2020年06月17日
悪魔ブルンガの謎
石ノ森章太郎・原作のアニメ「星の子チョビン」(1974年)には、ブルンガと言う名の悪魔の親分が登場します。「星の子チョビン」の世界観は、いわばSFファンタジーなのですが、しかし、ブルンガと言う名前は、既成のファンタジー物語や伝説などから流用された悪魔や怪物の呼称だった訳なのでもありません。
ところが、「星の子チョビン」より少し前に、手塚治虫が「ブルンガ1世」(1968年)と言う少年マンガを描いておりまして、こちらにも、悪魔が飼っていた動物として、ブルンガが登場していました。
さらに、東映が作った劇場用アニメ「マジンガーZ対暗黒大将軍」(1974年)の中にも、ブルンガと言う名の敵ロボット(戦闘獣)が出演しています。
このように、結構あちこちで用いられているのを目にしますと、いかにも、ブルンガと言うネーミングは、外国人の個人名でも実際に有りそうな感じもするのですが、調べてみますと、このような人物名は実は全く見当たらないのでした。
それぞれの作者が、こんな独特な言葉を同時に思いついたとも思えませんので、恐らくは、「ブルンガ」は、手塚氏が最初に発案したものを、他の漫画家たちも、面白がって拝借したのであろうと推察されます。
だいぶ遅れて、サッカー漫画「キャプテン翼」(1997年)にも、ブルンガ共和国と言うのが出てきたようですが、これも偉大な先人の漫画家さんたちに敬意を払ってのお遊びネームだったのかもしれません。
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