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2023年04月05日

「蝶の揺らぐ未来」解説

 この作品は、読者巻き込み型のオチを書きたくて、とーとつに閃きました。で、どうせ読者を巻き込むなら、コンテスト参加作にした方が、巻き込まれる読者も増えて、執筆意図にも沿うだろうと判断して、そのような発表の仕方に変更した訳です。

 もともとは、「ハイスクール全裸」の一編にするつもりで、ネタを練っていました。「語り手の主人公が、モテる為の呪文を読者にも教えてあげる」みたいな筋書きでした。それが紆余曲折して、今の形にまとまったのです。だから、タイトルの方も「愛の呪文」「ルシーの贈りもの」「蝶と揺らぐ少女」「未来に揺らぐ蝶」など、色々と候補が上がっては消えていきました。

 なんだかんだで、結局、ルシーものの新作にしたのは、過去確率のことを、あらためて説明したかったからでもあります。前に過去確率を紹介した短編の「過去確率」は、奥に引っ込めちゃったので。(ちなみに、「過去確率」も読者巻き込み型の小説でした)

 当初、ヒロインを蛙里いずみにしようかとも思ったのですが、これも採用はしませんでした。また、重要キャラのお婆さんは、作者としては、「おばあちゃん」に出てきたキボをイメージしておりました。

 完成品はざっと短くまとめてしまいましたが、「ツキをあやつる少女」の章に書き並べたエピソードの数々を、最初期の構想では、丁寧に各所に盛り込むつもりでもいました。主人公の女生徒が、わざわざ、遠い塾に通っていたのも、実は、その帰り道で、帰宅途中のアリタ先輩と遠目に出会えた、と言う設定だったからなのであります。

 なぜ、あえて、各エピソードを詳しく書き込まなかったのかと言いますと、自分で執筆しておいて何ですが、内容やアイディアに、そこまで斬新さが感じられなかったからです。それじゃ、正攻法の書き方をしても、普通の作品にしかなりませんので、そこで、わざとメインエピソードの部分を「ツキをあやつる少女」の中だけに凝縮してしまうと言う荒技を使って、代わりに、もともと、一番書きたかった冒頭の呪文の印象が強まるような構成にした次第です。

 この冒頭の呪文は、すぐ気付いた方も多かったでしょうが、バタフライエフェクト(効果)を、逆さに読んだだけのものです。もっと難しいアナグラムにしても良かったのですが、そこまで凝る必要もないかと考えて、逆に思いっきり分かりやすくしてしまいました。バタフライ効果という理論を知っている人でしたら、これだけで、本編のテーマの方もおよそ見当がついてしまったのではないのでしょうか。

「蝶の揺らぐ未来」

posted by anu at 15:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説
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