「SFF(Small Form Factor)ファン」にその魅力を広める一助となれば幸いです。
最近のグラフィックボードはますます「巨大化」しており、昔の「Mini-ITXケース」では収まりきらないほどです。
このため、「Mini-ITX」と「Micro ATX」の両方に対応できるケースがますます需要されています。
そもそもグラフィックボードには、「リファレンスモデル」と「カスタムモデル」の2つのタイプがあります。
「リファレンスモデル」は、GPUメーカーが設計した標準モデルであり、安定した動作が特徴です。
一方、「カスタムモデル」は、販売メーカーが独自のデザインを追加して製造され、性能が向上しますが、発熱量も増加します。
最新の一般的な「カスタムモデル」である「RTX4090」は非常に巨大であり、「Mini-ITX」のPCケースではほとんど使えません。
そのため、「Founders Edition」は小型でありながら、ビジュアル的にも一般的に受け入れやすいデザインを採用しています。
また、サイドには配線やコンデンサーなどが細かく配置されたカスタムモデルとは異なり、見た目の乱雑さがありません。
「Founders Edition」は日本ではまだ発売されていませんが、「ITXケース」に収めるために個人輸入しました。
PCサンプルケースとして、Formd社の「T1 V2.0」に「RTX4090」を組み込んでみました。
エアフローに気を使いながらも、小型PCケースで運用していくことが、筆者は『SFF界』の醍醐味だと考えます。
「Founders Edition」は小型化と一般受けしやすいビジュアルがメリットですが、デメリットもあります。
例えば、性能面では「ベースクロック」と「ブーストクロック」がカスタムモデルに比べてやや抑えられています。
また、冷却性能も若干、カスタムモデルに比べてやや抑えられています。
そのため、「Founders Edition」は長寿命、高耐久を重視します。
一方、カスタムモデルはとことん最高のパフォーマンスを優先すべく冷却性能を重視し、ボディサイズを大型設計に施しています。
発売から時間は経っていますが、「ITXケース」に収めたいという一心にかけて、「Founders Edition」の「NVIDIA GeForce RTX 4090」を購入し、その性能や特徴についてレビューしていきたいと思います。
お時間がございましたら目を通していただけると幸いです。
【ミニマリストはボタンも嫌う?!】FormD社 PCケース「T1」をレビュー
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【妥協は許さない!!】ASUS社「TUF-RTX4090-O24G-GAMING」をレビュー
「NVIDIA GeForce RTX 4090」の特長
「NVIDIA GeForce RTX 4090」の特長
❶ 超大型GPUクーラー・・・3スロットを占有する超大型GPUクーラーを搭載しています。
120mm径の大口径ファンが表裏に1基ずつ搭載され、高い冷却性能を実現しています。
❷ ブラケット部のデザイン・・・画面出力端子はDisplayPort×3基とHDMI×1基で構成し、3スロットを占有するブラケットには大きな通気口が設けられています。
❸ 着脱可能なフレーム・・・グラフィックボード後部のフレームは一部が着脱可能です。
マグネットで固定されたパネルを外すと、グラフィックボードの固定に利用できるネジ穴が設置されています。
❹ 補助電源コネクタ「12VHPWR」・・・グラフィックボードの上部には12+4ピンの「12VHPWR」を1基搭載し、PCIe 5.0世代のグラフィックボード向けに設計された新しい電源コネクタを採用しています。
最大600Wの供給が可能で、PCIe 8ピン電源コネクタを12VHPWRに変換するアダプタも同梱されています。
開封の儀
開封の儀
変換アダプター
外観
外観
「NVIDIA GeForce RTX 4090」をチェックする
「NVIDIA GeForce RTX 4090」をチェックする
ボディは金属製で覆われています。
前面と背面にそれぞれ1基の冷却ファンを搭載したGPUクーラーを備えています。
ファンのブレードが外枠と一体成型された「ヒートシンク」を通って熱を排出し、効果的な冷却が行われます。
次はインターフェース周りを見てみます。
「補助電源コネクタ」は1基の16ピンタイプの「12VHPWR」を使用します。
グラフィックボードの裏側には、不思議な仕掛けが隠されています。
一部のフレームが取り外し可能です。
マグネットで固定されたパネルを取り外すと、そこにグラフィックボードを固定するためのネジ穴が現れます。
このような構造は、初めて見る人には普通の機能に見えるかもしれませんが、 NVIDIAの「Founders Edition」では、装飾フレームでこれを覆い隠すことで、ビジュアルに対するこだわりが感じられます。
これは単なる機能だけでなく、NVIDIAがのグラフィックボードのデザインに情熱を持ち、ユーザーに美しさと機能性の両方を提供しようとしていることを示しています。
それでは「NVIDIA GeForce RTX 4090」のスコアを見ていきます。
換装の際の準備
グラフィックボードを取り換えるときに古いドライバの削除をおススメします。
ドライバをインストール
グラフィックボードを換装したら「GeForce」ドライバをダウンロードしインストールします。
「NVIDIA GeForce RTX 4090」のスコア検証
「NVIDIA GeForce RTX 4090」のスコア検証
【PCケース】「Fractal Design North Charcoal Black」
【CPU】INTEL社「Core i9-14900K」
【マザーボード】ASUS社「ROG STRIX Z790-I GAMING WIFI」
【メモリ】CORSAIR社「VENGEANCE DDR5, 6000MHz 32GB(16GBx2)」
【GPU】NVIDIA社 Founders Edition「NVIDIA GeForce RTX 4090」
【PSU】CORSAIR社「Corsair RM1000e」
【AIO】ASUS社「ROG RYUJIN II 240」
【Ver】GeForce 551.61
「Resizable BAR」は有効にしています。
GPU | RTX 4090-FE | RTX 4090-TUF | RX7900XTX |
コア数 | 16384 | 16384 | 6144 |
ゲームクロック | 2230 MHz | 2565 MHz | 2300 MHz |
ブーストクロック | 2520 MHz | 2595 MHz | 最大2500 MHz |
メモリ | 24 GB | 24 GB | 24 GB |
メモリ種類 | GDDR6X | GDDR6X | GDDR6 |
バス幅 | 384-bit | 384-bit | 384-bit |
メモリ帯域幅 | 1008 GB/S | 1008 GB/S | 960 GB/s |
TDP/BP | 450 W | 450 W | 355 W |
3D MARK
blender(V3.4.0)ー「GPU」
「フォースポークン」−「デフォルト設定」
「Call of Duty: Modern Warfare 2」−「デフォルト設定」
Horizon Zero Dawn−「デフォルト設定」
「zombie army 4」−「デフォルト設定」
「アサシン クリード ヴァルハラ」−「デフォルト設定」
「ファークライ5」−「デフォルト設定」
ゴーストリコン・ブレイクポイント−「デフォルト設定」
ディビジョン2−「デフォルト設定」
SHADOW OF THE TOMB RADER−「デフォルト設定」
デウスエクス マンカインド・ディバイデッド−「デフォルト設定」
strange brigade−「スケール150%」
ゴーストリコン ワイルドランズ−「デフォルト設定」
使ってみた感想
使ってみた感想
「RTX4090-FE」を使って軽くゲームを一通り試しましたが、「RTX4090-TUF」と比べて体感的な違いはほとんどありませんでした。
しかし、このような結果が得られた背後には、それぞれのモデルが異なるメリットを持っていることが考えられます。
「RTX4090-TUF」が強力な冷却性能と頑丈なボディを誇っているのに対し、「RTX4090-FE」はボディサイズが小さいため、エアフローが良好で、GPU温度が比較的低くなるというメリットがあります。
冷却性能を見てみます。
「Cinebench 2024」を使って「10分間連続」で実行します。
それでは「GPU温度」を見てみます。(室温15℃)
前面と背面にそれぞれ1基の冷却ファンを搭載した強力な冷却機構によって「40℃前後」で安定します。
次は、もっと高負荷なゲーム(フォースポークン)で試してみます。
「フォースポークン」の最高画質設定では、「3840×2160ネイティブ」の解像度でプレイし、さらにプリセットを「最高」、レイトレーシングを「ON」としています。
「RTX4090」のGPUは、高負荷下でも「50℃台」をキープし、パフォーマンスの低下を最小限に抑えています。
優れた冷却性能により、長時間快適にゲームを楽しむことができます。
ファンの騒音も非常に静かであり、プレイ中に不快な騒音に悩まされることはありません。
静かな環境で、没入感あるゲーム体験を追求するプレイヤーにとって、非常に重要なポイントです。
フレームレートの安定性も非常に高く、「ネイティブ」設定では「95〜85fps」の間でキープされます。 ただし、所々で「カクツキ」が発生することがあります。
しかし、「DLSS=クオリティ」に設定することで、この問題を解決し、安定したプレイが可能になります。
さらに、「DLSS=クオリティ」設定では、最低フレームレートが飛躍的に向上し、「75fps」を下回ることなく、快適なプレイが可能となります。
良かったところ
良かったところ
❶サイズが小さい・・・最近のフラッグシップのグラフィックボードの肥大化は深刻です。
2〜3年前のITXケースに「RTX4090」を収めるには、「Founders Edition」がベストです。
❷機能美を追求したデザイン・・・ファンのブレードが外枠と一体成型された「ヒートシンク」が何とも美しいです。
ビジュアル的にも一般的に受け入れやすいデザインは、ミニマリスト向けとも言えるでしょう。
❸現行最強パフォーマンス性能・・・「RTX4090」は、旧世代よりも大幅にパフォーマンスが向上しており、レイトレーシングの性能も大幅に向上しています。
「DLSS 3.5」のサポートにより、現在のパフォーマンスが2倍に向上し、将来的にはさらに3倍または4倍に向上する可能性に期待できるでしょう。
❹レンダリング品質の向上・・・新しいシェーダーコアとTensorコアによって、より高品質なレンダリングが可能になりました。
「16Kシェーディングプロセッサ」の導入により、これまでの限界を超えたレンダリングが可能です。
❺「冷却設計」と「騒音レベル」・・・冷却設計は素晴らしく、高負荷下でも適切に機能します。
騒音レベルも通常の範囲内に収まっており、使用中の騒音は平均的です。
❻新しいテクノロジーの採用・・・「ADA GPUアーキテクチャ」の導入や「DLSS 3.5」のサポートなど、新しいテクノロジーの採用により、今後のゲーム体験が期待できるでしょう。
残念な点、注意する点
残念な点、注意する点
❶高消費電力・・・「RTX4090」は、ゲームや高負荷の使用時に高い電力を必要とします。
エネルギー効率が低く、エネルギー料金が高騰している昨今の中、問題が深刻化します。
❷市場での普及・・・「高価格」と「高消費電力」のため、一般消費者にとって魅力的な製品ではなく、比較的少数のエンスージアスト向けのグラフィックボードです。
❸「12VHPWR」PCIeコネクターが必須です。
予算が許されるのであれば最新「ATX3.0電源ユニット」の導入をオススメします。
「12VHPWR」が1本で接続できます。
総評
総評
発売から1年半が経過しましたが、今回はNVIDIA社の純正モデルである「RTX4090-FE」をレビューしました。
「RTX4090-FE」の最も際立った特徴の一つは、その「サイズ」と「機能美」に満ちたビジュアルです。
グラフィックボードの世代が進むにつれて、そのサイズもますます大きくなっています。
この傾向により、一部の「SFFファン」は「Micro-ATX」への移行に戸惑っています。
一方で、現在、「サイズ規格外」の数々の「Mini-ITXケース」は押し入れの奥で埃をかぶっています。
しかし、Founders Editionは依然として注目を集めており、その存在感は揺るぎません。
「Founders Edition」の存在により、「SFFファン」の間で「Mini-ITX」の魅力を再評価する動きが見られます。
筆者自身もその一員として、「Mini-ITX」の魅力をより多くのユーザーに伝えたいと強く考えています。
お目通し戴き、ありがとうございました。
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主な仕様
主な仕様
サイズ-304×137×61mm
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2024年03月15日
【限界を突破!】インテル社 第14世代 Raptor Lake Refresh「Core i9-14900KS」が3月15日より発売!
価格は124,980円(税込)です。
スペックを見てみます。
CPU | 14900KS | 14900K | 13900KS | 13900K | 12900K |
コア数 | 24 (8P+16E) | 24 (8P+16E) | 24 (8P+16E) | 24 (8P+16E) | 16 (8P+8E) |
スレッド数 | 32 | 32 | 32 | 32 | 24 |
ベースクロック | 3.2 GHz (P) | 3.2 GHz (P) | 3.2 GHz (P) | 3.0 GHz (P) | 3.2 GHz (P) |
ブーストクロック | 6.2GHz (TVB) | 6 GHz (TVB) | 6 GHz (TVB) | 5.8 GHz (TVB) | 5.2 GHz (TVB) |
L2/L3 cache | 32/36 MB | 32/36 MB | 32/36 MB | 32/36 MB | 14/30 MB |
対応メモリ | DDR5-5600 / DDR4-3200 | DDR5-5600 / DDR4-3200 | DDR5-5600 / DDR4-3200 | DDR5-5600 / DDR4-3200 | DDR5-4800 / DDR4-3200 |
TDP | 150W | 125W | 150W | 125W | 125W |
筆者が気になるポイント
「14900KS」は超選別CPUです。
「14900KS」は妥協が許さない超オーバークロッカー向けです。
気になる「14900KS」のパフォーマンスは「レンダリング処理」「エンコード処理」は僅かに速くなるとの報告が挙がっています。
またゲーム性能は、どちらかと言えば「14900K」よりも若干、下がるとのことです。
CPUを効果的に活用するには、ポン付けではなく、より高いハイスコアを目指すためにより高性能なマザーボードを活用する必要があります。
現状では「最強」、「最高品質」、「超選別品」、「超限定記念品」に向けたCPUです。
興味があったら是非、挑戦してみてください。
お目通し戴き、ありがとうございました。
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2024年03月10日
【APUだけで遊べる時代が来た!】AMD社 新型APU「Ryzen 7 8700G」をレビュー【iGPU編】
価格は57,800円(税込)です。
AMDが新しいRyzen 8000Gシリーズが2月2日に発売されました。
各モデルの価格は以下の通りです(税込)
❶「Ryzen 7 8700G」・・・5万7800円(税込)
❷「Ryzen 5 8600G」・・・3万9800円(税込)
❸「Ryzen 7 8700G」・・・2万9800円(税込)
全てのモデルにはCPUクーラーが付属していますが、「Ryzen 3 8300G」はOEM向けのモデルであり、一般向けの販売は予定されていません。
「Ryzen8000Gシリーズ」は、「Ryzen 7000シリーズ」よりも強力なGPU性能を実現し、「APU(Accelrated Processing Unit)」という名前が付けられました。
「Ryzen8000Gシリーズ」は、以下のようなユーザーにピッタリです。
❶Ryzen 7000シリーズの内蔵GPUが不十分だと感じている。
❷安価なグラフィックボードの購入を避け、消費電力を抑えたいと考えている。
それではスペックを見てみます。
CPU | Ryzen 7 8700G | Ryzen 5 8600G | Ryzen 5 8500G |
コア数 | 8 | 6 | 2(4) |
スレッド数 | 16 | 12 | 12 |
ベースクロック | 4.2GHz | 4.3GHz | 3.5GHz(3.2GHz) |
ブーストクロック | 5.1GHz | 5.0GHz | 5.0GHz(3.7GHz) |
GPUコア | 12 | 8 | 4 |
L2 cache | 8MB | 6MB | 6MB |
L3 cache | 16MB | 16MB | 16MB |
対応メモリ | DDR5-5200 | DDR5-5200 | DDR5-5200 |
iGPU | Radeon 780M | Radeon 760M | Radeon 740M |
グラフィックス周波数 | 2900MHz | 2800MHz | 2800MHz |
PCI Expressバージョン | PCIe 4.0×20 | PCIe 4.0×20 | PCIe 4.0×14 |
TDP | 65W | 65W | 65W |
CPU | Ryzen 7 8700G | Ryzen 7 5700G | 14500 | 7600X | Ryzen7 5800X3D |
コア数 | 8 | 8 | 14(6P+8E) | 6 | 8 |
スレッド数 | 16 | 16 | 20 | 12 | 16 |
ベースクロック | 4.2GHz | 3.8GHZ | 2.6 GHz (P) | 4.7 GHz | 3.4 GHz |
ブーストクロック | 5.1GHz | 4.6GHz | 5.0 GHz (TVB) | 5.3 GHz | 最大 4.5 GHz |
L2/L3 cache | 8/16MB | 4/16MB | 11.5/24 MB | 6/32 MB | 4/96 MB |
対応メモリ | DDR5-5200 | DDR4-3200 | DDR5-4800 / DDR4-3200 | DDR5-5200 | DDR4-3200 |
TDP | 65W | 65W | 65W | 105W | 105 W |
「8700G」は旧世代の「5700G」と比較して、「ベースクロック」が「4.2GHz」に、「ブーストクロック」が「5.1GHz」にそれぞれ「0.4GHz」「0.5GHz」スペックアップしています。
また、「L2キャッシュ」は「8MB」となり、2倍に増量しました。
内蔵グラフィックスでは、「Radeon Graphics」から「Radeon 780M」へとモバイル向けGPUが採用され、フレームレートが格段に向上し、フルHDでのゲーム体験がより楽しめるようになりました。
1.「Ryzen 8000Gシリーズ」の魅力とは?
2.開封の儀
3.外観
4. 「Ryzen 7 8700G」のスコア検証
5.使ってみた感想
6.良かったところ
7.残念な点、注意する点
8.総評
9.主な仕様
10.関連商品
11.トレンドアイテム
「Ryzen 8000Gシリーズ」の魅力とは?
「Ryzen 8000Gシリーズ」の魅力とは?
モバイル向け新しいデスクトップ向け製品が登場しました。
「Ryzen」と同じく「Zen4」の「CPU」と「RDNA3」の「iGPU」を採用しています。
モバイルRyzen 7000シリーズ(コードネーム:Phoenix)と同様に、このデスクトップ向け「Ryzen 8000Gシリーズ」も「iGPU」には「Radeon 700M」が搭載されています。
「CU数」は最大で「12基」まで搭載されており、グラフィック性能に優れています。
「iGPU」を活かすと、画質が低くてもフルHD解像度でのゲームプレイが可能です。
また、「AFMF(Adaptive Frame Rate Matching Function)」を活用することで、さらに「FPS」も向上させることができます。
一方で、「Ryzen 7000シリーズ」のiGPUは「Zen2アーキテクチャ」を採用しており、「CU数」も「2基」にとどまっています。
そのため、描画性能は最低限となります。
上位の2モデルにはAI処理専用の「Ryzen AI NPU」が搭載されており、高度なAIタスクの処理にも対応しています。
開封の儀
開封の儀
外観
外観
「Ryzen 7 8700G」のスコア検証
「Ryzen 7 8700G」のスコア検証
PC構成
【CPU】AMD社「Ryzen 7 8700G」
【マザーボード】ASUS社「ROG STRIX X670E-I GAMING WIFI」
【メモリ】CORSAIR社「DOMINATOR PLATINUM RGB 32GB 2x16GB DDR5 DRAM 6200MHz」
【PSU】Thermaltake社「TOUGHPOWER GF3 1000W」
【AIO】ASUS社「ROG Ryujin II 240」
【Ver】Adrenalin 24.2.1
「Resizable BAR」は有効にしています。
3D MARK
「zombie army 4」−「デフォルト設定」
「アサシン クリード ヴァルハラ」−「デフォルト設定」
「ファークライ5」−「デフォルト設定」
ゴーストリコン・ブレイクポイント−「デフォルト設定」
ディビジョン2−「デフォルト設定」
SHADOW OF THE TOMB RADER−「デフォルト設定」
デウスエクス マンカインド・ディバイデッド−「デフォルト設定」
strange brigade−「スケール150%」
ゴーストリコン ワイルドランズ−「デフォルト設定」
以上、「Ryzen 7 8700G」のスコアでした。
使ってみた感想
使ってみた感想
「8700G」でベンチマークタイトルを軽くプレイしてみましたが、旧世代である「5700G」と比べると、フルHD解像度の「最高設定」でも「30fps」をキープできるので、家庭用ゲーム機と同様の体験ができます。
さらに驚いたことに、画質を「中設定」に下げると、安定して「50fps」でプレイできました。
「8700G」の性能「5700G」と比べてゲーム性能は「約2倍」です。
この進化は過去の世代では考えられないものです。
一方、「5700G」では、動作が可能といった程度の性能であり、遊べるとは言い難かったです。
グラフィックボードを換装しない前提で、超小型PCを構築する際には、「8700G」は最適な「CPU」です。
良かったところ
良かったところ
❶中途半端なローエンドのグラフィックボードが不要です。
2015年ごろのタイトルならフルHDでの「最高画質」で「30fps」を安定してキープします。
また、一般的なオフィス作業やウェブブラウジングなどの軽いタスクにも非常に最適です。
特に、グラフィック処理を必要としない作業においては、高い性能を発揮します。
❷低コストでの性能効率の向上・・・「8700G」は比較的低価格でありながら、良好な性能効率を発揮します。
予算を少しでも抑えつつも必要な3D性能を確保できる点がメリットです。
❸「8700G」は低いTDP(65W)で運用が可能で省エネルギー性に優れています。
長時間の使用でも電力消費を抑えることができます。
省エネ性が高いため、電気料金の節約や環境への配慮にも貢献します。
残念な点、注意する点
残念な点、注意する点
❶ 旧世代の「5700G」と同様に、メモリスピードに依存します。
AMDの推奨環境では、例えば「4800MHz」と「6200MHz」の場合、「6200MHz」を強く推奨しています。
手元に「4800MHz」「6000MHz」「6200MHz」があるため、時間があれば試して結果を報告します。
❷ 「8700G」をCPUとしてはオススメしません。
「8700G」が57,800円で販売されているのに対し、ゲーム特化専用CPUで人気の「Ryzen 7 7800X3D」は現在49,800円で販売されています。
「L2.L3キャッシュ」が「8700G」が「24MB」に対し「7800X3D」は「104MB」と「約5倍」くらいの差があります。
また、PCIeが「8700G」が「Gen4×20」に対し「7800X3D」は「Gen5×28」となっています。
将来的にどう構築していくのかを最初に決めておくことが重要です。
最初は「GPUなし」で組み立てて、後で必要に応じてGPUの追加を行う柔軟性が「8700G」の強みです。
❸ 最新のゲーム(2023年)を「8700G」で本格的にプレイするのは向いていません。
あくまで2015年ごろのゲームを気晴らしに遊ぶ場合には、「8700G」が最適です。
総評
総評
「Ryzen 78700G」は遂に「CPUだけ」でゲームを楽しむことができるようになりました。
「8700G」はグラフィックボードのスペースを省いた「グラボレス超小型PCケース」にピッタリです。
最近の「Mini-itxケース」は、大型のグラフィックボードに合わせて「MicroATXケース」としても使えるような大きなものが増えています。
しかし、グラフィックボードのスペースを省いた超小型PCケースはまだ数が少ないです。
「8700G」は、過去の世代では考えられないほどの進化した「高性能CPU」と「ローモデルグラフィックボード」が1つにパッケージされた「APU」です。
「8700G」の単体での3D性能向上により、以前は考えられなかった「グラボレス超小型PC」が注目されるでしょう。
共に探し、情報を共有しませんか?
お目通し戴き、ありがとうございました。
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主な仕様
主な仕様
ソケット形状 -LGA1718
コア数-8コア スレッド数-16
クロック周波数-4.2GHz
最大動作クロック周波数-5.1GHz
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2024年03月05日
【夏を征する!】ASUS社「TUF-RTX4070S-O12G-GAMING」をレビュー
価格は131,209円(税込)です。【ASUS様より貸出提供】
TUF-RTX4070S-O12G-GAMINGの詳細はこちら
「RTX4000 SUPERシリーズ」のラインナップは以下の通りです。
❶「GeForce RTX 4080 SUPER」
発売日 1月31日
価格・・・999ドル
❷「GeForce RTX 4070 Ti SUPER」
発売日 1月24日
価格・・・799ドル
❸「GeForce RTX 4070 SUPER」
発売日 1月17日
価格・・・599ドル
スペックを見てみます。
GPU | RTX 4080 SUPER | RTX4070 Ti SUPER | RTX4070 SUPER |
コア数 | 10240 | 8448 | 7168 |
ベースクロック | 2210 Mhz | 2210 Mhz | 1980 Mhz |
ブーストクロック | 2550 MHz | 2550 MHz | 2480 MHz |
メモリ | 16 GB | 16 GB | 12 GB |
メモリ種類 | GDDR6X | GDDR6X | GDDR6X |
バス幅 | 256-bit | 256-bit | 192-bit |
メモリ帯域幅 | 736 GB/S | 672 GB/S | 504 GB/S |
TDP | 320 W | 285 W | 220 W |
追記: 2024.11.08
「RTX 4070 Ti SUPER」の「TDP」を「385W」と誤って表記してしまいましたが、正しくは「285W」です。
大変申し訳ございませんでした。
1.「RTX4070 SUPER」は色々と問題視された?!
2.「TUF-RTX4070S-O12G-GAMING」の特長
3.開封の儀
4.外観
5. 「TUF-RTX4070S-O12G-GAMING」をチェックする
6. 換装の際の準備
7. ドライバをインストール
8. 「TUF-RTX4070S-O12G-GAMING」のスコア検証
9.使ってみた感想
10.良かったところ
11.残念な点、注意する点
12.総評
13.主な仕様
14.関連商品
「RTX4070 SUPER」は色々と問題視された?!
「RTX4070 SUPER」は色々と問題視された?!
「RTX4070 SUPER」は、2023年4月に発売された「RTX4070」の上位モデルです。
「CES2024」で発表された「RTX4000シリーズ」の中でも、最も下位に位置します。
「RTX4070S」の予想価格は8万6,000円からで、北米では599ドルとされていますが、国内価格は9万9800円の「RTX4070」よりも高い価格設定です。
「RTX4070S」のターゲットは、「RTX4070」や「RTX4070Ti」と同様に、WQHDゲーミングで「AAAタイトル」を高フレームレートで楽しむことです。
「DLSS SR/DLSS FG」を活用することで、さらに高いフレームレートが可能になります。
「AV1エンコード機能」も搭載されています。
新しい設計上の特徴としては、VRAM周りの構成や巨大な「L2キャッシュ」があります。
「SM数」は「RTX4070」よりも「20%増加」し、「CUDAコア」も増加しています。
消費電力(TGP)は「220W」に増加しましたが、「GPUコアクロック」はほぼ据え置かれています。
「補助電源」は「16ピン」または「8ピン×2以上」が必要です。
「動画編集」を主とするユーザーにとっても、「RTX4070S」は優れた選択肢となるでしょう。
「RTX4070S」は、「RTX4070Ti」と「RTX4070」の性能の中間に位置しますが、「DLSS/FSR2」がなくても「WQHD」で高いフレームレートを実現できる点が注目されます。
「価格」と「性能」のバランスが取れた進化ですが、「実売価格」と「予想価格」の差異が業界で問題視されています。
今後にかけて9〜8万円程度の製品が店頭に並ぶか、そしてどの程度継続するかが業界の動向を左右するでしょう。
それでは「TUF-RTX4070S-O12G-GAMING」をレビューしていきます。
「TUF-RTX4070S-O12G-GAMING」の特長
「TUF-RTX4070S-O12G-GAMING」の特長
❶NVIDIA DLSS3・・・高効率なAda Lovelace architecture、フルレイトレーシングを搭載している。
❷DLSS3・・・は従来の brute-force rendering と比較して最大4倍のパフォーマンスを発揮する。
❸第3世代RTコア・・・最大2倍のレイトレーシング性能を実現する。
❹OCモード・・・2595MHz、デフォルトモードでは2565MHzで動作する。
❺Axial-techファン・・・旧世代よりもエアフローの性能が21%向上している。
❻デュアルボールファンベアリングは、一般的なスリーブベアリング設計よりも優れた耐久性を持ちます。
❼105℃で2万時間の耐久性を持つミリタリーグレードのコンデンサが採用され、GPUパワーレールの耐久性が向上している。
❽通気性のある外骨格が構造的な剛性を高め、通気孔の役割を果たし、安定性を向上させている。
❾Auto-Extreme 精密自動製造により、高い信頼性が実現されている。
❿GPU Tweak III・・・直感的なパフォーマンス調整、温度制御、システム監視を提供している。
開封の儀
開封の儀
1 x Collection Card
1 x Speedsetup Manual
1 x Thank you Card
1 x TUF Velcro Hook & Loop
1 x TUF Graphics card holder
1 x TUF Gaming Certificate
1 x Adapter Cable (1 to 2)
外観
外観
「TUF-RTX4070S-O12G-GAMING」をチェックする
「TUF-RTX4070S-O12G-GAMING」をチェックする
ボディーカラーは「ガンメタリック」になっています。
近年、グラフィックボードの外観デザインにおいて、新たな革新が行われています。
その中でも特に注目すべきは、「Metal Exoskeleton(金属製外骨格)」と呼ばれる技術です。
この技術は、金属製のクーラーカバーとメタルバックプレートを使用し、全面を保護し、構造的な剛性を高めることで、強靭ボディを実現します。
従来のグラフィックボードは、パフォーマンスや機能性に重点を置いてきましたが、外観デザインにおいてはあまり注目されることはありませんでした。
しかし、最近ではユーザーの需要が変化し、外観も重要な要素となっています。
そこで、「Metal Exoskeleton」技術が登場し、そのニーズに応えようとしています。
「Metal Exoskeleton(金属製外骨格)」の最大の特徴は、金属製の素材を使用することで、従来のプラスチック製とは異なる高級感と耐久性を実現している点です。
金属製のクーラーカバーとメタルバックプレートは、外部からの衝撃やダスト、熱からPCを保護し、同時にユーザーに堅牢さと安心感を提供します。
サイズは「301 x 139 x 63mm」で、他のメーカーのものと比べてやや大きめですが、「TUF-RTX4090」と比較するとかなり小さくなっています。
左には「TUF-RTX4070TIS」、中央には「TUF-RTX4090(325.9 x 140.2 x 62.8 mm)」、右には「TUF-RTX4070S( 305 x 138 x 65mm)」を並べてみました。
よく見ると「TUF-RTX4070TIS」と「TUF-RTX4070S」の塗装に違いがあります。
「TUF-RTX4070TIS」と比べて「TUF-RTX4070S」は少し赤みがかっています。
ファンはデュアルボールファンベアリングを採用しており、スリーブベアリングや一般的なベアリングと比較して、安定した性能と長寿命を実現しています。
またデュアルボールファンベアリングは耐久性が高く、高温や高負荷下でも安定した冷却性能を実現し、静音性も高く、コンピューターや家電製品の冷却に広く採用されています。
次は冷却性能を見てみます。
分厚い「フィン」は「3.15スロット」に拡大し冷却性能を強化しました。
「バックプレート」の通気口が新たに設けられ排熱効果が高まりました。
「GPU TWEAK III」ソフトウェアを使って更に細かい設定をすることもできます。
「12VHPWR」を備えていない電源ユニットでは付属の「8ピン」×2のアダプターで対応します。
サイドの小さな「TUF」のロゴは鮮やかなRGBライティングが輝きます。
「UI」はシンプルで見やすいので直感的に操作することができます。
換装の際の準備
換装の際の準備
グラフィックボードを取り換えるときに古いドライバの削除をおススメします。
古いドライバ削除の詳しくはこちら!
ドライバをインストール
ドライバをインストール
グラフィックボードを換装したら「GeForce」ドライバをダウンロードしインストールします。
ダウンロードはこちら
「TUF-RTX4070S-O12G-GAMING」のスコア検証
「TUF-RTX4070S-O12G-GAMING」のスコア検証
【PCケース】「Fractal Design North Charcoal Black」
【CPU】INTEL社「Core i9-14900K」
【マザーボード】ASUS社「ROG STRIX Z790-I GAMING WIFI」
【メモリ】CORSAIR社「VENGEANCE DDR5, 6000MHz 32GB(16GBx2)」
【GPU】ASUS社「TUF-RTX4070S-O12G-GAMING」
【PSU】CORSAIR社「Corsair RM1000e」
【AIO】ASUS社「ROG RYUJIN II 240」
【Ver】GeForce 551.61
「Resizable BAR」は有効にしています。
GPU | RTX4070 SUPER | RTX 4070 | RTX 4070 Ti | RTX 3090 | RX7800XT |
コア数 | 7168 | 5888 | 7680 | 10496 | 3840 |
ベースクロック | 1980 Mhz | 1920 MHz | 2310 MHz | 1400 MHz | 2124 MHz |
ブーストクロック | 2480 MHz | 2480 MHz | 2610 MHz | 1700 MHz | 最大2430 MHz |
メモリ | 12 GB | 12 GB | 12GB | 24 GB | 16 GB |
メモリ種類 | GDDR6X | GDDR6 | GDDR6X | GDDR6X | GDDR6 |
バス幅 | 192-bit | 192-bit | 192-bit | 384-bit | 256-bit |
メモリ帯域幅 | 504 GB/S | 504 GB/S | 504 GB/S | 936 GB/S | 624 GB/s |
TDP | 220 W | 200 W | 285 W | 350 W | 263 W |
3D MARK
blender(V3.4.0)ー「GPU」
「フォースポークン」−「デフォルト設定」
「Call of Duty: Modern Warfare 2」−「デフォルト設定」
Horizon Zero Dawn−「デフォルト設定」
「zombie army 4」−「デフォルト設定」
「アサシン クリード ヴァルハラ」−「デフォルト設定」
「ファークライ5」−「デフォルト設定」
ゴーストリコン・ブレイクポイント−「デフォルト設定」
ディビジョン2−「デフォルト設定」
SHADOW OF THE TOMB RADER−「デフォルト設定」
デウスエクス マンカインド・ディバイデッド−「デフォルト設定」
strange brigade−「スケール150%」
ゴーストリコン ワイルドランズ−「デフォルト設定」
使ってみた感想
使ってみた感想
前回アップした「TUF-RTX4070TIS-O16G-GAMING」と同様に、このモデルも「とにかく静か」で優れた冷却性能を発揮します。
【静かに冷却せよ!】ASUS社「TUF-RTX4070TIS-O16G-GAMING」をレビュー
ここで冷却性能を見てみます。
「Cinebench 2024」を使って「10分間連続」で実行します。
それでは「GPU温度」を見てみます。(室温15℃)
強力な冷却機構によって「45℃前後」で安定します。
次は、もっと高負荷なゲーム(フォースポークン)で試してみます。
冬場では、このモデルの冷却機構は「オーバースペック」に感じられるかもしれませんが、夏場には存分に冷却性能を発揮することでしょう。
「GPU TWEAK III」を使って「オーバークロック」「メモリ周波数」「電圧設定」などを細かく調整すれば、もっとポテンシャルを引き出せると思います。
ただし、「貸出機材」であるため無茶な設定はできませんが、試す価値はあると思います。(自己責任)
全長「305mm」と、ASUS製品の中では比較的にコンパクトなサイズになるため、最新のMini-ITXケース(3スロット)にぴったり収まります。
Fractal Design社の「Terra」の「グラファイトカラー」は、どちらかと言えば若干「赤み」があるので、「RTX4070S」の方が色味に統一感があります。
良かったところ
良かったところ
❶WQHDなら一択・・・「RTX4070S」はWQHD解像度で優れた性能を発揮します。
解像度に関する要求の厳しいゲームやクリエイティブなタスクに最適です。
❷抜群の静粛性と高度な温度管理・・・「RTX4070S」は静かに動作し、約33〜34dBAの騒音レベルをキープします。
優れた冷却設計により、温度を適切に管理し、安定したパフォーマンスを実現します。
❸最新技術「DLSS3」や「レイトレーシング」などの先進機能を体験・・・「RTX4070S」は、「DLSS3フレーム生成」などの先進機能を活用してゲーム性能を向上させます。
解像度やグラフィックスの設定を上げた場合でもスムーズなプレイが可能です。
残念な点、注意する点
残念な点、注意する点
❶ 冷却機構の課題・・・静音性を重視した冷却機構は、全負荷時に温度が一時的に約60°Cまで上昇する可能性があります。
「フォースポークン」以上の重要なタイトルをプレイする場合には、十分なエアフローを確保する必要があります。
ただし、冷却機構はほとんどの使用状況で十分に機能しており、その性能について心配する必要はないでしょう。
❷ 価格が他社に比べて高価です。
冷却機構にこだわり、コストにかける理由があります。
ASUSはバックプレートに「アルミニウム」を採用し、他社が「プラスチック」などの素材を使用する中、放熱性に優れた素材を選択しています。
同様に、ASUSはステンレス製の鋼を用いたブラケットを採用しています。
これらの素材の選択は価格を押し上げる要因かもしれませんが、長期的に見れば、ASUSの製品は耐久性と性能の面で他社よりも優れているメリットがあります。
❸ 少々、「コイル鳴き」がします。(サイドパネル無し)
「静けさ」と「冷却性能」の両立が求められる影響で、逆に「コイル鳴き」が少々気になります。
個体差の範囲内ですが、PCケースのサイドパネルを閉じるとゲームに集中している間は「コイル鳴き」は気になりません。
総評
総評
「RTX 4070S」は、ついにゲーム性能やクリエイティブ性能でも、旧世代のフラグシップである「RTX 3090」を凌駕しました。
「RTX 4070無印」では、「RTX 3090」に及ばなかった結果から、約14%もの向上を達成し、サイズと省エネルギー性の両立を実現しました。
そして「TUF-RTX4070S-O12G-GAMING」は「静粛性」、「冷却性能」、そして「強靭なボディ」を強みとする高性能なゲーム用グラフィックボードです。
「WQHD解像度」で設計され、最適なゲーム体験を実現することを目指しています。
高価格であるがゆえに、「TUF-RTX4070S-O12G-GAMING」の品質と性能が保証されています。
特に、「DLSS3」や「レイトレーシング」などの先進機能を活用するユーザーにとって、「RTX4070S」は登竜門に相応しい選択肢と言えるでしょう。
「RTX4070S」は、ワンタッチで「パフォーマンス」「静音」モードに切り替えることができ、豊富な接続オプションと美しいデザインなど、多彩な特長を持っています。
「DLSS3」や「フレーム生成」などの機能を活用する場合には、「4Kゲーム」でも驚異的な処理能力を発揮します。
「RTX4070S」は、「冬場」にはやや「オーバースペック気味」に感じられるかもしれませんが、「夏場」の高い冷却性能は後悔を払拭するでしょう。
「夏場を制するハードは冬場を制する」という言葉通り、「TUF-RTX4070S-O12G-GAMING」はその贅沢な装備を備えたゲーム体験を是非、その魅力をご堪能してみませんか?
お目通し戴き、ありがとうございました。AD: N.K
新品価格 |
主な仕様
主な仕様
サイズ・・・301 x 139 x 63 mm(3.15 Slot)
関連商品
関連商品
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2024年03月03日
【静かに冷却せよ!】ASUS社「TUF-RTX4070TIS-O16G-GAMING」をレビュー
価格は179,680円(税込)です。【ASUS様より貸出提供】
「TUF-RTX4070TIS-O16G-GAMING」の詳細はこちら
「RTX4000 SUPERシリーズ」のラインナップは以下の通りです。
❶「GeForce RTX 4080 SUPER」
発売日 1月31日
価格・・・999ドル
❷「GeForce RTX 4070 Ti SUPER」
発売日 1月24日
価格・・・799ドル
❸「GeForce RTX 4070 SUPER」
発売日 1月17日
価格・・・599ドル
スペックを見てみます。
GPU | RTX 4080 SUPER | RTX4070 Ti SUPER | RTX4070 SUPER |
コア数 | 10240 | 8448 | 7168 |
ベースクロック | 2210 Mhz | 2210 Mhz | 1980 Mhz |
ブーストクロック | 2550 MHz | 2550 MHz | 2480 MHz |
メモリ | 16 GB | 16 GB | 12 GB |
メモリ種類 | GDDR6X | GDDR6X | GDDR6X |
バス幅 | 256-bit | 256-bit | 192-bit |
メモリ帯域幅 | 736 GB/S | 672 GB/S | 504 GB/S |
TDP | 320 W | 285 W | 220 W |
1.新しい次元への飛躍
2.「TUF-RTX4070TIS-O16G-GAMING」の特長
3.開封の儀
4.外観
5. 「TUF-RTX4070TIS-O16G-GAMING」のスコア検証
6.使ってみた感想
7.良かったところ
8.残念な点、注意する点
9.総評
10.主な仕様
11.関連商品
新しい次元への飛躍
新しい次元への飛躍
「RTX4070Ti SUPER」は、NVIDIAの最新のグラフィックボードです。
旧世代である「RTX4070Ti」と「RTX4080」の間の空白を埋めるために作られました。
「RTX4070Ti」が廃止された後、「RTX4070Ti SUPER」はその役割を引き継いで、コストパフォーマンスに優れた選択肢として注目されています。
価格は最安モデル12万7380円で、高性能なグラフィックを求めるユーザーにとって魅力的なオプションです。
「RTX4070Ti SUPER」の特徴の1つは、「WQHD解像度」で「AAAタイトル」を高画質かつ高フレームレートで楽しめることです。
さらに、「AV1エンコード機能」が搭載されており、高品質な動画コンテンツを制作することが可能です。
「RTX4070Ti SUPER」は、「RTX4080」に匹敵する性能を持ちながらも、価格が抑えられています。
「16GB」の「VRAM」と「256bit幅」を備えており、描画負荷が高い場合でもメモリーバス幅が律速になりにくい特徴があります。
「消費電力」は「285W」で、補助電源には「16ピン」または「8ピン×2以上」が必要です。
「NVEnc」が「デュアルエンコーダー構成」になっており、「動画編集」にも優れた性能を発揮します。
総合的に見て、「RTX4070 Ti SUPER」は高性能なグラフィックボードとして期待されています。
革新的な技術と競争力のある価格帯は、多くのゲーマーやクリエイターにとって魅力的な選択肢となるでしょう。
「TUF-RTX4070TIS-O16G-GAMING」の特長
「TUF-RTX4070TIS-O16G-GAMING」の特長
❶ NVIDIA DLSS3、高効率なAda Lovelaceアーキテクチャ、フルレイトレーシングを搭載しています。
❷ 第4世代Tensorコアは、DLSS 3でブルートフォースレンダリングと比較して最大4倍のパフォーマンスを実現します。
❸ 第3世代RTコアは、最大2倍のレイトレーシング性能を提供します。
❹ OCモードでは、2760MHz(OCモード)/ 2640MHz(デフォルトモード)のクロック速度を実現します。
❺ Axial-techファンは、前世代よりもエアフローの性能が21%向上しています。
❻ デュアルボールファンベアリングは、従来の設計よりも最大2倍長持ちします。
❼ 105℃で2万時間の耐久性を持つミリタリーグレードのコンデンサを採用し、GPUパワーレールの耐久性を向上させます。
❽ Metal Exoskeleton(金属製の外骨格)は、構造的な剛性を高め、通気孔の役割を果たして信頼性を向上させます。
❾ Auto-Extreme精密自動製造により、高い信頼性を実現します。
❿ GPU Tweak IIIは、直感的なパフォーマンス調整、温度制御、システム監視を提供します。
開封の儀
開封の儀
1 x Collection Card
1 x Speedsetup Manual
1 x Adapter Cable(1 to 2)
1 x TUF Graphics Card Holder
1 x TUF Velcro Hook & Loop
1 x Thank you Card
1 x TUF Gaming Certificate
外観
外観
「TUF-RTX4070TIS-O16G-GAMING」をチェックする
「TUF-RTX4070TIS-O16G-GAMING」をチェックする
ボディーカラーは「ガンメタリック」になっています。
近年、グラフィックボードの外観デザインにおいて、新たな革新が行われています。その中でも特に注目すべきは、「Metal Exoskeleton(金属製外骨格)」と呼ばれる技術です。
この技術は、金属製のクーラーカバーとメタルバックプレートを使用し、全面を保護し、構造的な剛性を高めることで、強靭ボディを実現します。
従来のグラフィックボードは、パフォーマンスや機能性に重点を置いてきましたが、外観デザインにおいてはあまり注目されることはありませんでした。
しかし、最近ではユーザーの需要が変化し、外観も重要な要素となっています。
そこで、「Metal Exoskeleton」技術が登場し、そのニーズに応えようとしています。
「Metal Exoskeleton(金属製外骨格)」の最大の特徴は、金属製の素材を使用することで、従来のプラスチック製とは異なる高級感と耐久性を実現している点です。
金属製のクーラーカバーとメタルバックプレートは、外部からの衝撃やダスト、熱からPCを保護し、同時にユーザーに堅牢さと安心感を提供します。
サイズは「305 x 138 x 65 mm」で、他のメーカーのものと比べてやや大きめですが、「TUF-RTX4090」と比較するとかなり小さくなっています。
左には「TUF-RTX4070TIS」、中央には「TUF-RTX4090(325.9 x 140.2 x 62.8 mm)」、右には「TUF-RTX4070S(301 x 139 x 63 mm)」が配置されています。
次に「ファンブレード」を見てみます。
「AXIAL-TECH」は、3つのファンが連動して動作する「AXIAL-TECHファン」のデザインを活用しています。
ファンはデュアルボールファンベアリングを採用しており、スリーブベアリングや一般的なベアリングと比較して、安定した性能と長寿命を実現しています。
次は冷却性能を見てみます。
分厚い「フィン」は「3.25スロット」に拡大し冷却性能を強化しました。
「バックプレート」の通気口が新たに設けられ排熱効果が高まりました。
「GPU TWEAK III」ソフトウェアを使って更に細かい設定をすることもできます。
「12VHPWR」を備えていない電源ユニットでは付属の「8ピン」×2のアダプターで対応します。
サイドの小さな「TUF」のロゴは鮮やかなRGBライティングが輝きます。
「UI」はシンプルで見やすいので直感的に操作することができます。
換装の際の準備
換装の際の準備
グラフィックボードを取り換えるときに古いドライバの削除をおススメします。
古いドライバ削除の詳しくはこちら!
ドライバをインストール
ドライバをインストール
グラフィックボードを換装したら「GeForce」ドライバをダウンロードしインストールします。
ダウンロードはこちら
「TUF-RTX4070TIS-O16G-GAMING」のスコア検証
「TUF-RTX4070TIS-O16G-GAMING」のスコア検証
【PCケース】「Fractal Design North Charcoal Black」
【CPU】INTEL社「Core i9-14900K」
【マザーボード】ASUS社「ROG STRIX Z790-I GAMING WIFI」
【メモリ】CORSAIR社「VENGEANCE DDR5, 6000MHz 32GB(16GBx2)」
【GPU】ASUS社「「TUF-RTX4070TIS-O16G-GAMING」
【PSU】CORSAIR社「Corsair RM1000e」
【AIO】ASUS社「ROG RYUJIN II 240」
【Ver】GeForce 551.61
「Resizable BAR」は有効にしています。
GPU | RTX4070 Ti SUPER | RTX 4070 Ti | RTX 4070 | RTX 3090 |
コア数 | 8448 | 7680 | 5888 | 10496 |
ベースクロック | 2210 Mhz | 2310 MHz | 1920 MHz | 1400 MHz |
ブーストクロック | 2550 MHz | 2610 MHz | 2480 MHz | 1700 MHz |
メモリ | 16 GB | 12GB | 12 GB | 24 GB |
メモリ種類 | GDDR6X | GDDR6X | GDDR6 | GDDR6X |
バス幅 | 256-bit | 192-bit | 192-bit | 384-bit |
メモリ帯域幅 | 672 GB/S | 504 GB/S | 504 GB/S | 936 GB/S |
TDP | 385 W | 285 W | 200 W | 350 W |
3D MARK
blender(V3.4.0)ー「GPU」
「フォースポークン」−「デフォルト設定」
「Call of Duty: Modern Warfare 2」−「デフォルト設定」
Horizon Zero Dawn−「デフォルト設定」
「zombie army 4」−「デフォルト設定」
「アサシン クリード ヴァルハラ」−「デフォルト設定」
「ファークライ5」−「デフォルト設定」
ゴーストリコン・ブレイクポイント−「デフォルト設定」
ディビジョン2−「デフォルト設定」
SHADOW OF THE TOMB RADER−「デフォルト設定」
デウスエクス マンカインド・ディバイデッド−「デフォルト設定」
strange brigade−「スケール150%」
ゴーストリコン ワイルドランズ−「デフォルト設定」
高負荷時3DMARK 「FIRESTRIKE」(Temp)
使ってみた感想
使ってみた感想
「RTX4070TiS」を起動して最初に感じたことは「とにかく静か」です。
また、冷却性能に関しても「とにかく冷える!」と感じました。
なぜなら、「TUF」ならではの「冷却機構」にコストをかけているため、十分な冷却性能を発揮します。
ここで冷却性能を見てみます。
「Cinebench 2024」を使って「10分間連続」で実行します。
それでは「GPU温度」を見てみます。(室温13℃)
冷却機構が強力なのか最高温度は「40℃」に達しませんでした。
次に、もっと高負荷なゲーム(フォースポークン)を起動してみましたが、冷却機構に十分な余裕が感じられました。
ただし、「貸出機材」であるため無茶な設定はできませんが、試す価値はあると思います。(自己責任)
最後に全長「305mm」と、ASUS製品の中では比較的にコンパクトなサイズになるため、最新のMini-ITXケース(3スロット)にぴったり収まります。
良かったところ
良かったところ
❶高負荷の環境でも、ファンの騒音は静かです。
冷却技術「AXIAL-TECH」の長寿命ベアリングは、「TUF」の強みです。
❷ゲームプレイ中、カードは50℃台をキープしています。
分厚いヒートシンクには、ヒートパイプが組み込まれ、ヒートスプレッダーはVRAMにまで接触しており、カード全体を効果的に冷却しています。
❸解像度「WQHD(ネイティブ)」を推奨されていますが「4K」でも十分に遊べます。
「DLSS」を活用すれば「4K」でのゲーム体験が向上し、よりスムーズなフレームレートが実現します。
❹ビデオメモリが「16GB」に増量したことにより、「4K」でのゲーム体験が可能になりました。
以前は「12GB」ではメモリが足りず、「WQHD環境」が推奨されていました。
❺ パフォーマンス性能が旧世代の「RTX 3090」よりも強力です。
❻ アップスケーリング技術「DLSS 3 / 3.5」によって高いフレームレートを実現しています。
❼付属の支え棒が便利です。
筆者のようにベンチマークのデータを頻繁に取り外す場合には、支え棒は必須ではありませんが、長時間の換装は自重によって「PCI Expressスロット」を傷める可能性があるため、設置しておくことが無難です。
残念な点、注意する点
残念な点、注意する点
❶消費電力が非常に高いです。
対策としてオーバークロックツール「GPU TWEAK III」を使用して、「電力」と「クロックスピード」を下げてみてください。
❷価格が高いです。
他社メーカーに比べて冷却機構にコストをかけているため、やや高額になります。
総評
総評
最新のグラフィックボード「RTX4070TIS」は、ゲームやクリエイティブ作業において驚くべき性能を実現します。
「RTX4070TIS」は、NVIDIAの「DLSS3技術」と「Ada Lovelaceアーキテクチャ」を搭載しており、「フルレイトレーシング」による没入型のゲーム体験を実現します。
「TUFシリーズ」の冷却機能は、最高温度を55℃以内に抑え、長時間の使用でも安定したパフォーマンスをキープします。
さらに、「Metal Exoskeleton技術」により、「堅牢さ」と「高級感」が実現され、耐久性が向上しています。
「DLSS3 / 3.5」による高いフレームレートは、4K高解像度のゲーム体験を可能にし、ゲームやクリエイティブ作業において新たな次元を開拓します。
「RTX4070TIS」は、「ゲーム」も「クリエイティブ作業」もどちらも楽しめる万能な性能を持っています。
「TUF-RTX4070TIS」の贅沢なエンターテインメント体験を楽しんでみませんか?
お目通し戴き、ありがとうございました。
AD: N.K
新品価格 |
主な仕様
主な仕様
本体サイズ-305 x 138 x 65 mm(3.25 Slot)
重量-1333g
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