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Lissotesの仲間

Lissotesの仲間

主にタスマニア島に分布している種類で(数種はオ−ストラリア・ビクトリア州にも)、和名は「コツノクワガタ」。
北海道よりやや小さい島にこれだけ多くの種類が生息しているのは興味深いです。

似たような種類が多くてタイプ標本もほとんど見れていないので、
同定間違いもあるかもしれません。

1.jpg
1:L.basilaris Ikeda,1998より
2:L.bornemisszai Type Bartolozzi,2003より
3:L.cancroides Westwood,1838より
4:L.subtuberculatus 記載文の絵 Westwood,1855より
5:L.cancroides? Fujita,2010より
6:L.cancroides?
7:L.convexus 記載文の絵 Lea,1910より
8:L.convexus? Fujita,2010より(L.cornutus)
9:L.cornutus Websiteより
10:L.crenatus 記載文の絵 Westwood,1855より
11:L.crenatus? Websiteより

Lissotes basilaris Deyrolle,1881:240
Tasmania [Tasmania].

L.parvusに似るが、顎はやや長く、体型は細身で、上翅の表面は荒い。


Lissotes bornemisszai Bartolozzi, 2003:333-337, figs. 3-5
Tasmania [SE-TAS,Margate Area].

歯型が独特な種類で、頭部前方が丸く突き出る。


Lissotes cancroides (Fabricius,1787):2 [Lucanus cancroides]
Tasmania [Terra Diemenii].
=Lissotes subtuberculatus Westwood, 1855:215-216,fig.2 [Nova Hollandia?].

本種と同定されているものには2タイプ見られ、
1つは模写した種群で、顎は長く、複眼縁はあまり張り出さず、前胸後方はえぐれず、前ケイ節は幅広、胴体はぼってりしている、などの違いが見られます。
L.cancroidesの記載文からの同定は難しいので何とも言えないですが、
模写した種群がL.cancroidesで、
もう1つの種群(=L.subtuberculatus)は別種なのかもしれません。


Lissotes convexus Lea,1910:356-357,fig.38
Tasmania [Tasmania:Burnie,Marrawah].

記載文の絵から判断するに、Fujita,2010でL.cornutusとされている種類が近そうです。
顎先は裁断状、顎付け根の内歯は丸くて大きく、頭部は幅広で、
前胸後方はややえぐれて後角は尖り、全体的に点刻は荒い。


Lissotes cornutus Boileau,1905:201-202
Tasmania [Australie].

L.convexusに似るが、顎先は上から見ると二股状、顎付け根の内歯は小さくて尖る。
頭部はやや小さくて、頭頂はU字状にやや凹む。
点刻は細かい。


Lissotes crenatus Westwood,1855:216-217,fig.3
Tasmania [Nova Hollandia].

図示した画像は別種で紹介されていましたが、顎付け根の内歯は丸いものの全体的な印象は本種の絵に似ています。
L.cornutusに似るが、顎先端はつぶれたような感じで、複眼縁は丸みを帯び、
前胸前方はやや幅広で、前胸側面は直線的。


2.jpg
1:L.curvicornis 記載文 Boisduval,1835より
2:L.curvicornis? Suzumura,2004より
3:L.curvicornis? Websiteより
4:L.curvicornis? Websiteより
5:L.darlingtoni 記載文の絵 Benesh,1943より
6:L.darlingtoni Fujita,2010より
7:L.desmaresti 記載文の絵 Deyrolle,1881より
8:L.desmaresti Websiteより
9:L.distinctus 記載文 Deyrolle,1881より
10:L.distinctus?
11:L.forcipula 記載文の絵 Westwood,1871より
12:L.forcipula Suzumura,2004より

Lissotes curvicornis (Boisduval,1835):235 [Lucanus curvicornis]
Tasmania [Nouvelle-Hollande].

本種とされているものは3タイプ見られました。
1: 顎は湾曲が強く、顎先端は細くて長い、複眼縁はやや角ばり、複眼下は尖る、前胸前方はなで肩状で、前胸後方はえぐれて後角は尖る。
2: 顎は直線的で、顎先はやや太くて内側に強く向く、複眼縁は丸みを帯び、複眼下は尖る、前胸前方は幅広で前方に突き出る、前胸後方はえぐれて後角は尖る。
3: 顎は直線的で、顎先はやや太くて短い、複眼縁はやや角ばるが小さい、複眼下は角ばらない、前胸前方はなで肩上、前胸後方はえぐれずに後角は尖らない。


Lissotes darlingtoni Benesh,1943:43-44,figs.3-4
Australia;Victoria [Mt.Donna Buang,Victoria].

L.curvicornisにやや似た雰囲気の種類。
全体的に点刻が目立ち、胴体は細長い。
頭頂はV字状に凹み、前胸中央部もくぼむ。
前胸後方はえぐれない。


Lissotes desmaresti Deyrolle,1881:239,fig.3
Tasmania [Nouvelle-Zélande].
=Lissotes punctatus Lea,1910:357-359,figs.39-46 [Tasmania:Zeehan, Strahan, Magnet, Waratah].

L.convexusに似るが、顎は太短く、顎付け根の内歯は小さくて尖る。
複眼下は角ばり、前胸は後方に行くほど幅広になり、前胸後角は尖りは小さい。
点刻は細かく、体型は瓢箪型。


Lissotes distinctus Deyrolle,1881:240
Tasmania [Tasmanie].

記載文を訳した感じだと、図示した種類のような感じがします。
L.obtusatusに似るが、顎は長く、複眼縁は丸みを帯び、複眼下の膨らみは小さい。


Lissotes forcipula Westwood,1871:366-368,figs.2,6(a-b)
Tasmania [Tasmania].

記載文の絵と図示した個体の雰囲気がやや異なりますが、
他にしっくりくるものは見つけられませんでした。
図示した個体を基準に判断すると、
L.cornutusに似るが、顎は太短く、顎付け根の内歯は大きい。
複眼縁は大きく、全体的に幅広な体型。
上翅には隆起した筋が見られる。


3.jpg
1:L.furcicornis 記載文の絵 Westwood,1871より
2:L.furcicornis Fujita,2010より
3:L.globosus 記載文の絵 Bomans,1986より
4:L.globosus Suzumura,2004より
5:L.kershawi 記載文の絵 Lea,1918より
6:L.kershawi Fujita,2010より
7:L.krakei Holotype? Bartolozzi, de Keyzer et Zilioli,2014より
8:L.lacroixi 記載文の絵 Bomans,1986より
9:L.laticollis 記載文の絵 Lea,1910より
10:L.laticollis Websiteより
11:L.latidens 記載文の絵 Westwood,1871より
12:L.latidens Ikeda,1998より
13:L.launcestoni 記載文の絵 Westwood,1871より
14:L.launcestoni Fujita,2010より

Lissotes furcicornis Westwood,1871:362-363,fig.3
Australia;Victoria [Alpibus Victoriae Australasiae].

顎以外の特徴はL.darlingtoniに似るが、本種の方が幅広な体型で、複眼下が大きく膨らむ。
歯型は上下に大きく二股に分かれる。


Lissotes globosus Bomans,1986:3, 10,figs.7-8
Tasmania [Tasmania,trail in to Hartz Mt.].

L.cornutusに似るが、顎は短くて、体型は寸詰まり。
複眼下は膨らみ、前胸は中央がもっとも幅広になり、
前胸後角は尖る、前ケイ節は直線的。


Lissotes kershawi Lea,1918:88-89,figs.4-5
Australia;Victoria [Victoria:National Park in Wilson's Promontory].

L.furcicornisに似るが、複眼縁は大きくて角ばり、複眼下の膨らみは弱く、
頭頂部に突起が出る、前ケイ節は直線的。
顎付け根の内歯は大きくてギザギザで、顎は短くて強く湾曲する。


Lissotes krakei Bartolozzi, de Keyzer et Zilioli,2014:346-348,figs.1-7
Australia;Victoria [Victorian Alps, Mt. Wills].

L.laticollisに似るが、歯型は太くて直線的でP.spenceiのような印象。
複眼縁はやや突出し、頭頂部に突起が出る。
前胸前方は角ばり、前ケイ節は太短く、上翅には隆起した筋が見られる。
体型は瓢箪型で、全体的に点刻が入る。


Lissotes lacroixi Bomans,1986:3,11,figs.9-10
Tasmania [Tasmania,Mt.Field].

L.cornutusによく似た種類。
記載文の絵の通りなら、頭部・前胸はやや幅広で、前胸は寸詰まり。
前胸後方は小さくえぐれる。


Lissotes laticollis Lea,1910:360-361,figs.49-51
Tasmania [Tasmania:Zeehan].

光沢が強いちょっと変わった種類。
歯型はL.cornutusを強壮にした感じ。
複眼縁上部はえぐれ、小さな眼上突起を持つ。
前ケイ節先端の棘は長く突出する。


Lissotes latidens Westwood,1871:363-365,fig.4
Tasmania;Maria I. [Insula Maria et littora versus Tasmaniae].

L.kershawiに似るが、顎付け根の内歯は二股状。
複眼下はやや大きく膨らみ、頭頂部の突起はなくてU字状に凹む。
前胸前方は丸く、前胸後角はやや尖る。


Lissotes launcestoni Westwood,1871:365-366,fig.1
Tasmania [Launceston,Tasmania;mense Martis].

L.convexusに似るが、顎は太くて先端部は大きく、顎付け根の内歯は小さい。
前胸は前方の幅が狭くて中央部〜後方は直線的。
やや細身で、点刻は小さい。


4.jpg
1:L.macrocephalus 記載文の絵 Bomans,1986より
2:L.menalcas 記載文の絵 Westwood,1855より
3:L.menalcas Mizunuma,2000より
4:L.obtusatus 記載文の絵 Westwood,1838より
5:L.obtusatus Fujita,2010より
6:L.parvus 記載文の絵 Lea,1910より
7:L.parvus? Websiteより(L.obtusatus)
8:L.politus 記載文の絵 Lea,1910より
9:L.politus Fujita,2010より
10:L.rodwayi 記載文の絵 Lea,1910より
11:L.rodwayi Ikeda,1998より
12:L.rudis 記載文の絵 Lea,1910より
13:L.rudis Fujita,2010より

Lissotes macrocephalus Bomans,1986:12-14,figs.11-12
Tasmania [Western Tasmania,Corinna].

L.cornutusに似るが、頭部はかなり大きく、顎付け根の内歯が無い。


Lissotes menalcas Westwood,1855:214,fig.1
Tasmania [Nova Hollandia].

L.launcestoniに似るが、顎は細くて、顎先端部は3つに分かれる。
複眼縁は角ばり、前胸縁前方はえぐれ、前胸前方がやや突出して中央部は凹む。
前胸の光沢は強い。


Lissotes obtusatus (Westwood,1838):267-268,fig. [Dorcus obtusatus]
Tasmania [Terra Van Diemenii].
=Lissotes opacus Deyrolle in Parry, 1870:97-98 [Van Diemen's Land].
=Lissotes parvus Lea,1910:347, 349, 357,figs.56 [Tasmania,Hobart].

顎中央部の四角くてギザギザの内歯が特徴的。

L.parvusは本種のシノニムとされるが、
L.parvusと思われる個体を見た感じでは、
複眼縁は丸くて張り出さず、複眼下の膨らみは弱い、
前胸側面はやや直線的、前ケイ節は太い、胴体はやや長い、などの違いが見られる。


Lissotes politus Lea,1910:361-363,figs.52-53
Tasmania [Tasmania].

L.laticollis に似るが、頭部は大きく、複眼縁は突出して眼上突起はない。
頭楯は1本で鋭く尖り、前胸前方は前に突き出る。
前ケイ節先端の棘は短い。


Lissotes rodwayi Lea,1910:363-364,figs.54-55
Tasmania [Tasmania].

L.globosusに似るが、顎は長くて湾曲が強い。
複眼縁は突出し、複眼下の膨らみは大きい。
前胸前方は幅広で、胴体はやや大きい。


Lissotes rudis Lea,1910:354-356,figs.34-37,58
Tasmania [Tasmania:George's Bay, Forester River, Denison Gorge, Lattah, Sheffield, Frankford, Wilmot, Ulverstone].

L.convexusに似るが、顎は直線的で中央部に大きな内歯を備える。
頭部は大きくて、複眼縁は角ばり、複眼下の膨らみは大きい。
前胸の幅は狭く、胴体は長い。

5.jpg
1:L.subcaeruleus 記載文の絵 Bomans,1986より
2:L.subcaeruleus Fujita,2010より
3:L.urus 記載文の絵 Bomans,1986より
4:L.urus Fujita,2010より
5:L.vanderschoori 記載文の絵 Bartolozzi, 2003より
6:L.subcrenatus 記載文の絵 Westwood,1871
7:L.subcrenatus? 模写(L.rudis)

Lissotes subcaeruleus Bomans,1986:3, 14-15,figs.13-14
Tasmania [Tasmania,Hartz Mt.].

L.rodwayiに似るが、顎は非常に短くて先端部は裁断状。
頭頂に2つの突起があり、体型は細身。


Lissotes subcrenatus Westwood,1871:368-369,figs.5
Tasmania [Tasmania].

♀のみで記載された種類。
あっているかはわかりませんがL.rudisと同定されていた中にそれっぽい種類がいました。
♀の前胸は台形状で後方はかなり幅広。
♂では、顎は細長く、顎中央の内歯は小さい。
複眼縁は丸みを帯び、複眼下の膨らみは小さい。
前胸側面は丸みを帯びて中央部がもっとも幅広になる。
前ケイ節は太い。


Lissotes urus Bomans,1986:3,13-14,fig.15
Tasmania [Tasmania,Mersey River Valley].

L.cornutusに似るが、顎付け根の内歯は丸く、複眼下はやや尖る。
前胸側面は直線的で、前胸後方はえぐれて、前胸後角は尖る。
前ケイ節は細い。


Lissotes vanderschoori Bartolozzi, 2003:337-339, fig. 6
Tasmania;Flinders I. [Flinders Island].

L.rudisに似るが、顎は長くて先端部は二股状、顎付け根の内歯は非常に小さい。
複眼縁は丸くて突出せず、複眼下の膨らみは大きく、頭部の点刻は非常に大きくて融合気味。
頭楯はあまり目立たず、前胸後方はえぐれない。
上翅の点刻は細かい。
ケイ節は太く、前ケイ節側面の棘は多く、後ケイ節の先端の棘は太い。

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主に大図鑑に載っていなかった種類について書いていこうかと思います。 見解の相違や同定間違いなどもあると思いますが、あたたかい目で見守ってください。
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