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2015年01月02日
2010年11月13日
おでん
玉島おでん売り出せ 特産練り製品「カステラ」入り 倉敷
商議所が力 ふれあい物産展 あす5団体出店
練り製品の「カステラ」が特徴の玉島おでん(倉敷市玉島の「おたやん食堂」で) 倉敷市・玉島地区で、玉島商工会議所が中心となって魚介類の練り製品「カステラ」を具材に使った「玉島おでん」を売り出している。14日に同市玉島支所で開かれる同商議所主催の「玉島ふるさとふれあい物産展」には、5団体が出店。来場者にアンケートを行うほか、今後、共通のぼりや食べ歩き地図を作成する方針で同商議所の担当者は「港町・玉島の食文化を広くアピールしたい」と意気込んでいる。
同地区は港町として栄え、明治期から魚介類を使った竹輪などの練り製品の加工業が盛んだった。おでんの具材として好まれる鶏卵や大根の産地で、女性経営者でつくる「玉島おかみさん会」らが2年前から、地元産にこだわったおでんを考案、販売をしていた。
全国的なB級グルメブームに目を付けた同商議所などが今夏、「一目で玉島おでんと分かる特徴を出そう」と、さらに検討。製造が続く〈玉島の味〉とも言えるカステラを入れるルールを定めた。
カステラは、「かまぼこ」の食感に近く、食べると卵の香りが口の中に広がるのが特徴。地元の鮮魚加工会社「元大」によると、魚のすり身に卵、でんぷんなどで加工。巻きずしやお吸い物、お節料理などに使われ、同社では月平均6000本、12月はその倍が売れるという。安田信次常務は「おでんは新しい食べ方。さらに需要が伸びるかも」と期待する。
現在、地元で「玉島おでん」を提供する飲食店は、8店舗。創業半世紀の「おたやん食堂」は10月から「玉島おでん」をメニューに加え、カステラの色や味を損ねないように、ダシのしょうゆを少し薄目にした。店長の別所洋明さん(47)は「最初はどうかと思ったが、意外にお年寄りや女性からの受けが良い」と手応えを感じている。
物産展では、5団体がそれぞれのレシピで販売。同商議所は「単なるブームではなく、じわじわと浸透させたい」としている。
(2010年11月13日 読売新聞)
2010年10月26日
東京ラーメンショー
東京ラーメンショーに「冨士屋」が出店 岡山ラーメンPRへ
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「岡山ラーメンをPRしたい」と意気込む末本さん
国内最大級のラーメンイベント「東京ラーメンショー2010」(11月3〜7日、東京・駒沢オリンピック公園)に、岡山市北区奉還町の中華そば「冨士屋」が、中四国のラーメン店で唯一参加する。同店は「あっさり系の“岡山ラーメン”をPRしたい」と意気込んでいる。
実行委事務局のある日本ラーメン協会などが、今年創業60周年を迎えた同店に「老舗の実力を見せてほしい」などと出店を依頼した。会場では、豚骨ベースであっさりしょうゆ味が特徴という同店の中華そばを1杯750円で提供する。
同店は、奉還町商店街近くにあり、会社員や学生らでにぎわう人気店。県内で開かれるラーメンイベントの常連店だが、県外イベントの参加は初めてという。二代目店主の末本典子さん(62)は「関東の人の嗜好(しこう)に合わせて少ししょうゆを加えようと思うが、ベースは伝統の味。岡山に食べに来てもらえるよう頑張りたい」と張り切っている。
実行委によると同イベントは昨年に続いて2回目。前回は3日間で9万2千人が訪れた。今回は、東京を中心に北海道や青森、大阪、福岡など計約100の人気店が共同店舗などを出店。27種類のラーメンを提供する予定。5日間で約20万人の来場を見込んでいる。
2010年08月11日
幻想庭園
ろうそくや灯籠の明かり岡山城彩る 「烏城灯源郷」始まる 15日まで
ろうそくの明かりで描かれた星座のデザイン
ろうそくや灯籠(とうろう)の明かりで岡山城(岡山市北区丸の内)周辺を彩る「烏(う)城灯源郷」(同市、山陽新聞社などでつくるおかやま城下町物語実行委主催)が10日始まり、天守閣前広場には、炎で描いた夏の星座が浮かび上がった。
同広場では、演出を担当した中国デザイン専門学校(同船頭町)の学生がグラスに浮かべたろうそく一本一本に点火。日没とともに、さそり座、てんびん座などをイメージした絵柄がくっきり表れた。
岡山城と後楽園、石山公園への遊歩道には約2千個の灯籠、ろうそくなどが並び、観光客らが幻想的な雰囲気を楽しんだ。「柔らかい光に趣がある。じっと見ていると暑さも忘れますね」と研修で来岡した公務員立石美紀さん(29)=東京都。
15日までの午後6時半〜同9時に点灯。岡山城の開館も延長する。同広場のデザインは花火や金魚、カブトムシなど日替わり。雨天中止。岡山城事務局(086―225―2096)。
ろうそくの明かりで描かれた星座のデザイン
ろうそくや灯籠(とうろう)の明かりで岡山城(岡山市北区丸の内)周辺を彩る「烏(う)城灯源郷」(同市、山陽新聞社などでつくるおかやま城下町物語実行委主催)が10日始まり、天守閣前広場には、炎で描いた夏の星座が浮かび上がった。
同広場では、演出を担当した中国デザイン専門学校(同船頭町)の学生がグラスに浮かべたろうそく一本一本に点火。日没とともに、さそり座、てんびん座などをイメージした絵柄がくっきり表れた。
岡山城と後楽園、石山公園への遊歩道には約2千個の灯籠、ろうそくなどが並び、観光客らが幻想的な雰囲気を楽しんだ。「柔らかい光に趣がある。じっと見ていると暑さも忘れますね」と研修で来岡した公務員立石美紀さん(29)=東京都。
15日までの午後6時半〜同9時に点灯。岡山城の開館も延長する。同広場のデザインは花火や金魚、カブトムシなど日替わり。雨天中止。岡山城事務局(086―225―2096)。
2010年05月12日
黄色い列車
記事詳細
JR列車、黄色く塗り替え
明るい? それとも味気ない? JR西日本岡山支社管内で、柑橘類を思わせる黄色に列車を塗り替える作業が進んでいる。経費削減策の一環で、今年から8年かけて単色に統一していくが、快速サンライナーなど“ご当地デザイン”が消えるため、利用客からは「多彩さがなくなる」と惜しむ声も上がっている。 塗り替えは京阪神の都市部を除くJR西のローカル線が対象で、地域ごとの統一カラーにする。中国地方の電車は瀬戸内海に反射する陽光をイメージした「濃い黄」。吉備線などのディーゼル車は朱色になる。同支社管内では約26… [記事全文]
≪HRK≫すらっと宣言!これが09年度モンドセレクション受賞の実力! ≪HRK≫すらっと宣言!これが09年度モンドセレクション受賞の実力!
2010年03月19日
大家族
支え合い 統合ケア
乳児とふれあい、目を細めるお年寄り(赤磐市のたけのこの家で) 赤磐市の大規模ニュータウン・岡山ネオポリスの一角にある「たけのこの家」は、赤ちゃんからお年寄りまでが集い、まるで大家族だ。積み木やボールで子どもと遊ぶお年寄り、「ばあちゃん、けるよ」と弾む声――。ひとしきり遊んだ子どもがお年寄り一人ひとりに手を振り、握手をして別れを言うと、お年寄りは「またね、さよならね」と目尻を下げ、しわしわの手でぎゅっと握り返す。
運営するのはNPO法人元気交流クラブ。デイサービスを受けるお年寄りと乳幼児、その親が交流する「統合ケア」の場として2004年に開設した。現在、要介護度が軽いお年寄り46人と親子22組が通う。「日ごろから幅広い世代と接し、褒められることで、子どもは、自分が必要とされていると感じることができる。そして、大人も、子どもから良い影響を受けている」と理事長の沢健さん(55)は話す。
■ □
沢さんの父と祖父は、官僚だった。沢さんも当然のように東大を出て旧国鉄に入社、エリートコースを突き進んできた。そんな時、出向先で、後に妻となる陽子さん(47)と出会った。陽子さんに誘われて入った混声合唱団の活動が沢さんの人生を変えた。
団員30人は、空気の良い練習場所を求めて、岡山ネオポリスに共同出資で家を購入、大阪から毎週末に通い、寝食をともにしながら声を合わせた。「組織の人間関係はヒエラルキー(序列)が基本。合唱団はフラット(対等)で、そこにいる人が何をしたいかが重要になる」と沢さん。団員は、意見を対立させながらも妥協点を模索、調和を目指す。「今まで社会的価値観(肩書)を基準に生きてきた」という沢さんは、地位や名誉とは無縁のコーラスの世界で意見を戦わせている時、自分が本当にやりたいと思っていることを、主張していると気付いた。新たな自分を知り、35歳の時、“国鉄官僚”を辞めた。
沢さん夫妻は03年に岡山ネオポリスに移り住んだ。住民約1万5000人は、県内外から集まり、核家族が多かった。地域のつながりは希薄で、子育て世代の親たちも、高齢者世帯も、閉じこもりがちに感じられた。合唱を通じて知った、互いを支え合う大切さを地域に広げていきたい、それが、たけのこの家の出発点になった。
■ □
いつもは親子で遊ぶ様子をほほ笑みながら見守るお年寄りだが、時に、ちょっとした変化が起きる。
子どもとボール遊びをしていた小山利志恵さん(79)は「わが家よりここの方が楽しいわあ」とけらけら笑い、不自由な左足が動くのではと思わせるほど、勢い良く右足でボールをけった。家に閉じこもりがちのため、スタッフが来るように誘ったある母親は、笑顔にあふれたお年寄りを見ているうちに「ほとんど訪ねていなかった夫の両親の近くで暮らしたい」と転居していった。60〜70代後半で、1日1000円の有償ボランティアも大活躍。夫を24年前に亡くしてから一人暮らしの対梨(ついなし)すみさん(73)は「みなさんの『ありがとう』が生きがいなんです」と笑う。
ある日、自転車に乗った高齢の女性が沢さんに声をかけた。「私も、たけのこの家に行きたい。でも要介護の認定がないから無理だって、嫁に言われたの」。「要介護ではないお年寄りが集う場も必要。多様なコミュニティーが出来たらいいと思う」と沢さんは言う。
「高校生の時、ろくに口も利かなかった父から『お前は、国のために尽くすつもりがあるのか』と尋ねられたことがありました。今になって、国のため、地域のために尽くそうという父のDNAを、遺産としてもらったような気がします」。晴れやかな顔で、沢さんは話した。(黒田聡子)
2010年03月17日
造山古墳
岡山の造山古墳で周濠確認、大王クラス裏付け
周濠跡が確認された造山古墳=岡山市北区 岡山市にある前方後円墳で、全国4番目の墳丘規模の造山古墳(5世紀前半、全長約350メートル)で周濠跡が確認され、17日、岡山大が発表した。
吉備地方を支配した王の墓とされる造山古墳が近畿の天皇陵と同じように築造され、大王家と肩を並べる力を持っていたことを示す発見として注目されそうだ。
岡山大によると、後円部付近の調査区で、山の土を盛り上げた堤を確認。堤の高さは0・35メートルだったが、築造時はもっと高かった可能性が高いという。墳丘と堤との距離から周濠の幅は約20メートルあったと推測される。
周濠の有無をめぐっては約半世紀にわたり意見が分かれていた。
現地説明会は20日午後1時から。
周濠跡が確認された造山古墳=岡山市北区 岡山市にある前方後円墳で、全国4番目の墳丘規模の造山古墳(5世紀前半、全長約350メートル)で周濠跡が確認され、17日、岡山大が発表した。
吉備地方を支配した王の墓とされる造山古墳が近畿の天皇陵と同じように築造され、大王家と肩を並べる力を持っていたことを示す発見として注目されそうだ。
岡山大によると、後円部付近の調査区で、山の土を盛り上げた堤を確認。堤の高さは0・35メートルだったが、築造時はもっと高かった可能性が高いという。墳丘と堤との距離から周濠の幅は約20メートルあったと推測される。
周濠の有無をめぐっては約半世紀にわたり意見が分かれていた。
現地説明会は20日午後1時から。
2010年03月11日
真っ白
白壁の町並み真っ白 岡山県南などで積雪
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雪化粧した倉敷市の美観地区=9日午前11時30分
町を白く染める名残雪―。四国沖を通過する低気圧の影響で各地で雪となった9日、岡山県南でも明け方から雪が降り、倉敷市内では市街地や田んぼが一面の銀世界になった。美観地区でも、大原美術館や蔵が雪化粧。観光客らが、ひと味違う白壁の町の風情を楽しんでいた。
倉敷市街地では、通勤・通学の学生や会社員らが白い息をはき、恐る恐る歩く姿がみられた。幹線道はボンネットなどに雪を載せた車がノロノロ運転。高速道は一部通行止めになった。
同市西阿知町、主婦青木倶栄(ともえ)さん(67)は「雪化粧をした美観地区も風情があってすてき。でも、ちょっと寒いですね」と話していた。
2010年02月27日
宇高フェリー
宇高航路めぐり連絡協議会初会合 存続案は次回提示
宇高航路存廃の選択肢が国から示された「宇野高松間地域交通連絡協議会」の初会合
宇高航路(玉野市―高松市)フェリーが3月26日で廃止される問題で、国や関係自治体の「宇野高松間地域交通連絡協議会」の初会合が26日、高松市で非公開で開かれ、国側が航路存続と、廃止に伴う代替交通確保という3つの選択肢を提示。航路存続へ向けた素案を次回(3月6日)示す考えを示した。
四国運輸局によると、存続へ向け、今の運航数(1日計44往復)のスリム化を含めた収支改善策を検討するほか、現在の国道フェリー、四国フェリー(いずれも高松市)以外に「事業統合や新会社設立の可否などあらゆる選択肢を探る」方針を伝えた。宇高航路の赤字を補てんする法制度がないため、各自治体に支援の可否を検討するよう要望し、公設民営方式の運航にも言及した。
一方、廃止を視野に、直島経由で高松と玉野を結ぶフェリーの充実▽JRやバスの代替交通手段確保―についても議論する方針を提示。しかし、自治体側は会合後の取材に「方向性が見えず、われわれの思いとかけ離れた議論」(玉野、高松市)と不満を訴えた。
宇高航路存廃の選択肢が国から示された「宇野高松間地域交通連絡協議会」の初会合
宇高航路(玉野市―高松市)フェリーが3月26日で廃止される問題で、国や関係自治体の「宇野高松間地域交通連絡協議会」の初会合が26日、高松市で非公開で開かれ、国側が航路存続と、廃止に伴う代替交通確保という3つの選択肢を提示。航路存続へ向けた素案を次回(3月6日)示す考えを示した。
四国運輸局によると、存続へ向け、今の運航数(1日計44往復)のスリム化を含めた収支改善策を検討するほか、現在の国道フェリー、四国フェリー(いずれも高松市)以外に「事業統合や新会社設立の可否などあらゆる選択肢を探る」方針を伝えた。宇高航路の赤字を補てんする法制度がないため、各自治体に支援の可否を検討するよう要望し、公設民営方式の運航にも言及した。
一方、廃止を視野に、直島経由で高松と玉野を結ぶフェリーの充実▽JRやバスの代替交通手段確保―についても議論する方針を提示。しかし、自治体側は会合後の取材に「方向性が見えず、われわれの思いとかけ離れた議論」(玉野、高松市)と不満を訴えた。
2010年01月22日
中世の濠跡
岡山・鹿田遺跡で新旧土木遺構出土 中世の濠跡と旧病棟の基礎
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鹿田遺跡で、現代の基礎杭の間から出土した中世の濠などの跡=岡山大埋蔵文化財調査研究センター提供
中世と現代の“夢の跡”が共演―。岡山市北区鹿田町、岡山大鹿田キャンパスに広がる鹿田遺跡の発掘調査で、同大病院の旧病棟跡地から、鎌倉時代末から室町時代初期(14世紀中ごろ)に築かれた濠(ほり)や井戸跡が出土した。新旧の土木遺構が、時代を超えた地域の息吹を伝えている。
同地は、摂政・関白の地位を独占して権勢を誇った藤原摂関家の荘園・鹿田荘の跡であると同時に、大正期からは岡山医科大(岡山大医学部の前身)に始まる医学拠点でもある。今回、旧病棟跡に新中央診療棟を建設するのに伴い、同大埋蔵文化財調査研究センターが約2500平方メートルを発掘調査している。
旧病棟部分は地下遺構が消滅したともみられてきたが、基礎杭(くい)(1辺4〜2メートル)の周りを掘り下げると、ちょうど基礎を避けるように、最大幅4・5メートル、深さ1・5メートルの濠跡が出土。濠に囲まれた1辺約36メートルの方形区画内からは、井戸跡や柱穴跡も見つかった。
23日午前10時から現地説明会がある。問い合わせは同センター(086―251―7290)。